side うずまきナルト
エロ蝦蟇仙人は俺が男の時と女の時で対応が全く違う。だがどっちも俺だと認識した上でのことだから単に女好きなんだろう。まあ、自分で言うのもあれだが女の俺は美人だからな。目の保養にするくらいは問題ないんだが……エロい服を着てくれと要求してくんのはマジでやめろ。あれ寒いから俺はあまり好きじゃないんだよ。あと趣味が絶妙に古い。なんだよボディコンって俺今までそんなものリアルで着てる奴見たことないぞ? 確か漫画の中にだったら勝負服として着てる奴もいたような気がするけども、あれって確か俺の知ってる日本におけるバブル時代の……まあいいや。
まあともかくそんなリクエストに応えて某ネギ色ボーカロイドのカラーバリエーション服とか仙人に合わせて修験者の服とか某異変を解決していく弾幕ゲームに出てきた白狼天狗の服とかを日替わりで変化しながら着ていったんだが、なかなか好評だ。ちなみに一度般若面で起こしたら悲鳴を上げられた。
「あの時は本当にビビったのォ……」
「伝説の三忍ともあろうものがあの程度で驚くとは思っていなかった。だが俺は謝らない」
「謝るくらいはしろ」
「ごめんなさい……許して、くれますか?」(甘え声)
「何でも許しちゃるわい!」
「ほんとそういう条件反射的な答え方直した方がいいと思う」
そんなある意味いつも通りのやり取りを繰り返しながら進んでいく。しかし不思議だ。確かこの旅行と言うか旅ではサルケの兄のイガリとか言うのと霧隠の怪人が俺と会うはずなんだが、もしかして俺が木の葉で色々とやらかしすぎたせいかね? 色々と無茶をしたし、三代目の爺さんはかなり弱ったとはいえ生きてるし、ついでにオカマ丸は屍鬼封尽は受けてないが屍鬼封尽の持ってるあの刀を元にして作った術で腕を魂ごと切り落とされて燃やされた。これを治す方法って……マジで転生するしかないんじゃないか? あるいはどこかのクソ根暗野郎みたいに初代の細胞で義手でも作るとか。
となるとこの旅での伝説の三忍総結集は無くなるのかもしれない。そして俺を捕らえようとする暁からの追手が増える可能性……と言うかペイン六道が来る可能性、あるよな?
よし、それじゃああれだ、鬼人とお面ちゃんに成り代わっている俺を呼び寄せておこうか。それで大体なんとかなるはずだ。ついでに途中で怪人やペイン六道に会ったら端末を全部纏めて壊しておけばしばらく動けなくなるだろう。確かエロ蝦蟇仙人の死因はペイン六道によるものだったはずだから今ここで現れて殺されるのは困る。
「よぉしそれじゃああれだ、今日は口寄せでも教えてやるとしようかのォ。使えるか?」
「使えるっちゃ使えるけど契約相手が現状九尾と一尾しかいないから上手く使えない」
「そうかいそうk待て今なんてった?」
「口寄せはできないことも無い」
「その後」
「九尾と一尾しか契約してない」
「九尾はわかる!お前の腹の中にいるもんな? だが一尾ってどういうことだ!?」
「木の葉崩しで砂の忍びの一人が一尾の人柱力だったのは知ってると思うが、その人柱力から出てきた一尾が見た目完全に狸っぽいコスプレしたショタで、適当に相手してたらなんか気に入られたから契約した」
「聞いとらんのだが!?」
「今初めて言ったんだから当たり前だと思う。聞かれなかったから答えなかった」
「そういう大事なことはもっと早く言っとくべきじゃろうが!」
「……ああ、うん、ごめん俺十年以上も九尾と一緒にいて頭ん中で話とかする時もからかったりなんだりしてたせいでその同類って認識が強かったわ。最近はもう諦めたのか慣れたのかあんまりいい反応しなくなっちゃったんだけどさ」
「九尾に突っ込みさせとんのかお前は……」
『諦めたんだよ馬鹿野郎……守鶴、ほんと任せた』
『おいまて!ここはしょうぶできめるのがてっそくだろうがよ!?』
『ほれ』
『ぶべぇっ!?』
『儂の勝ち。じゃあ任せるぞ守鶴』
『ちくしょー!』
子供かよ……ああ子供だったな少なくとも見た目は。
「で、口寄せがなんだって?」
「ああ、うむ、まあ、それを教えてやろうと言うことだったんだが……できると言うなら儂の契約している蝦蟇たちと契約してみんか?」
「……あ」
「どうした?」
「あーいやそのうーんなんと言うか……うん、やめとく」
流石にこの世界にちー姉さんやらののちゃんやらを呼ぶのはどうかと思うし、なのちゃんだとこの世界魔力がないに等しいからかなり弱体化するし、口寄せしたら術式に割り込んでマジで来る可能性があるからやめておこう。俺と存在がある意味重なっている九喇嘛と一尾はなんとか選択的に呼べるようだが、それ以外はきつい。やめとくのが吉。
……何か別の機会に出番があればなんとかなるとは思うんだが……難しいかね?
Q.……え? 出んの? ブラッドウィンター出んの?
A.可能性は無くはない。だって愛に狂ったキチガイばかり。
Q.オカマ丸の腕、どうなった?
A.斬り飛ばされた後死神に食われました。ただし、三代目も同じ状態になり術を失いました。