NARUTO~01
side うずまきナルト
と、言う名の俺だ。かつて織斑一夏と言う名前で世界を大いにかき回し、気が付いたら神格化された挙句に英霊の座に放り込まれて日がな一日眠りながら過ごしている俺だよ。久し振りだな。
最近は宝石のような翼を持つ吸血鬼の少女にガチ信仰されたり、じゃんけんで勝利をもぎ取った鈴と一緒にNEXTと呼ばれる超能力者が割と一般的になった世界でヒーローやったり、一千倍ほどに加速された電脳世界でエネミーやったりしていたが、今回はどうやら成り代わり転生系らしい。
いえーい俺がナルトだってばよーピースピース。木の葉の里のほぼ全体から嫌われてまともに買い物すら出来ないのになんでかそいつらを守る火影になりたいとか言ってる俺にはよくわからない自己犠牲系主人公様だってばよー(棒)。
まあ、ジャンプ系の作品だと俺がどれだけ暴れても上には上がいたりするから基本問題なく終わるから楽だな。めだかボックスとか意味わからん。一番わからんのはそんな世界に行くと色々覚えられる上に座にまでその技術を持ち帰れる俺自身なんだが。めだ箱では異常も過負荷も手に入れられなかったが、なんでかスタイルだけは手に入った。ただし『無言使い』で『言葉を使わないままに自身の意思を過不足なく間違えようもなく完璧に伝えることができる』と言うスタイル。はっきり言って役には立たない。便利ではあるが役には立たない。
あとドラゴンボール。舞空術や瞬間移動は技術として覚えられたし気を使った技は覚えられたが、合体とかドラゴンボールの生成とかは無理だった。仕方ないね。
あ、それと鋼の錬金術師の錬金術及び錬丹術。あれは覚えはしたけど使えるか使えないかはかなりランダム。魔法系の世界だと大抵使えない。何故なら大地を精霊とかが支配してるから、こっちで扱うエネルギーがない。使えて魂のエネルギーくらいだが、それ使うと死の世界の支配者系統の奴に怒られるから使えたもんじゃない。
さてそんな俺だが、現在産まれたばかり。なんか敵意を向けて来る奴がいたから肺の中に水を出してやったり、血液の中に気泡を出してやったり、眼球の前に霧状のカプサイシン結晶を出してやったりしたんだが、残念なことに透過して避けられた。残念なことに俺はなんでも扱えるし使いこなせるが、逆に言うと使いこなすより上のことはできない。具体的には木刀を使って概念切断とか、そう言う武器の限界以上を技術でなんとかする系統のことは現状できないのだ。残念ながら。
なお、某世界の二の太刀系統は武器ではなく気でやってるためなんとかなる。気は便利だ。気合いで大抵はなんとかなるからな。
まあ、そんなこんなで俺は産まれ、両親は死に、俺の身体の中に尾獣の九尾が封印され、俺のこの世界での両親を殺した奴は逃げ去った。今は無理だが余裕ができたらNARUTOの原作を読んで隠れている場所を特定して殺しておこうと思う。
……その前に九尾の奴と話くらいはしておかないとまずいな。確か十尾がどうとか輝夜がどうとか六道仙人がどうしたとか言う話があったし、チャクラの性質とか属性とか形質変化に形態変化に属性の組み合わせになんやかんやとやっておいた方が良いことは山のようにある。面倒ではあるがやった分は持ち帰れると思って色々学んでおこう。この世界だと世界を超える系の空間転移が結構簡単にできるらしいし、その辺りを学んでみても良いかもしれない。
まあ先ずは腹拵えか。腹が減っては戦はできぬ。食い物はある種武器として出せるからほんとありがたい。ホームアローン的に家は武器。空間転移装置系も武器。トリコの世界の生物達も武器。アンダーグラウンドサーチライトの中にトリコの世界みたいなものを作ってやると勝手に増えて便利。数を考えればちょこちょこつまめるし、地球を割れる筋力があれば大体どいつ相手にしてもなんとかなる。料理の腕は……まあ、トリコ世界の料理人からすればクソだろうけど、一般的に見ればそこそこ上の方だろう。多分。
さて、食うぞー。