side うずまきナルト
(本当は必要ないけれど)できる限り詳しく本人達の情報を貰い、(全く意味はないけれど)死んだ時間と場所を教えてもらい、(欠片も存在価値がない)陣を敷いて、(ごまかし以外の何物でもない)難しめなひふみの祓詞を同時に七個重ねて発音して意味を読み取れなくした上でそれぞれ速度を変えてリピートする。なお、ここまでやったすべての行為に意味などごまかし以外に何もない。そして今俺が放出している馬鹿みたいな量のチャクラにも意味はない。見様見真似で第三生門まで開いて捻出していると言ってあるが、まあ嘘っぱちだわな。このくらいなら普通に出せる。
『ちなみに万分どころか億分の一も使っとらんぞ』
『もはやばけものとおりこしてげてものだな』
化物を通り越すと下手物になるのか……初めて知ったわ。多分そんなことを知ってる奴はお前だけだろうな。
『すごいだろう!おれさまをあがめてもいいんだぜ!』
『お前が適当に作った比較とか誰も知らねえよ馬鹿、と言われとるのだ』
『なんだとこのばかぎつね!』
『儂が言ったのではないわこのクソ狸!』
同レベル乙。やっぱりこいつら精神的には
さて術式の途中だが、少しずつ肉体が構成され始めている。陽遁チャクラで身体を作り、隠遁チャクラ体である魂を入れ、身体の始動に陽遁チャクラを叩き込めばいけるが、こうしてゆっくり作っていくのは面倒臭い。そして疲れる。ラーメン食べたい。三代目の爺さんにと作ったラーメンの試作があるからそれ食べて改良案出して寝たい。まあこれ終わったらしばらく寝こけると先に伝えてあるから大丈夫だとは思うが……起こされたら殴ります。多分マジで。
そして肉体を作るのを終わらせてからちょいとイタコの術で魂をあの世から引っ張ってきて身体に結びつけ、そして身体を動かすためのスターターとして心臓部分にチャクラをドン!はい復活。
「完了だ。死んでいた時間が長かったり俺の知識が多くなかったり思い入れが少なかったりすると起きるまでの時間が大分かかったりするからのんびり待て。あと俺これから泥のように眠るから自然に起きるまで起こさんでくれ。多分起こされたら八門遁甲六門まで開けて殴って更に起きるまでの時間がかかると思うから」
「縄樹……」
「おう聞いてねえなこのナメクジ女。一応かなり遠くはあるけど辿れる程度の近さで俺と血縁があるようだから結構早く起きるだろうよ。一週間はかからんて」
「縄樹……」
「完全に聞いてねえなナメクジ女。まあいいや。おーいエロ蝦蟇仙人、疲れたから宿まで運んでー」
「自分で歩けるだろうのォ」
「歩けるけどめんどい。正直ここで寝てもいい気分。いやもう寝るわ、お休み」
「……本当に寝よった。やはりいくらナルトでも限界はあるってこったのォ」
「だったら僕が運びますよ、自来也先生」
当然俺にも限界はあるとも。ただしこの程度で限界とは言ってない。勝手に勘違いしてもらうためにいろいろとやったんだがね。現在それらの悪巧みがとてもよく働いている。限界なんてまだまだ遠いが限界っぽく見せるのは面倒ごとをさぼるのによく使える手だ。死者蘇生とか人間の夢だからな。やってほしいと言う奴が滅茶苦茶多く出てくるだろう。まあ実際には死者蘇生とは似ても似つかぬ技術なんだが、これには色々と制限を付けてやった。
一つ。俺が『生き返らせるべき奴だ』と思っていること。やる気の有無によって精度が変わるのは当然だし、生き返らせたくない奴はこれでどうとでもなる。
二つ。俺に生き返らせる対象の知識が十分にあること。必要ないがあることにしておく。
三つ。生き返らせる対象を知っている存在がその場に少なくとも二人はいること。同上。
四つ。対象の死因が寿命及び病死では無い事。これについてはマジで必要な奴だ。死にたて出して蘇らせてもあっという間に死ぬからな。
五つ。一度に甦らせることができるのは一人だけ。それ以上を同時にやろうとすると二人以上が混じり合ってキメラみたいになるからおすすめしない。
六つ。術者である俺のチャクラの性質上、個人が元々使えていた術の性質変化がおかしくなることがあるがご容赦ください。
とまあこんなところだ。実際には必要ないのがいくつも混じっているが、と言うか一つしか必要なのはないが、まあそのあたりは楽をするためだ。本来死人は死人。蘇るべきものじゃない。世界の干渉をはねのけられるだけの力が無ければあっという間に世界に再度殺されるだけ。まあ短い春だろうが楽しんでおくことだ。
俺は初めて父親の背中で揺られながらそんなことを考えつつ寝に入る。やっぱ俺人肌って好きだわ。いい感じにあったかい。
Q.条件はこれだけ?
A.都合がいい条件を増やしたり削ったりしていくつもりの模様。
Q.そもそもチャクラ必要?
A.いいえ、必要ありません。