第1話
目が覚めた。
このシリーズが始まって何回目であろうか。
さて、メタい話しをして、現実逃避している訳でありますが、その理由は……
「誰なんだ?お前」
「いやいや、こっちの台詞だぜ」
大きい黒い、帽子を被った金髪美少女がいた。
てか、ほんとに誰?目が覚めたら美少女…何て名前のラブコメ?
「お前、名前何て言うんだ?」
「…比企谷八幡」
「ふーん、うん。八幡か」
「お前こそ名乗れよ…」
「ああ、忘れてたぜ。私の名前は魔理沙、霧雨魔理沙だぜ!!よろしくな、八幡」
「お、おう」
なんなんだ、こいつ…
流石にいきなり名前呼びは、俺にはきついんですが…
まあいい。それよりも、だ。
「ここ、何処なんだ?」
「あ?八幡って、外来人なのか?」
「んー、まあ、そんなところだ」
「なら、霊夢の所にいくんだぜ!!」
「は?霊夢って誰だよ」
「兎に角行くんだぜ!!ほら、後ろに乗るんだぜ!」
「いや、言ってる意味がわk「早く!!」はあ、わかったよ」
そして、箒に跨った。
そして、霊夢とか言う奴の場所へ向かった。
いや、着いたは良いんだよ?いいんだけどさ…
「せめて、飛ぶ前に言ってくれよ…死ぬかと思ったわ!!」
「ん?でも、楽しそうだったんだぜ!!」
くそ、いい笑顔だ!!
悔しいが、否定できねえ…楽しかったし。
「んで?霊夢ってのは?何処にいるんだ、魔理沙」
「えっと、今日も神社に居る筈なんだぜ」
因みに、名前呼びは強制でした。
言わなかったら、突き落とすって…冗談だったよね?
「れーいむー!!遊びに来たぜー!!」
「あら、魔理沙じゃない。遅かったわね。あと…妖怪?」
「おい初対面で妖怪は無いだろう。これでもヒトだ」
「そうだぜ霊夢。私も最初は疑ったが、ちゃんと人間だったぜ」
「さらっと衝撃の事実を言うんじゃない」
「それで?どうして此処に?」
「ああ、そうだったぜ。八幡って、外来人らしいんだぜ」
「それで、此処の事を教えて欲しい、と?」
「まあ、そんなもんだ」
「お茶を淹れるわ。ゆっくり話しましょ」
それから、俺は此処の事を聞いた。
信じられない事が多かったが、本当のようだ。
「まあ、こんなところでしょう」
「ありがとな。まだ、大分信じられない事が多いがな」
「最初は、そんなもんだぜ!!」
「今日は、2人共泊まっていきなさい。その方がいいでしょ?」
「済まん、助かる」
「じゃ、晩御飯を作るわ」
「ちょい待て。それぐらい俺がやる」
「そう?助かるわ」
それから、俺達は晩御飯を食べ、風呂に入り、寝た。
が、簡単に寝られる筈もなく、俺は縁側で、月を眺めていた。
今日は満月だった。
不安じゃない、と言えば嘘になるだろう。
寂しくもある。
新しい環境に、心配する事もある。
だが、それ以上にワクワクしている。
俺らしくもない。
ゾクッ
!?
な、なんだ、今の!!
悪寒って、レベルじゃなかった。
これは確か…
『へえ、妖怪ってのもいるのか』
『ま、妖怪って言っても、悪いのもいる、ってところね』
『見分け方って、ないのか?』
『そうね、強いて言うなら…』
『嫌な悪寒がするわ』
て事は、こいつが妖怪、か。
だが、今は、2人共寝ている。
どうしたもんかな…
ん?妖怪が出したのは、刀か?
おいおい、容赦ねえな。こちとら、武術もからっきしで、武器もないってのに…
だが、ここで逃げる訳にもいかないんだよなあ。
そんな事を考えていると、妖怪に動きがあった。
そして、俺は再び、切り裂かれた。
俺、不幸過ぎね?
意識を失う前、最後に見たのは、妖怪を蹂躙する、2人組だった。
「知らない天井…って訳じゃないな」
身体を起こして見ると、包帯で、ぐるぐる巻きだった。
しっかり手当がされているからだろうか。余り痛みも無い。
「…は?」
いやいや、これはないでしょうに。
意味がわからん。何か、体が重いと思ったら、
「すぅ…すぅ…」
あれれ?おっかしいなあ?
どうして巫女服美少女が、俺の上で寝てるんだあ?
てか、ムッチャ可愛いんだが。
やばい、俺の理性全開でいこう。某フィールドなんて、比にならない程に全開で!!
「ん、うん…」
あ、起きたっぽい。
「はち……ま、ん?」
「お、おはよう?」
あ、あれ?反応間違えた?
なんか、俯いてプルプルし始めたんですが?
「え、えっと…」
俺が言い訳を言おうとした時だった。
ポス
「え?」
「バカっ!!もう1週間よ!!死んじゃったと思ったじゃない!!どうしてあんな無茶したのよ!!」
「お、おお」
「ほんとに…心配……したっ、んだから…」
少し遅れたが、理解した。
どうやら俺は、1週間、目を覚まさなかったらしい。
そして、霊夢はその間、ずっと、付きっ切りで看病してくれたらしい。
そして、今、彼女は泣いていた。俺が、泣かせた。
「ごめん、霊夢」ギュ
「っ!!ほんとよ…ばか……」ギュ
俺は、彼女を、守りたいと思った。
俺は、明らかに、そんな事を言える立場じゃない。
だから、
「なあ、霊夢」
「なに?」
泣き止んだ彼女に向かい、言う。
「俺は、強くなりたい」
「…そう」
霊夢に鍛えて貰おう。
そして、いつか守れるように…
俺達は、再び抱き合っていた。
「おーい!!八幡おきた…か?」
タイミングは、最悪だった。