NARUTO〜ほんとはただ寝たいだけ〜   作:真暇 日間

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NARUTO~81

 

 side うずまきナルト

 

 火眼金睛という物を知っているだろうか。現代風にわかりやすく言えば赤白目に金の虹彩を持った目の事で本来はあくまでも色彩の事であってそれに何かしらの効果があるものではない。

 だがショ狸は青黒い白目に十字に裂けたような金の虹彩を持ち、それがなんとも似合っている。普段の言動から考えるとこんなかっこいい奴は似合わないと思ったんだが、外見だけは美ショタだからな。外見美幼女の九喇嘛と揃って眺めているだけならとてもいい感じだ。

 

「そんな訳で封印解いて出したらこんなんなったわ」

「うっそだろナルト」

「あ、その反応エロ蝦蟇仙人と同じだな。やっぱり師匠と弟子は似る物か……あ、ちなみにこっちの可愛い幼女の方が九尾の九喇嘛でこっちの可愛いショタの方が一尾の……名前なんだっけ?」

「しゅかくだよ!いかげんおぼえろ!」

「十年待って」

「なげえよ!じゅうねんはさすがになげえよ!」

「仕方ないだろ、毎日使う俺の名前ですら覚えるのに五年くらいかかったんだから他人の名前とか短くて五年長くて永遠に覚えないままその存在を忘れるまであるんだから」

「うっそだろおまえものおぼえわるすぎだろ」

「待って、待って待って待って。九尾がいるのはいい、いや本当はよくないけどまあいい。僕が封印したのに封印解いて普通に外に出てるとかおかしいよねとかいろいろ言いたいことはあるけどまだいい。なんで一尾の守鶴がここにいるのさ」

「九尾がいるのも驚きだけど、何よりあの九尾がこんなかわいくなっちゃってるのも驚きだってばね……」

「五月蠅い!全部お前たちの息子のせいだぞクシナにミナト!」

「ん!どういうことなのかよくわからないね!ナルトがそうなるように術を組んだってことかな?」

「いや、チャクラ生命体は他者の認識の総体によって姿が変わるらしいんだが、その認識の総体に関わる力は主にチャクラ量によって変わってくるそうなんだわ。で、俺のチャクラ量は九喇嘛曰く十尾を分割した六道仙人の何十億倍以上もあるらしく、それって俺以外の世界の総体に匹敵あるいは凌駕する量だったみたいでさ。結果的に俺一人の認識で姿が変わっちまってな。初めは冗談でロリ狐とか呼んでたんだがいつの間にやら立派なロリ狐耳美幼女に……」

「もう儂はその件については諦めた。だが文句くらいは言わせろ。お前ら儂にナルトを押し付けよって。 絶 対 に 許 さ な い か ら な 覚 悟 し て お け よ

「こわい」

「ちなみにロリ狐と呼ばれ続けてこんなになってしまった時に巻き添えでショ狸と呼ばれるようになってしまった結果ショタになってしまった一尾がこちらになります」

「おたくはむすこにどんなきょういくをしてるんだ!」

「つい最近まで死んでたのを俺が蘇らせたんだ。親から教育とか受けた覚えないぞ。あるとしたら『人間はいつか死ぬ、それがいつになるかはわからないからできるだけ自由に生きるべき』ってのだけだな」

「「ごべはぁっ!?」」

「いきなりちをはいてもだえくるしんでいる!? きずはあさいぞしっかりしろ!」

 

 まあ親としての仕事とかされた覚えないわ、と返されたらそんな感じにもなるわな。ちなみに現在封印が解除されたあの場所は九喇嘛の個室みたいな感じになっている。双子分な。

 

「……それで、僕たちに九尾と一尾を見せて何がしたいんだい? いや、何をしてほしいんだい?」

「ん? いや普通に封印解いたって報告と出してる間は飯食って風呂入ってとかするからって報告。特に何かしてほしいとかそういうのは無い」

「え? 無いの?」

「無い。……あ、かーちゃんには九喇嘛達の服の世話とかを頼むのもありかと思ったけどただでさえ不自由な生活をお願いしたり別の一家とシェアハウスしてたりで迷惑かけてるしこっちで何とかするから別に―――」

「やるってばね!いやーナルトは本当に手のかからない子だし今までが今までで人に頼ることをしない子だけどたまには頼ってほしいってばね!」

「あー……九喇嘛?」

「儂は別にこの服だけでも気にせんぞ。どうせチャクラで編まれた服だ。消して作り直せばいい」

「たぬきち?」

「おいまてそれおれさまのことか? そうよばれるくらいならいちびのほうがまだましだわぼけぇ!」

「じゃあ一尾。お前は?」

「ふくとかすなでどうとでもなるからいらね。いまきてるのもすなでふくのかたちをつくってるだけだし」

「……こういう訳なんで、よろしく、かーちゃん」

「まっかせるってばね!」

「ははは……僕もそろそろ不定期のじゃなくてちゃんとした仕事につかなくちゃね……三代目が亡くなってから仕事が殆ど無いし」

「そのとしでじぶんのこどものすねをかじってくうめしはさぞうまいだろうな」

「……」

「おいナルト!ミナトの奴力のない笑顔を浮かべながら口と目から血を出してるぞ!?」

「流石にそんなこと言われてもなぁ……どうしようもないわ」

 

 この日から親父はよく働きに出るようになった。サルケの親父もな。

 




Q.ちょっと待って? ショ狸のくせに目だけかっこよすぎない?
A.実はロリ狐も目だけはとてもかっこいいんですよ?

Q.つまり前回の外出で九喇嘛は全裸……?
A.実質そうですが違うと言えば違います。と言うか違ってほしい。

Q.あとアンケートなんだけど、どっちからどっちを見た時の難易度かはっきりさせて?
A.マダラからナルトを見た時の難易度です。そう考えるとゲージ攻撃が通る時点で温情ですよね? なおベリーイージーがあったらなんと通常攻撃が通るようになります。

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