季節は春、この俺
1つ1つの動作をしっかりと確認し、正しい動きで振ることが素振りにとって大事なことだ。
素振りは数を数えることなどしない。ただ、今日1番の出来の振り方が出来たらやめる。それが俺流の素振りだ。
「...今のが1番だな。今日はやめにするか」
これが俺の朝の日課である。
日課を終え母さんが作る朝食を取っていると父さんが起きてくる。
うちの父さん
「おはよう要、今日も素振りしてきたのかい?」
「そうだよ、これでもヒーロー志望だからね」
「まさか俺と母さんの子が『個性』持ちだとはなぁ。母さん、将来は要がヒーローなって稼いでくれるから安泰だぞー」
「全く、お父さんは気が早いんだから。ほら2人とも早く食べないと遅刻するわよ」
「「はーい」」
普通の家庭、ヒーローやヴィランなど全くの関係を持たない家だ。
それなのにどうしてあんな事になったのだろう。
俺が父さんと母さんと会話するのはこれで最後だった。
眼が覚めると今は住み慣れたマンションだ。あの事件から5年が経ち、俺は中学3年生になった。
「あーまたあの夢かよ...ちくしょう、目覚めが悪りぃな」
ボサボサの髪を整えるためにも洗面所に向かう。顔を洗い、髪を整えたら、木刀片手に外に出る。
日課である素振りを済ませ、家に帰り学校に向かう。
今は静かな朝だがそろそろアイツらが起きる頃だろう。
(あー、よく寝た。今何時だ?)
(多分要が学校向かってるから7時くらいだよデュランダル)
(んあ?起きてんのはアロンダイトだけか?)
(いや、他のみんなはしりとり中だよ。結局昨日終わらなかったから)
(お、俺も混ざろーっと)
(...ごめんね要、いつもうるさくしちゃって)
「気にすんな。俺の個性だし、慣れれば大したことない」
頭の中に聞こえるこの声たちが俺の個性『魔剣生成』の7つの魔剣の声だ。この個性は7つの魔剣を作り、使うことができる個性でそれぞれ1本ずつ特別な能力を持っていたり、身体強化の能力も持っている。
そして剣には自我がありこのように暇なときは俺の体に入ってるので好き放題喋っている。
俺を唯一労ってくれるのは魔剣アロンダイト、優しい好青年だ。こいつは勉強とかも教えてくれるのでありがたい。
ただし、
(今日のテストは自力で解いてよね)
「へいへい」
カンニングなどのズルは許してくれないようだ。
授業もいつも通り終わるが、この間出した進路相談の件で担任に呼ばれた。
「お前、この進路相談だと雄英高校のヒーロー科に入るつもりなのか?」
「そうですけど」
「いやー、うちの高校に雄英志望がいるとはな。頑張れよ!」
「それだけですか?」
「あ、ああ」
「んじゃ失礼しました」
担任とのくだらない会話を終わらせ、家に帰ることにした。
雄英高校、俺はそこに入らなきゃいけない。ヒーローになって父さんと母さんの仇を取る、それだけが俺を動かす。
読んでいただきありがとうございます。
各魔剣の紹介は実際に使ったら後書きの方に載せます。
7本出たらキャラ設定でも書きます。