サスケがダンゾウを殺してカカシが復讐の虚しさを説いた直後
「ここにイタチを!両親を!一族を連れてこい!そうすれば復讐なんてやめてやる!」
「ん?ああわかったちょい待ち。
まず死にたての死体を出します。
輪廻眼を解放して外道・輪廻天生を使います。
生き返ります。
はいできた。
これで復讐辞めんだよな? じゃあ木の葉にもどるぞ」
「えっ、あっ、はい」
全てが台無し(白目)
side うずまきナルト
原作であったら師弟関係となっていただろうエロ蝦蟇仙人だが、俺とはそういった関係になる可能性は非常に低い。俺はそんなつもりは全くないんだが、あちらさんが俺の事を怪しんでいるのだから致し方ない。俺は木の葉の危険には興味が無いし、もし木の葉の里が崩壊するという情報を掴んだらそっと心にしまっておくだろう。ただし、木の葉の里があと一歩で滅びそうなところで耐えていたとしてもそこで手を出すようなことはしない。おおよそそんな感じだし、実際にそんな風に俺が構えていればまず間違いなく木の葉の里は崩壊する。それがわかっているから耐えられるというところもなくはない。
だが、エロ蝦蟇仙人からすればそれが真実かどうかはわからないだろう。俺は嘘は言わないが、隠し事はするし紛らわしい伝え方もする。あと社交辞令とかも言ったりするな。だからこそエロ蝦蟇仙人はちょくちょく修行している俺のところに来ては話をしたり俺の修行風景を眺めたりしているわけだ。影分身たちによるアングラキチガイ修行は見せていないが。
それと、彼女の事も眺めているのがわかる。俺と一緒に修行している彼女は所謂下忍レベルを遥かに凌駕しているし、柔拳使いの一族に生まれながら剛拳も覚えようとしている彼女はとても珍しい物だろう。まあその珍しさのおかげでほぼ不意打ちとはいえ宗家の当主に一発叩き込めたようだし。
「チャクラコントロールの修行はせんのかのォ?」
「俺はしてるよ。量だけなら馬鹿みたいにあるんで影分身でだけどな」
「そう、なんだ……すごいね、ナルト君」
「と言うかコントロールについてはちょっと命が掛かってた時期があってな。俺のチャクラには青いのと赤いのがあるんだが、青いのは問題なく使えるんだが赤いのは使ってると殺戮衝動が芽生えそうになることがあって、流石にそこらにいる奴らを殺して回るのはまずいと思ってコントロールだけは気を付けてるんだよ」
「そうなんだ……」
「まさか九尾のチャクラを使いこなしてんのか……予想外だのぉ」
実のところその九尾のチャクラより俺の自前の奴の方が多かったりするんだがね。
『最近気付いた。お前が影分身の経験を受け取る度に最大容量がガンガン増えとる』
あ、毎日増えてるのってそんな感じの理由?
『多分な。確信はないぞ』
あったとしてもやることは変わらんからいいよ別に。……あ、そうだ。今度チャクラ貸してくんね? 本戦で遊ぶ。
『構わんが儂のチャクラを全部持ってってもお前のよりはるかに少ないぞ』
前にも聞いたから知ってるよ。言ったろ遊ぶって。
『具体的にはどんなことするんだ?』
『なんぞそれぇ』
本番を見てからのお楽しみだな。本当は詠唱的に俺と九喇嘛の協力技って感じの
『……そんな簡単に儂のチャクラを真似られると言うあたり、量だけじゃなく質の方もマジキチだな』
うるせえお前の前で俺だけお稲荷さん食うぞ。
「私も、何か遠距離の技が欲しいんだけど……印を組まなくてよくて、白眼や柔拳と一緒に使えるの……」
「あー……細く鋭く作ったチャクラ糸で相手の点穴を突くとかどうだ。チャクラコントロールだけでできるから多分便利だぞ。……こんなやつだな」
「すごい、できるんだ……」
「命が掛かってたからな」
と言ってもこれを最大限活用できるのは傀儡師か点穴を見切った柔拳使い、後はトラップ名人くらいだろうが……使い慣れるまで使うことができるかね? チャクラの量にもよるがこれ結構むずいぞ? 込める量が多いと難しいし少ないと通じない。圧縮を上手くやれば極少量でも効果が出るだろうが……少なくともよっぽど上手くやらないと俺に通じるとは思うなよ?
さて、俺も竜破斬用のなんちゃって魔法陣の練習でもしておくか。格好良く、それでいてそれなりに簡単に書ける奴だ。この世界では基本が五行、陰陽道系ではなく仏教系五行だから地水火風空で空が雷。だから異世界感と言うか理解できないもの感を出すには円を基本に正方形を二つ重ね、梵字とローマ字があるからそれは却下としてルーン文字で縁取りして意味深に。実際に意味はないけどこれ見よがしに描いておけば深読みされんだろ。多分。厨二設定考えるのは面白いな。特にそれが悪戯とか嫌がらせに実用できるとなると余計にそう思う。
Q.ラグ……!?
A.もどきですのでお気になさらず。
Q.詠唱とかは……?
A.力を借りる対象が魔王じゃ無く尾獣になってますのでその辺りを考え改造する予定。