どんな誹りを受けようとも書かせていただきます。
どうカオスかはお読みくだされば分かります。
キャプションスタート!!
最高だ!このホグワーツは天国だ!!腐れたダーズリー家には二度と戻んねえぞ!!!!
飯はうまい、スリザリンの奴等は優しい、他の寮の奴等もちらほらと、大蝙蝠は無口だけどいい奴だ。そんでも一番はあいつだ!!
「ロン、かぼちゃジュース!!」
「・・そろそろ乳離れしろ、せめて木の匙で飲め。」
「それでくれんならいい。」
「・・は~少しは進歩したか。ほれ。」
「ん・・ふん~うめえ~。」
「無駄に鼻声出すな。寝た後-二校時目-でろよ。今日は魔法薬学だぞ。」
「あの大蝙蝠とお前と一緒のやつ?出る!!・・ふぁ~」
ハリエット・ポッターはホグワーツ生活を謳歌している。
ハリエット・ポッターの境遇と、魂の叫びともいえるあの悲痛な言葉を聞いて虐める奴は死んじまえが今のスリザリンの合言葉。
ようはハリエット・ポッター親衛隊が設立をされたのだ。筆頭は言うまでもなくロナルド・ウィーズリーであり、主要メンバーはドラコをはじめとした子供の家の関係者一同で、この件とロン達のせいで今季ホグワーツでの寮のいざこざが激減の一途をたどった。
ホグワーツの心ある一同はハリエット・ポッターを-子育て中-で忙しい。他のバカげたことにかまけていられないという空気に、先輩達が引きずられた結果である。
まずはハリエットを健康にすること、言葉遣いなぞ後でどうとでもなる。
ハリエットの一人称が俺な事や、口の汚さに文句を言おうもんならば「だったらお前はハリエットが味わった地獄を満喫してえんだな。一月やってやる、それでもお綺麗な口が利けたら謝ってやるよ。」
ロンの地獄からの使者もかくやな怒りの言葉に全て吹き飛ばされている。
言われた者は恐怖から魂もプライドも粉々にされて土下座までして謝った。ロナルド・ウィーズリーは怒らせてはいけないがホグワーツの常識化している。
精神も肉体もボロボロの者に高尚な事を求める奴は馬鹿である。人としての文化面なぞ双方に余裕がないと成立しないというのがロンの持論で、今はハリエットを赤子とみなしている。
赤子は泣いて物事を要求し、腹が立てば癇癪を起こしながら少しずついい事悪い事我慢などを覚えて成長をするものだ。
大広間の件から一月が経った今はハリエットに多少肉がついてきた。
一時限目は食べたものを血肉にするために眠りを必要とするため免除されている。
出るのは二限目からと取り決められていて、どこからも文句は出ていない。
生徒はおろか、教職員全てからも贔屓が過ぎるとは口が裂けても出ないだろう。
何せ今のハリエットの悲惨な元凶は現校長様がやらかした事であり、大本はヴォルデモートだろうと言いたいが倒されたことになっているので矢面に立たされるのは必然的にダンブルドアとなる。
ロンから言わせれば自業自得、ざま見ろだ。
ホグワーツは平穏な日常で毎日が始まる。例えば「ハリエット!!おは・・」
-ゴン!!-「いきなりハリエットに抱き着くなシリウス。」
「・・プロテゴ・・無言でって・・俺名付け親・・」
「ハリエット、シリウスにハグされたいか?」
「・・わりいシリウス、まだ気持ち悪い。」
「そんな!!だったらナデナデは⁉」
「・・少しなら・・」
「・・・俺今死んでも悔いはねえ!!!愛してるぞハリエット!!!!!」
朝の大広間はロンとハリエットを中心に騒ぎが起きる。主に駄犬が理由で。
ハリエットはロンからシリウスの事を全て聞いた。名付け親とその役割も。
だったらなんで自分を放っておいたと呪いかけたのを止めたのもやはりロンだった。
無実の罪で9年間もムショ暮らしを強いられたのを。
「・・俺・・あんたの事よく知らねえ。でも嫌いじゃねえ・・」
ハリエットにその言葉を掛けられたシリウスは本気で男泣きをした。拒絶をされなかったのが嬉しくて。
以来ホグワーツに日参をしている。流石にブラック家の当主としての仕事もあるので朝だけだがほとんど欠かさないので、三人の事は日常だと周りから受け入れられている。
アルバス・ダンブルドアは本気で悩んでいる。元親友のグリンデルバルトや、教え子のヴォルデモートことトム・リドルを倒すと心に決めた時以来の・・それ以上の悩みを頭痛と共に感じている。
原因はクィレルにとりついているヴォルデモートではない。あれは弱った寄生虫でまだ完全復活は程遠い。
問題はロナルド・ウィーズリーだ!!彼のせいで-予言-に支障をきたしかねない!!!
ヴォルデモートを倒しうる希望の子がなぜあんなとんでもない子供の手元に居るのか!
今のロナルド・ウィーズリーの位置にいるのは自分だったはずだ!!
