side 日向ヒナタ
ナルト君が連れてきたサスケ君が、今日から一緒に修行をするらしい。影分身修行をするためらしいけれど、私だけじゃなくサスケ君にまであんなにチャクラを送り込んで全然平気って……一体どれだけチャクラを持っているんだろう?
「お前、どれだけチャクラ持ってるんだよ?」
「俺の中の奴らがドン引くぐらい」
「だからそれはいったいどれだk待った、奴『ら』?」
「おう」
「えっと……だれのこと?」
「ん? ああ、俺の腹の中にかつて木の葉を荒らした九尾の狐が封印されててな。四代目火影がやったんだけど生まれたばっかの自分の子に封じるかね普通? まあその時には俺しかいなかったから仕方ないと言ったら仕方ないんだけども。で、そいつらとも結構付き合い長くてな。言ってなかったっけ?」
「聞いてないかな」
「そうか。まあ今言った通りそんな感じだ」
「……あれ? でも複数形なんだよね?」
「中忍試験で色々あって砂の一尾も半分請け負っててな」
「マジかよお前」
「マジだよ驚いた?」
「大丈夫なの……?」
「昨日かーちゃんと喧嘩した内容が『ラーメンに入れるにんにくは薄切りのフライか生の刻みか』だったくらいには元気。ちなみに俺はとんこつを想像してたから生の刻みだったんだけどかーちゃんは塩ラーメンを想像してたから薄切りフライだったらしくて最終的に『みんな違ってみんないい』で和解した。親父は苦笑ってた」
「そうなんだ……あれ? ナルト君のお父さんは四代目様なんだよね?」
「おう」
「四代目様は九尾を封印した時にお亡くなりになったよね?」
「おう」
「……昨日、ナルト君とナルト君のお母さんの喧嘩を苦笑いしながら見てたのって……」
「親父だな。生き返ったんだよ。ちなみに蘇った直後の一言目は『やめてくれ!その攻撃は僕に効く!』だった」
「お前の父親は何をどうしてそんなことを言ってたんだ……?」
本当に、ナルト君のお父さんは何でそんなことを言ったんだろう? 夢でも見てたのかな?
「俺もそれ気になって聞いてみたらなんか背中から鎖を生やしたかーちゃんに雑巾絞るみたいにされた夢を見てたんだと。さてそう言う訳で今回の授業は幻術です。影分身の皆さんはとりあえず消えるまでひたすらチャクラコントロールの練習な。目標は指先から出したチャクラ糸を十km伸ばしてそのどこからでも術を発動できるようにすること」
「「「「「無理だろそれは!?」」」」」
「俺はできる。彼女も術は派手じゃないけどできる。だからきっとお前もできる。これができるようになると里の離れたところから糸を伸ばして暗部に潜入させて情報を抜いたり火事を起こしたり点穴を突いて黙らせたり脳にチャクラを流し込んで無音で幻術をかけて操ったりもできるから便利だぞ御託を抜かすなやれ。大丈夫だ消えたらこっちも休憩に入るからな」
「「「「「……おー」」」」」
「さてまず幻術は掛けるよりも返す機会の方が多くなるものだと思っておきましょう。実際写輪眼でも持っていない限りは幻術は相手が使ってくることの方が多いし、そういう機会が多いと言うことはそれを返す機会もまた多いと言うことです。幸運なことに写輪眼使いは相手が幻術をかけてきたらそれが空間そのものにかけられたものでない限りは大体わかるようになっているし、白眼使いは自分にかけられたものであるなら経絡系のチャクラの流れが不自然になっているのがわかるはずなのでかけられたことは大体わかるでしょう。ちなみに俺は幻術をかけようと俺のチャクラに干渉しようとして流れを制御できずに巻き込まれてチャクラを根こそぎ抜かれて狂死した奴を見たことがあるので相手のチャクラが自分のそれよりはるかに多い場合には注意しましょう」
なんだかちょこちょことても危ない言葉が混じってる凄い話を聞いちゃってる気がするよ……。
「幻術返しの方法ですが、結界や空間そのものにかけられた幻術は結界の起点を壊すか術の込められた道具を壊すかしなければ破れないことが多いです。しかし個人の感覚に働きかけるものでは本人の脳内のチャクラの流れが掌握されて相手にとって都合のいい幻覚を見せられているわけです。そこでまず全身のチャクラの流れをいったん止めて、それから相手がこちらのチャクラの動きを掌握している以上の力で一気にかき混ぜれば大抵解けます」
「はい、ナルト君。もし解けなかったらどうすればいいですか?」
「自力で解くのは諦めろ。仲間がいるなら仲間にチャクラの流れを乱してもらえば幻術は解ける。逆に言えば相手のチャクラの流れを乱されなければこっちが掛けた幻術は解かれないと言う訳だ。かける側はまず幻術をかけたということに気付かれないようにすることと、幻術にかけたことを知られた後もできるだけ解かれないようにチャクラコントロールを学んでおきましょう。チャクラコントロールの技術はどんなところまで行っても裏切らないので暇があったら繰り返すことをお勧めします」
「何で突然敬語だ」
「特に理由はない。なんとなくやりたかったからやった。後悔も反省もしていない」
わーいごり押しが凄いね。慣れないとだめだよサスケ君?
Q.サスケにナルトのチャクラを送り込んだら輪廻眼出ない?
A.理由は秘密だけど大丈夫。
Q.なんで中途半端に敬語?
A.その場のノリと気分。