己がために   作:粗茶2号機
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5話 東セントリア

 

 アリスにアッパーカットされ、空を仰ぐ俺の視界に壁を超えるために使った鉤爪付きロープが映る。これは残しておくしかないな。じゃないと向こうに帰れない。アリスはそのことにまで思考が回ってないようだが、まぁいいだろう。とりあえず起き上がって大通りに向かうとしよう。

 

「さっそく人の多い通りに行こうぜ。……アリス?」

「不埒な男に同行する理由はありません」

「ごめんってば。でもああしないとアリスが危なかったろ? 俺は君を守ると言った手前慎重にならざるをえないわけで」

「……そうですが……」

「あ、そうだアリス。怪我とかはしてないか?」

 

 アリスが怪我しないように気をつけたとはいえ、もしかしたらどこか擦ってるかもしれない。見た感じは大丈夫そうなんだが、実際に怪我してるのかは本人じゃないと分からない。

 急な話題変換だったからか、俺が心配することが意外だったのか、なんでもいいがアリスはキョトンとしてる。平然としてるが、アリスって隠したりしそうだからちゃんと言ってくれないと困る。

 

「アリス?」

「え、えぇ、どこも負傷してませんよ」

「言い方が固いな〜。別にいいんだけども。……ま、怪我がないなら何よりだ。それじゃ行こうか」

 

 こんな所にずっといても仕方ない。誰かに見られても変な勘違いされそうだ。そんなわけで人の気配がないか確認しながら大通りを目指す。コソコソしてると余計に怪しいから、ここは堂々と歩くとしよう。周りの確認は怠らないが。

 ところでアリスはちゃんと付いてきてるのか? 後ろ振り返るとちゃんと付いてきてはいた。だいぶ距離が遠いけども。これはわりと傷ついた。

 

「なんでそんな遠いんだよ」

「また訳のわからないことに巻き込まれるのかと」

「その警戒の仕方は良いけどさ、初めて来た場所でなんかしてたら捕まるだろ」

「……ジークならやりかねません」

「俺への評価おかしくない? 何もしないって約束するからこっち来てくれよ。街中ではぐれたら合流できないだろ」

「……分かりました。もし約束を破ったら……」

「何でも言うことを聞いてやるよ」

 

 あまりにもあっさりと何でもオッケーな罰を自分から提示したからかな。アリスがその場に固まった。ぶっちゃけ約束を破る気なんてサラサラないからな。どんな内容だろうと関係ないのさ。それより固まったアリスをどうにかするか。

 

「おーい。こんなとこで止まってないで行こうぜ?」

「……はっ! あなたが何でも言うことを聞くという空耳が聞こえて驚いてしまいました」

「いやそれで合ってるから。それと約束を破ったら、だからな」

 

 面倒くさくなったからアリスの手を取って歩いていくことにしよう。こうしとけばはぐれる心配もいらないしな。あと、こうして歩いておけば「何してるんですか!」ほら、こうやってすぐにアリスが復活する。こうしとけばはぐれないだろって考えを伝えたら、隣を歩くから手を離せって言われた。ま、近くにいてくれるなら俺も安心だし、手を離すとするか。

 

「あんま北と変わらないが、ここはここで面白いのあるな」

「私は北セントリアですらそこまで詳しくないのですが」

「……それもそうだな。次は北を案内してやるよ」

「迷子のジークに案内されるのは複雑ですね」

 

 "ベクタの"が抜けてるぞ。どっちにしても、たしかに複雑だろうけどさ。俺はここでの生活が三ヶ月も経ってない。そんな人間に案内されるというのだから。だがそれは知ったことではない。本当に案内するかも不明だしな。アリスの要求次第だ。

 それにしても、壁の上から見てたとおり、所々に和風の建物があるな。それに和服を着てる人もいる。その建物や人は、俺達からすれば珍しく思えるのだが、ここの人たちからすればそうでもないらしい。他所者ってのがバレバレだなこれは。主にアリスのせいで。俺はリアルで和服を何度も見てるからさ。

