side うずまきナルト
俺が寝こけている間に色々と状況が動いたようだ。オカマ丸は撃退され、ナメクジ女の弟は意識を取り戻し、そして親父の中の九尾と俺の中の九尾が色々と話し合った末に協力関係を取り付けたりもしたそうだが、結局のところよくわからん。俺の特殊技術と言うことで死者蘇生の方法は禁術中の禁術として扱われるようになり、記憶処理すら必要になったらしいが……記憶喪失状態は健康じゃないから俺には効かんのよね、それ。
ともかく、起きた俺が一番にやることは飯を食って身体を多少動かすことと、ナメクジ女の恋人の資料をできる限り読み込むこと。俺が今回こうして起きるのが遅くなったのは俺と繋がりの浅い存在を何とか蘇らせたからだってことになっているので、一応薄ーく血縁がなくもない程度ではあるが繋がりがあるナメクジ女の弟を蘇らせるのにあれだけ寝ていたなら恋人を蘇らせるにはどれだけ眠り続けることになるだろうか。まあ、できるだけ細かい資料を持ってこさせたのにはそういう反動を軽減するって目的もあったわけだな。実際には反動も何もありゃしないんだが。ただゆっくり出して起こしてるだけだし。せいぜいゆっくり出すのに神経使うってくらいだ。
で、それが終わったら親父のリクエスト通りにかーちゃん出して、それが終わったら……サルケに話してみるか。一族を殺された復讐→生き返ったよのコンボでどんな阿保面晒すのか今から少し楽しみだ。
『性格悪いのお前』
『今更だ今更。十年以上見てきた儂が言うんだから間違いない』
『じゅうねんどころかはんつきもいっしょにいないおれさまもそうおもうけどな』
『訂正しよう。いい性格してやがる』
『おうばかぎつねけんかならかうぞ?』
『二対一でか? よしスマブラな』
『ボコボコにしてくれる、首を洗え』
『ひきょうくさくね!? というかなんでおまえらりょうほうこっちにいんだよ!?』
『なんか共鳴した』
『全部ナルトのせい』
『なるとのせいならしかたねえな!やるか!おれちっこいみどりのけんしな!』
『儂狐』
『儂狼』
『いやおまえおおかみじゃなくてきつねだろ』
こいつら俺の事ナチュラルに人外扱いしてやがる……まあ喧嘩の内容が平和になったのはありがたいから何も言わないでおくか。言っても変わらんだろうし。
……あとなんかショ狸がツッコミキャラになってきている。原作では俺様キャラでファンキーだったはずなんだが……不思議だ。実に不思議だ。
さて、それじゃあこれからまたお仕事の時間だ。今度はナメクジ女の恋人の資料をしっかり読み込んで、写真やら何やらも見ておかないといけないが……ああ面倒だ。自分で決めたこととはいえ非常に面倒だ。なんで直接会ったこともない見ず知らずの相手を蘇らせなきゃならんのか……まあやるけども。
「ナルト、起きたばかりだろう? もう少しゆっくりしてても……」
「俺から言い出した取引だから仕方ない。これが向こうから押し付けてきた仕事だったら押し付けてきた当人ぶん殴って出奔してるとこだけど、自分から言い出したならちゃんとやる」
「……頑固だね」
「よく似てるだろ? ……だってばね」
「ああ……本当に、よく似ているよ」
どっちかって言うと顔は親父の方に似てると思うんだが……いや、そんなことないか? 似てるのは髪くらいであとは大体かーちゃんの方か。
そう言えば、うずまき一族と言えば自分の身体を噛ませることで相手にチャクラを渡して回復させるなんて術を使う奴がいたはずだ。傷は適当に医療忍術でいくらでも治せるが、チャクラの受け渡しがスムーズにできるってのは羨ましい。今度そんな術を作ってみるか。流石に噛まれるのは嫌だから、こっちから噛みつくことで相手にチャクラを渡したり逆に奪ったりできる術。本当は普通の接触でそれができれば最高なんだが……ん? 確か奪うだけなら触れるだけでできる奴がいたような気がする。名前は……こう、なんか甲冑っぽい名前のやつ。アーメット、ガントレット、ヴァンプレイス、キュイラス、グリーヴ、レギンス、フォールド、タセット、ソルレット……なんか違う。まあともかくなんかこう具足系統の名前だったはず。そいつがなんかそんな感じの術を使えたはず。そいつが今どこで何しているのかは知らないが、そいつの術を解析すれば似たようなことができるようになるだろう。解析してもそもそも身体の作りが違うから真似できない技もあったりするけどな。斬空波とか。
さあもうひと頑張りだ。
Q.誰だよ最後の?
A.赤胴ヨロイ? でしたっけ? 多分その人。
Q.斬空波できないの?
A.手に穴開いてないんで。