NARUTO〜ほんとはただ寝たいだけ〜   作:真暇 日間

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NARUTO~87

 

 side うちはサスケ

 

 カンクロウが毒を受けて死にそうなところだったそうだが、サクラが何とかして解毒していた。しかも同じ毒に対しての解毒薬をいくつか作り、毒を受けても二分程度なら効果が無くなるようにしたらしい。ナルトはこういう細かいことにはあまり気を使わないからな。サクラの技が光る。流石は五代目火影、三忍の綱手の弟子だ。

 まあ、俺も一応三忍の弟子ではあるんだが、自来也には弟子と言うより可哀想な奴扱いを受けている気がする。心に沁みるが色々とコツなんかを教えてもらったし、悪い気はしない。心は痛いがそんな物よりナルトの拷問(修行)の方が億倍きつい。影分身もちょうど一億人だしな。死ねる。本気で精神的に死ねる。

 しかし砂隠れも変わった。少なくとも聞いていた話とは大きく違う。我愛羅は里の多くの者に好かれているようだし、こうして攫われた時もその身を心配するものが多くいる。心配していないどころかむしろさっさと死ねばいいと思っている者もそれなりの数いるようだが、まあ人間が誰からも好かれることは不可能だ。だからこそ戦争なんてものが起きるしいつまでも終わらないんだろうが……今更だ。

 

 しかしナルトはよく寝るな。丸一日あれを動かしていたから仕方ないとはいえ、一体いつまで寝るんだ?

 

「寝ることに関しては三日だろうが一週間だろうが一月だろうが続けられるぞー」

「起きてんのかよ」

「寝ながら会話できるだけー」

「お前の頭の中身どうなってんだ……?」

「木遁分身なら中身見れるけど見るかー? 割ったら木になるしそもそも今のお前じゃ割れないけどなー」

「俺じゃなくても割れねえよ……」

「俺だって怪我することくらいあるんだぞー?」

「具体的に」

「舌を噛むと痛いー」

「自爆じゃねえか……結局それはあれか、俺を傷つけられるのは俺だけだ的なあれか?」

「ちょっと遠出して近場の恒星を呑んだ時は流石にやばかったー」

「俺の耳がおかしくなったか? 星を? 呑んだ?」

「面倒だったら『また化物がなんか言ってるよ』とでも流せばいいんじゃね?」

「……はぁ……相変わらずぶっ飛んでるな、お前は」

 

 まったく、こいつに追いつけるのはいったいいつになる事やら。イタチの事、一族の事、木の葉の上層部の事、暗部の事、そして両親のこと。こいつには借りを作りっぱなしだ。どうすればそれを返せるのか。そもそも返すことができる日が来るのか? 色々考えさせられるな。

 ……いや、考えれば考えるほどに受け取ったものが大きすぎて文句も言えない。日々ぶち殺されては蘇る修行の名を借りた拷問を受けていても実際にそれで強くなれてしまっている上にこうして生きていられる以上何も言えないレベルだ。それを考えればこういった時にからかわれたり煽られたりしてもまあいいかと流すことを自身に義務付けてもいいくらいかもしれない。

 それに、ヒナタだ。こいつの傍にいる日向の女。あいつにもいくらか世話になった。点穴封じを解除する方法や点穴封じをそもそも受けない方法、チャクラ穴からのチャクラ放出技術により細いチャクラ糸を作るコツ。ナルトの場合は基本が影分身によって増やした練習時間の暴力で大体の事を突破させるタイプだからな。要するに脳筋だ。ヒナタや自来也からコツが聞けるのはとてもありがたかった。

 その他にもナルトが用意した家で居候している俺の両親と、そんな状態でも笑って暮らしているナルトの両親。考えてみれば俺は本当に多くの物をナルトから受け取っている。まず言ってこないだろうが、尻を貸せと言われたら貸せるかもしれない。ヒナタもいるしまず言ってこないだろうが。

 

(サスケ君、帰ってきたら演習場)

(許してくださいなんでもします)

(じゃあ許してあげるから演習場)

(勘弁してくださいお願いします)

(私を揶揄おうとするとそういう目に合う。OK?)

(OK!)

(じゃあ身体に刻み込むために演習場ね?)

 

 ……俺は木の葉に戻ったらヒナタに殺されるかもしれん。死にたくは無いし、まだイタチに色々と話をつけていないから死ぬわけにはいかない。だが、正直ヒナタに殴り殺されるかもしれない。俺の須佐能乎はまだ不安定。ヒナタなら指先一つで砕くことができるだろう。ナルトもそうだがヒナタも人間の限界をちょくちょく突破してくるのは本当になんなんだろうな……以前千鳥を叩き込もうとしたら極細のチャクラ糸の網で受け止められてカウンターで返されたし、もう本当に意味が解らない。万華鏡写輪眼に目覚めたくらいしか俺の成長は無いんじゃないだろうか?

 

「そう思うなら今度は俺と地獄めぐりしようぜー。ちょっと最低何千回死ぬけど強くはなれるぞー?」

「悪いが死ぬのは却下だ」

「ちょっと須佐能乎を使って溶岩で泳いだり須佐能乎を使って深海にダイブしたりするだけさー」

「それは死ぬな。やめておく」

 

 ……ヒナタの前にナルトに殺されるところだったぜ……油断できねえな本当によ!

 




Q.ナルトは解毒薬とか出せないの?
A.出せるけど突然『はい解毒薬』とか言われて出されたものを呑んで本当に毒が治ったら敵と繋がっていると思われるかもしれないじゃないですか。

Q.ヒナタはどうやって会話してるの?
A.ナルトの『無言使い』に共鳴した結果、離れた相手とテレパシーができるようになっています。
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