 

「ジーク……あの服は何なのでしょうか」

「んー。ここの人たちの私服の一つってとこだろうな。街の人たちの様子を見る限り、ここでは珍しくないらしい」

「なるほど。……ところで、お前もあまり驚いてないように見えるのですが、知っていたのですか?」

「さてな。見るのは初めてだが」

「ではお前は元々東側の人間だったのかもしれませんね」

 

 そうかもしれないな、と適当にはぐらかして通りを歩いていく。いや、ある意味当たっているんだけどな。日本は極東と呼ばれる場所だから、東側の人間とも言える。ちなみに関東に住んでるから東日本だ。やっぱり東側だな。

 物珍しそうに目移りしてるアリスがどこか行かないように気にかけつつ、俺もこの街に見る。俺はどうしても裏側を気にする人間だからな。素直に表面だけを見て満足できるわけじゃない。まぁ、ここも貴族の面白みのない裏側ぐらいしかなさそうだが。

 

「お、あの店行ってみるか?」

「どの店ですか?」

「あそこの戸を開けてる店。さっきの珍しい服を売ってるとこっぽい。買うかはともかく、見てみるのもいいんじゃないか?」

「そうですね。お前がそこまで言うのなら行ってみるのもいいでしょう」

 

 素直じゃないな。すでにあの店に目が釘付けになってるくせに。よく分からないアリスのプライドでもあるのかな。俺は急かすアリスに押されて先にその店に入る。目に入ったのは色鮮やかな着物や帯。よく見れば他にも和服にワンポイントに付ける小物もある。簪もあるしな。

 正直言ってそこまで大したことないだろうと舐めていた。しかし、この店はリアルで行ったことがある店よりも品揃えがよかった。俺が入った途端止まったのを不思議そうにしたアリスが、俺の横から覗き込むように顔を出して店を見る。そして店の中が明るくなるんじゃないかと思うぐらい目を輝かせ始める。

 

「ジーク! このお店は素晴らしいですね!」

「そうだな。ゆっくり見て回るとするか」

「はい!」

 

 この店を切り盛りしてるのは二人の老夫婦らしく、アリスのはしゃぎようを見て嬉しそうにニコニコしてる。年代的に孫を見てる感覚なんだろうな。一つ一つ見ては感銘を受けるアリスを置いて、俺は老夫婦に話を聞くことにした。聞くことは一つだけ、アリスが試着してもいいかどうかだ。

 和服って皺が一つでも付いてると一気に見栄えが下がるからな。試着するとどうしてもどこか崩れてしまうんじゃないかと思ってしまう。だからダメ元で聞いたんだが、お婆さんの方が間髪入れずに快諾してくれた。お爺さんも笑顔のまま頷いてるし、本当にいいんだろう。

 

「アリスー。試着していいってよ」

「いいんですか!? ぁ、いや……やはり私はやめときます。見てるだけでいいので」

「何言ってんだよ。着てみたいんだろ? 二人とも着ていいって言ってるんだし、着たらいいじゃないか」

「い、いつ私がそんな話をしましたか」

 

 素直じゃないな本当に。否定するのに言葉が詰まってるし、さっきからチラチラ着物を見てるのに。何がアリスをそんなに抑えているのだろうか。……いや、抑えていると決めつけるのも早計か。アリスがツンデレだけかもしれないし。

 とにかく、素直になれないアリスに助け舟を出してやるか。なんか俺が気持ち悪いキャラみたいになるが、なんでもいいや。

 

「アリスが着てるとこを見てみたいから着てくれないか? せっかく来たんだしさ」

「でも……」

「頼むよ」

「……分かりました。ジークがそこまで頼むなら着てあげます」

 

