side うちはサスケ
自身が大切にしている存在の死を体験し、そしてそれに深い悲しみや悔恨を抱くこと。両親の死と言う形でそれを体験しているはずなのになぜか万華鏡写輪眼が開眼しない理由をチャクラ不足だろうとナルトは言う。実際にナルトにチャクラを供給されながら万華鏡写輪眼を開こうとしてみたら開けた感触があったので間違いではないんだと思うが、チャクラと言うのは増やそうと思ったからと言って簡単に増やせるものじゃない。精神と肉体を鍛えていればある程度まで増えるし身体が成熟を迎えるまでは少しずつ増えていくようなもんだがそんな悠長にしていられるわけがない。
万華鏡写輪眼を開くことができるとわかってすぐに俺の両親だけは蘇ることになったが、兄さんに殺された記憶があることと状況説明によって今はナルトの両親と同じ家で暮らしている。母さんはナルトの母親とそれなりに付き合いがあったらしく仲良くしているが、時々肌を見比べて怖い顔をしている。理由はわからないが、男からすればくだらないことだろう。多分。
それと、俺の一族もやろうとすれば蘇らせることはできなくもないそうだが情報があまり多くないせいでチャクラ消費よりも精神的に辛いから無理、だそうだ。あまり感情を込められない相手を蘇らせようとすると時間がかかり、体力も消耗するそうだが……そもそも死者蘇生自体が奇跡のようなものだ。そこまで求めはしない。術式も正直理解できないしな。なんぞこれ……?
「お前がいれば父親と母親の遺伝子情報の半分ずつは読み解けるからそこまで苦労はしないが、兄弟とかだといいとこ四割最悪全く当てはまらないなんてこともあるから面倒なんだよ」
「そうなのか?」
「色々実験した結果だ、まず間違いない。ちなみに違法行為じゃねえよ? なにしろ死者に人権なんて物は無いからな」
「もしあったらどうなってた」
「知られたら両手が後ろに回ってたかもな。知られなければ同じだが。そう言うことで本日の授業は自分の行動を悟られないようにする術、透遁術です」
「どんな会話からでも本日の授業に繋げられるその話術が若干羨ましい」
「慣れだな。今までお前はあまりこういう軽口とか叩いてこなかっただろ? 話術ってのは使わないと磨かれないからな。使え使え」
「そういうもんか」
「そういうもんさ」
そしてナルトから溢れるほどにチャクラを与えられて影分身をして、ひたすらに技を磨き続ける。どれもこれも手本と称してしっかりやっているナルトを見るたびに、俺ももっと強くならなければと思わされる。それに、方向は違うがある意味ライバルのような奴もできたしな。
日向ヒナタ。あの外見だけは小動物みたいな女。影分身同士で実力を確かめ合うために戦ってみたが、何だよあの北斗有情断迅拳って。見切る見切らない云々の前に影さえ追えなかった。どんな速度してんだよ……リーの最速ですら一応影くらいは追えたってのに、何だ、ナルトの近くにいる奴はキチガイばかりか?
「それだとお前もいつかキチガイの仲間入りだぞ」
「万華鏡写輪眼を使ってもいないのに心を読むな」
「白眼でも行けるぞ」
「……待て、白眼使えるのか?」
「やろうとすれば。ちなみにそれを万華鏡写輪眼と同時に使うと世界中どこに相手がいても一方的に瞳術を掛けられるようになる場合もある。天照のような狙った場所に焦点を合わせることで発動できる物に限るけどな」
「まあ普通は持ってないから関係ないな」
「やろうか?」
「……貰った場合写輪眼はどうなる?」
「お前のは俺が貰う。新しい目には両方つけることもできるがそれをやると万華鏡写輪眼の時に黒い部分が白くなるぞ」
「それで強くなれるか?」
「使い方次第。白眼にしろ写輪眼にしろ使ってるだけでチャクラを消費するから考えなしに使ってたらあっという間にチャクラの枯渇でぶっ倒れるから気をつけろよ」
「いや、やっぱいらねえ」
「そうかい。今から作るのは面倒だったから助かる」
作るのか……と言うか作れるのか……こいつ絶対大蛇丸に渡したら駄目な奴だな。それだけはわかる。あと木の葉の上層部にもできるだけ知られない方がいいな。間違いない。
Q.白眼も作れんの?
A.写輪眼作れて万華鏡写輪眼作れて見た目オンオフできる輪廻写輪眼作れるんだから作れないと思う方がおかしい。なお転生眼もいける模様。
Q.ところでサスケはナルトの瞳術を知ったの?
A.知って頭を抱えました。