side うずまきナルト
ナメクジ女を連れて木の葉に戻ってみれば、予想通りに面倒事に巻き込まれてしまった。ナメクジ女の弟と恋人が死んでしまっていることは木の葉の上層部にとっては知っていて当然の事だったし、四代目火影が死んだことなんて常識も常識。それが今突然覆されたのだからそりゃあ大騒ぎにもなるだろう。
そんな大騒ぎの中、俺はまたもや三代目の爺さんに呼び出しを受けていた。面子も前回とそう変わらない。精々根の実質的支配者がいない程度だ。まあ天井裏に術によって作られているらしい何かがいるようだったから見えないように細く細くしかし頑丈に作り上げたチャクラ糸で縛り上げて解体してやった。他国の忍の諜報かもしれないからね。仕方ないね。
「で、なんで俺が呼び出されたわけ?」
「わからんか?」
「わかっていようがわかっていなかろうがまずはどんな理由で呼び出したのかを聞かせてもらうのは普通の事だと思うんだがね。で、なんで? 少なくともまだ上層部暗殺計画も木の葉崩し第二段もふと脳裏によぎったくらいで実行どころか草案すらできてないんだけど」
「まずそんなものがよぎっている時点で色々と危ないのじゃがな……単刀直入に聞こう。縄樹とダン、この二人を蘇らせたのはお前か?」
「条件付きでね。ちなみにやろうとすれば俺の命令に絶対服従の状態に一瞬で移行されるから、初代とか二代目とかを蘇らせて戦いに出すとかは考えない方がいいぞ相談役の
「……穢土転生か?」
「いや? まあ確かに穢土転生の術式も多少参考にはしたけども術自体は別物だ。だから禁術指定もされてなかった。一回使って即座にされたけども」
「当り前じゃ」
「わかってるよ。だから文句はない」
文句はないが使いたい時には使う。禁術ってあれだろ? 代償がでかいがリターンもでかい術ってことだろ? まあ代償がでかくて効果が低い術も禁術と言われたりしているらしいが、そんな禁術とか使う奴はいないだろう。禁術と言うよりただのクソだし。
「ああ、穢土転生で思い出したわ。俺が甦らせた奴が生きている限り穢土転生はできないってのと、俺が甦らせてからまた死んだ奴は甦らせられない。と言うか俺が蘇らせようって気になれないから術が失敗するから人間爆弾みたいに何度も使うのは無理だと思ってくれな」
「はぁ……やはりおぬし何を聞かれるか予想しておったな?」
「当たり前。あと、相談役に俺に話しかけないようにさせるってのは大正解だと思うと言わせてもらう。声聞いてたら即座に帰って里抜けも考えてたわ」
「それは困るの……欠片も冗談が含まれていないのが恐ろしいわ」
「実際いつでも里抜けできるように荷物は用意してあるしな」
「完全に本気じゃな……できれば木の葉に残ってもらいたいが……」
「流石に命を狙ってくる奴とか日常生活で溜まっていく不満をぶつけて良い存在として意識誘導した奴が上層部にいる上権力に守られてるようなところに好き好んで居つく奴とかいないだろ何が何でもそこに居なくちゃならん理由があるわけでもあるまいに」
特に俺はな。なにしろ俺の故郷と言えるのはある意味じゃあの世界の外側、座だ。この世界にそれほど深い思い入れは無いし、俺がこうして別人として生きているのも個人的には結構長い旅行みたいなもんだと思っている。
『ほぉ……世界の外があると。興味深いな……』
この世界からそこに行けるかは知らんぞ。俺がここに来れた以上多分行けるだろうが行き方は知らん。あとそこには俺以上の怪異殺しとかうじゃうじゃいるぞ。
『『絶対行かん』』
『いきたくねー……』
賢明な判断だと思うぞ。何しろ俺の腹を傷一つなく掻っ捌いて病原体だけ取り出して握りつぶす奴とか、俺に取り付いてた奴を俺の身体をすり抜けてそいつだけ斬る奴とかもいたから、そいつらからすると俺の中でのんびりしてるお前らカモだぞ。
『『超怖ぇ……』』
『にんげんじゃねー……』
まあそのくらいなら俺もできるんだけどな。チャクラなしで。
『もっとにんげんじゃねえのがここにいやがった……』
いやまあそいつらもチャクラなしで同じことやるんだけども。
『どっこいどっこいだっただと……!?』
「あ、それと実験で親父も蘇ってるけどどうする? 俺の力で蘇った俺の親父をもう一度四代目にしてみる? それとも新しく五代目を立てる? どちらにしろ俺の言葉が直接火影に届けられるようになるわけだけども」
「それは今と何か変わるのか?」
「さあ? できることなら俺にとっていい方に変わってもらいたいもんだがね。ポーカーフェイスのできない相談役たちの顔から見るに望み薄って所じゃない?」
ほんと、嘘の付けない表情なこって。
Q.術を禁術指定にされたことで何か思うことは?
A.クソ共に利用させる事は無いからそのつもりでいろカス。
Q.結局四代目達はどうなるの?
A.次話で。