 チョロいな。そしてやっぱり着てみたかったんだな。鼻歌を歌いながらどの着物にするか選び始めたぞ。ま、楽しんでくれてるなら何よりだ。さて、アリスが楽しんでる間、俺はどうしたもんかな。

 

「ジーク。私だけでは選びきれませんので、手伝ってください」

「それならいっそ全部着れば? 時間かかるだろうけど、今日は時間にある程度余裕あるわけだし」

「いえ、ジークの時間を減らすわけにもいきません。一着だけでいいのです」

「気にしなくていいんだが……。アリスはどれで悩んでるんだ?」

「えっとですね──」

 

 ふむふむ。アリスさんや。悩み過ぎじゃないかね。五着ってなんだ五着って。でも、色の傾向はバラけてるわけでもないようだな。青系のが三着で、正反対とも言える赤系が二着か。青系のは色の濃さの違いってとこか。で、赤系のは生地に彩ろられてる模様で悩んでるのか。……まずは色を決めないとな。

 

「アリスは色だとどっちがいいんだ?」

「普段は青系統のが好みなのですが、こちらの赤色も鮮やかですので、たまには着ない色の服でもいいのかなと思いまして」

「なるほど。ならその挑戦をここでやるしよう。青色は今回は無し、んでどっちにするかだな」

 

 どちらも花を模様として描いているやつだな。どんな花なのかは俺には分からない。そんなに詳しくないし、日本にはない花だってこの世界では反映されてそうだし、この世界で生まれた独特の花もあるかもしれないからな。

 

「お二人さん、こちらは金木犀の花の模様で、こちらが牡丹の花の模様ですよ」

「あ、そうなのですね。ありがとうございます」

「金木犀と牡丹、か」

 

 どっちも日本にあるやつだった。俺が花のことを全然知らないから分からなかっただけか。花言葉なら多少は知ってるんだけどな。本当に少しだけだし、すぐに忘れたりするんだが、この二つのは少しだけ覚えてる。それも判断基準に入れるとすると。

 

「アリス、こっちのでいいんじゃないか?」

「金木犀の花柄の方ですか? 理由を聞いても?」

「花言葉だよ。金木犀は高貴とか謙遜とか、いろいろと花言葉があるんだが、その中で変わらぬ魅力ってあってな。アリスっていつまでも綺麗だろうからこれだなって」

「お前は私を口説いているのですか?」

「え? 全然そんな気ないけど? なんで?」

「いえ、いいです。……選んでいただきましたし、金木犀の方にさせてもらいますね」

 

 アリスが着物を手にとってお婆さんに試着するための部屋があるかを聞く。だが残念だったなアリス。着物はそれだけじゃはだけて素肌を晒すことになるぞ。お婆さんが苦笑しながらそれを教えると、頬を赤くしたアリスがこっちを見てくる。というか睨んでる。理不尽だな。俺は知ってて黙ってたとは一言も言ってないのに。着物を手にとった瞬間試着しようとしたアリスが悪いというのに。

 

「赤色なら帯締めは黄色地のやつが合いそうだな」

「ジーク。私は問いただしたいのですが」

「なかなかに理不尽だと気づいているか? 勘違いしてすぐに着替えようとしたアリスが悪いんだが」

「うっ……。ごめんなさい」

「謝らなくていいぞ。教えてなかった俺が悪いし」

 

 帯締めをアリスに手渡し、お婆さんに着付けを頼んでアリスを見送る。髪飾りとかもつけてよかったのかもしれないが、アリスはすでにリボンをつけているわけだし、無くていいだろ。俺が男用のを見ていると、さっきまで黙っていたお爺さんに話しかけられた。内容はアリスとの関係ってとこだが。

 

「俺とアリスはただの知り合いですよ。お互いに初めてできた友人とも言えますが、まだ会うのも二回目ですし」

「それにしては仲がいいようじゃがのぅ。大切な友人ともなりえる子なんじゃろ? 関係を崩さんようにな」

「もちろんです」

 

