side うずまきナルト
思いついた。思いついてしまった。そう言えばこの目はこんな使い方もできたな、と。ただこれだと混線が怖いから少しやり方を変える。
再不斬と白は戦場を自由に動き回るにはうってつけの存在だ。多くを殺し、多くを奪い、そして裏切りに死をもって応えてきた。そうして集めた死体の中には十分な実力を持った者もいたし、いくつかは換金してしまったから無くなったがそこそこ以上に実力者も多い。
で、そんな死体を何に使うかと言うことなんだが……俺の目は輪廻写輪眼なんだよな。輪廻眼と永遠の万華鏡写輪眼の両方の機能を併せ持つ。つまりはあれだ、ペイン六道と同じようなものが俺にも作れるってわけだ。原作を読んでみる限り自動操縦ではなさそうだが、俺の方で動かすのも楽しそうではあるからいいとしておく。面倒そうだけど。
そう言う訳で俺はペイン六道の制作に取り掛かることにした。恐らく実働は本物のペインたちが動きを止めてからになるだろうが、物を作って保存しておくだけなら問題なかろう。
天道、人間道、修羅道、畜生道、地獄道、餓鬼道……一体どれを誰に使うか……。
―――!なんか今座にいるちー姉さんたちから『私ら作ってそれ使え』的なイメージが……!? 仕方ない作ろうか。ちー姉さんに本気の殺し合い以外じゃ勝てん。
天道、引力と斥力を操る個体。なんかやりたいって声が瀑布の如く頭に流れ込んできてやばい……よろしいならばくじ引きだ!ただしシャルは俺の個人的意見から畜生道な!めっちゃ呼び出しまくる奴だし!それに運極だからくじ引きだと絶対出るのがわかってるから先に決めます!よしでは後五人なオリャー!
結果→天道・ちー姉さん。人間道・ラルちゃん。畜生道・シャル。修羅道・弾。地獄道・束姉さん。餓鬼道・のほほんちゃん。何人か非常に残念がっていたけど知ったこっちゃないわな。籤を恨め。
ただし、あくまでも出したのは容姿だけであり座にいる本人たちは出てこない。まあ画風がNARUTOっぽくアレンジされているが美人ではある。これに穴開けるのか……いや、大丈夫、脳にチップみたいなの埋め込む方式に変えたし、少なくとも外見はまんまだから大丈夫。多分。ただし外見はそのままと言ったが、うずまき一族っぽく赤い髪になってしまった。仕方ないね。
脳にチップを仕込む方式で動かせるかと思ったが結構いける。普通に生きているのと変わらないくらいの感じで行ける。と言うか本体の方式より動かしやすいのは、多分だが元から筋肉を刺激して動かすよりも元々身体を動かすための機能があるところを支配しているせいじゃないかと思うが、細かいことはわからん。ただそっちの方が動かしやすいのは確かなので気にしない。そもそも俺の影分身の方がよっぽど強い気もするがそこも気にしない。こういうのはロマンらしいからな。
ロマン繋がりで自爆装置も仕込んでおいた。解剖とかそう言うことが始まった時に作動して周囲200kmを一瞬にして灰燼に変え、その五倍以上の距離に死の灰を降り注がせると言う凶悪な爆弾だ。まあ出番は無いと思うが、だからってちー姉さんたちの身体を他人に弄らせる気は全くない。
しかし、これで集めておいた死体はほとんど意味が無くなってしまった。これでは穢土転生をさせないためくらいにしか理由が無くなってしまう。流石に刻んで腐らせて畑の肥料にはしたくないし、何かいい手は無いものか……。
まあいいや。ほっといても腐らないように時間の流れのない空間に保存してあるから俺が生きている間は大丈夫だし、俺が死んだら空間ごと消滅するだけで済む。誰も困らん。
『なんつーモンを仕込んでるんだお前は……』
必要だと思ったからな。必要ならやるぞ俺は。
『実際やったのを見たから知っとる。……まあ、らしいと言えばらしいか』
一応言っとくと、この姿の持ち主は元々俺の同族だから。
『なんだ唯のマジキチか……わかった好きにするといい。どうせ人間……人間? のやることだ』
おうなんで種族に疑問符つけた言ってみろ。
『何度も言っているが儂はお主を人間と思ってない』
いい度胸だ。やるつもりはなかったが今度お前とチャクラの綱引きしてやる。
『死ぬぅ!?』
『待て、陽の方の儂だけだよな? 儂もじゃないよな?』
『おれさまはかんけいないだろ!? なにもいってねえし!』
俺は人間だ。
『『『なにいってんだこいつ』』』
お前ら全員同罪な。
Q.本当に綱引きしたの?
A.全員まとめて相手にした結果勝ちました。右手と左手繋いで右から引き抜きつつ左から押し込んだ結果なんかよくわからない間に全員のチャクラが増幅という結果に。
Q.こんなところまで出席とはお疲れ様です血冬さん。
A.ガワだけなので突然現れて木の葉を塵にはしないはず。