 俺の直感が告げているからな。アリスとの関係を切らしてはいけないと。元々なかなか会えるような関係ではない。だから、縁だけは確実に守る。縁が切れない限り、この先どう転ぼうとなんとかなるし。

 キリトに関する情報は全くこれっぽっちもないわけだし! あいつまじでどこいるんだろうな。まず東西南北のどこか。そして央都にいるのか外にいるのか。何一つ手がかりがない。俺もそこまで動けるわけじゃないし。

 

「お兄さんや。お嬢ちゃんの着付けが終わったから見てあげなさいな」

「あ、分かりました」

 

 お婆さんに呼ばれて部屋の中へと入る。カーテンというか、布の仕切りがあって、反対側にアリスがいるらしい。なんで出てこないんだろうな。てっきり部屋に入ったらそこにいるかと思ったんだがな。

 

「アリス。なんで隠れてるんだよ。開けていいか?」

「だ、駄目です!」

「なんで!?」

恥ずかしいので

「まぁいいや。開けるぞ」

「だめっ……!」

 

 アリスの静止を無視して仕切りを開ける。中には慌てて仕切りを開けないようにしたのか、口を丸くしながら手を伸ばしているアリスがいた。普段の固いのが抜けるとこんな感じなんだな。

 

「ジークのバカ……」

「……」

「ジーク?」

綺麗だな

「へ?」

「メッチャクチャ綺麗だぞアリス! 普通に見蕩れてた!」

「ふぇ!? ぁ、いや……その……ありがとう……

 

 いつもの調子だと貶して返されてそうなんだけどな。元々アリスが動揺してたからかな。普通に顔を赤くして俯いたぞ。何この子。普通に可愛くてビックリだわ。これがギャップ萌えというやつか。ほとんどの男はイチコロだろうな。

 それはともかくとして、アリスの着物姿を改めて見るとしよう。さっき見てた赤地をベースにして金木犀の花をあしらった着物で身を包み、黄色地の帯締めをしている。その着物にアリスの綺麗な金髪がまた映える。うん。どう見ても美少女だ。

 

「ジ、ジーク……その……そんなに見つめられると……恥ずかしいです」

「あ、あぁごめん。アリス、本当に綺麗だよ」

「も、もういいですから! 着替えるので出ていってください!」

「お嬢ちゃん。その着物と帯締めもあげますよ。いいものを見させてもらったお礼に」

「それは申し訳ないですよ!」

「受け取らないなら試着代を貰おうかしらね〜」

 

 お婆さんやり手だな。試着代なんてないだろうけど、この着物と帯締めの値段を見たら結構いいお値段してた。これで試着代を取ったら払えない金額だろうな。アリスは払えるかもだけど、手痛い出費になる。

 それでまぁ、結局アリスが折れてたよ。丁寧に包装してもらって、紙袋にしまわれた。それをアリスが受け取り、大事そうに抱える。上機嫌になったアリスと一緒に店を出る。

 

「それ貰えてよかったな」

「はい! ジークも選んでくれてありがとうこざいます」

「どういたしまして。……まだ見て回りたいところだが、そろそろ北セントリアに戻るか」

「分かりました。行くとしましょう」

 

 あ、これはやっぱり気づいてないな。帰りも同じように壁をよじ登ることになるってのを。ま、言わなくてもいいか。そこまで行けばどうせ分かることだし。

 来た道を戻っていき、路地裏へと入っていく。一番奥まで進み、ロープを残していた所へ。よかったよかった。ロープは残ってた。さてと、それじゃあ登るとしますか。けどその前に。

 

「アリスさんや。腕を放してくれないと登れないんだけど」

「もうこれは嫌です! この街から出られなくていいので登るのはやめましょう!」

「いやそういうわけにもいかないだろ。お互い帰る家があるわけだし」

「嫌なものは嫌なんです!」

 

 涙目で上目遣いして訴えてくるのはセコい。すんげー心が揺らぐ。だがアリスの訴えを今回は聞くわけにはいかない。戻らないといけないのだから。帰る時間が決まってるわけだし、フレニーカに心配をかけるわけにもいかないからな。

 俺は駄々をこねるアリスにロープを括り付け、アリスに紙袋を手で持つのではなく、肩に下げるように伝える。俺が譲る気がないと分かったアリスが結局折れ、壁を越えることが決まった。ただし方法は少しだけ変わる。

 

「手を離すなよアリス」

「はい……」

「大丈夫だ。来るときも言ったが、アリスのことは俺が絶対に守るから」

「約束ですよ」

「あぁ。約束だ」

 

 降りる時にやった方法とほぼ一緒だ。アリスに俺の首へと手を回させる。違いは俺がアリスの背に腕を回せないこと。片手じゃ登れないからな。だから、アリスに足も俺の体に回すようにさせた。これには猛反発されたが、こうじゃないと登れないのだ。

 

「ジークに辱められてる……」

「酷い言い方だな。そんなふうに言うなら本当にそうするぞ?」

「やだ! ジークの変態!」

「なら変なこと言うなよ。わりと集中して登ってるんだから」

 

 俺一人なら楽しみながら登るんだが、アリスがいるとなるとそうはいかない。アリスを俺が支えられないのが一番の不安なんだ。ロープで括ってはいるが、ぶっちゃけ気休め程度だ。バンジージャンプ用のじゃないから、落ちれば結局アリスが死にかねない。

 壁に足つけて、ロープを両手で掴んで歩くように登っているが、一旦止まって片手を離す。アリスとは向かい合うようになっているから、アリスは真下を視界に映してしまう。だからかアリスがさっきから震えているのだ。俺はアリスを少しでも安心させるためにアリスの頭をそっと撫でる。

 

「何があろうと守るからさ。俺を信じてくれ」

「……絶対ですよ?」

「あぁ。絶対にアリスに何があっても必ず守る。この約束は今回だけじゃなくていい。何年先でも有効だ」

「ふふっ、キザな人ですね。私を口説いてます?」

「そんなつもりはないんだけどな」

 

 ちょっとアリスに余裕ができたところで、手をアリスの頭からロープへと戻す。壁登り再開だ。アリスが俺を信頼してくれたのか、震えも止まってさっきよりも登りやすくなった。スムーズに進んでいき、壁の上で夕日を眺めながら一休みする。

 

「ちょっとは慣れたんじゃないか?」

「慣れたくないことです」

「はは、それもそうか。そういやもうすぐ夏至祭があるらしいんだが、アリスは夏至祭来れるのか?」

「夏至祭……ですか?」

「そう夏至祭。なんかいろいろと催し物があるらしいぞ? 街を見たいならこういうのも来てみたらいいんじゃないか? 俺も初参加になるが」

 

 夏至祭って要はこの世界の夏祭りって思っておけばいいんだろうな。どんな祭りになるかはさっぱり想像もつかないが、それなりに楽しめるだろう。フレニーカにも一緒に回ろうとは言われてるんだけどな。アリスが来られるなら三人でもいいかもしれない。俺が間に入っとけばなんとかなるだろ。

 

「夏至祭……そういうのもいいかもしれませんね。その日に出てこられるかは分かりませんが、その時は一緒にいてもらってもいいですか?」

「いいぞ。といっても、まず会えるのかが分からないけどな。アリスがこうやって外に出てくる時間だって決まってるわけじゃないんだろ?」

「……そうですね。ですが、ジークにならまた会えそうです」

「どっからそんな自信が出てくるんだか……。ま、楽しみしとくか」

「ええ」

 

 夏至祭の話もしたところで、ここから降りるとしますかね。鉤爪の位置を変えて、今度は片手でもいけるからアリスの背に手を回して降りていく。降りる段階になってアリスがまた青ざめたのは言うまでもないね。



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