マグル界で迫害をされ、弱っているハリエットを助けて導くはずがどこで道筋が狂ったか。
それはシリウス・ブラックがアズカバンから出てきたよりももっと前にあるはずだ。マルフォイ家がアーサー・ウィーズリー家と交友を始めた時から違和感があった。
-誰-が両家の縁を繋いだか、探ってみても出なかった。偶発的な事件の出会いとしか分からなかった。
そこからか?少しずつ自分の考えていた未来と、魔法界の現状が変わってきたのが。
シリウスはアズカバンから出てきた。そのアズカバンの囚人も、闇の勢力だったものは更生をしていた。ルシウス・マルフォイは本当に魔法界の為に力を尽くしている。
アズカバンの件の発案者は彼だとファッジからオフレコで聞かされた。
彼と周りの子供達も従来の純血主義ではなく、マグル生まれも平然と友としている。
その一つ一つの重要な役割を果たす者の側には必ずあのロナルド・ウィーズリーがいる。
シリウス・ブラックを平然と叱り、迎えに来るルシウス・マルフォイと仲が良く、今季台風の目とかしている-子供の家-出身の一年生たちは揃ってロナルド・ウィーズリーを尊敬し慕い、そして頼りにしている。それこそ教職員よりもだ。
分からない事はロンに聞けが彼等の標語のようだ。
ホグワーツの広さに迷子になると聞けば監督生の兄に先輩の同行を頼み、ピーブスのいたずらを知ればどうやってかは知らないが双子の兄達と組んで百倍にして返して「ロンて怖い・・」とあのポルターガイストを泣かし、フィルチの猫を可愛がったことで教師にすら心開かなかった偏屈者と普通にお茶を飲んでいる冗談が具現化したような輩だあれは。
11歳の子供らしからぬ言動も怪しさ満載だ・・特に三日前の出来事が決定的だった。
「シリウスから聞いたんだけど、ハリエットん家の財産全部何であんたが好き勝手してるんだ?」
いつものようにハリエットの食事の面倒を見た後、ロナルド・ウィーズリーは面と向かってあんた呼ばわりしてきたが、内容を聞いてあんたなぞどうでもよくなった。
「はて?儂がハリエットの・・」
「ポッターだろう校長。あんたはこいつのファーストネーム呼べるほどハリエットの信頼を得て無いのが分かんねえ?」
「・・失礼したの~。ミスポッターの財産がどうとはどういった意味かの?」
内心ではこの小僧がと言いたいが、大人の良識で許してやるからとっとと言いたい事を言え。
「文字通りだ、何であんたがこいつの家の銀行のカギ杖を持っていた?シリウスは名付け親でも無実でアズカバンにいたから無理なのは分かる。こいつの親族がマグルだから無理だ。だったら魔法省が保管していてもおかしくないんじゃないのか?ヴォルデモートを倒した英雄の財産管理はきっちりしてくれそうなもんなのに。
あんたこいつの親族ってわけでもないのにおかしくね?」
・・たかだか11歳の子供に痛いところを図星をされた!!
そこは当時の魔法省からも言われたが、これまでの実績を盾にごり押しをした!全ては将来を考えてだ!!
「こいつの名付け親のシリウスに渡さねえのか?あいつなら管理する権限あるだろ。寧ろあんたがもってるほうがおかしいと俺は思うね。」
ロンはわざわざ生徒や教職員のいる前で演説をぶちかました。一対一だったら腹黒狸に言い抜けされる自信しかないからだ!
だが魔法界の常識をきちんと心得ている者達が大勢いる場では?
今やアルバス・ダンブルドアのカリスマ性は、ハリエットの件で陰りを見せ始めている。
偉大なダンブルドアに任せていればいいという感じは薄れてきている。そこを狙ったのだロンは。
「ポッター家の所蔵品を全部渡してくれるなダンブルドア。」
ロンとのやり取りを黙って見ていたシリウスは一言だけをはっきりと言い、一週間後にはポッター家全ての所蔵品がアルバス・ダンブルドアからシリウス・ブラックの管理下へと移譲された。
紛い物ではない-ペベレル三兄弟の死の秘宝-の一つの透明マントとても。
「ロナルド・ウィーズリーは今どうしておる?」
シリウスの造反ともとれる行動から半月が経ったある日の夕方に、ダンブルドアはセブルスにロンの行動を尋ねる。
一応セブルスは立場上ダンブルドアのスパイ、心の中ではとっくに見限っていてもだ。
リリーを守ってくれる約定と、その子供も守れない耄碌爺なぞくたばっても惜しくはないのだが、今現在尋ねられた人物と、愛しい女性の子供のピンチなので教えることにした。すなわち
「クィレルとハリエットの件のお尋ねの者の三人でお茶会をしています。」
「なんじゃと~!!!!!!」
ホグワーツの校長室に爆音が鳴り響いた。何でよりによってハリエットがヴォルデモート付きのクィレルとお茶をしている!!矢張り何も知らない無知な小僧にはハリエットは任せておけん!!!
「行くぞセブルス!!!」英雄となるべき子を助けて導くために!!!!
セブルスも今回のロンの行動は不味いと思い、耄碌じいさまのお供をする。
「あの髭じじはいけすかん!見た目と違った腹黒狸の策士だから誑かされるな若人たちよ!!」
「・・苦労したんだな-先生-」
「・・俺も元々あいつ嫌いだ。人の事あんな奴等に預けてほったらかしにした馬鹿野郎だし。」
「その通りだ!!-俺様-も何度煮え湯を飲まされたことか!あの偽善的で正義面した顔を何度ぶっ飛ばす夢を見た事か!!」
「・・ロン、-クィレル先生-って周りに人がいないと過激なのな?でも分かるぞ!!俺もいつかあの爺をぶっ飛ばす!!!!」
「はあ~・・ハリエットも-先生-も酒弱すぎ。ボンボン三つくってもう酔っぱらって管巻いて。」
なんでかな~、俺はクィレルの本当の姿を知ってヴォルデモート共々ぶっ殺すか、半殺しで済ますかを考えようと少しずつ近づいた。
話してて分かった、こいつは小悪党のさびしがり屋だと。凄い奴だと言ってくれたヴォルデモートを好きなだけのそれだけの奴だと。
10日掛けてお茶会にこぎつけたら「俺もお茶会したい!!いいだろうロン、クィレル先生!!」
ハリエットの乱入・・きちんと教師に先生を付けたご褒美に入れてやる。いざとなったら-アレ-使えばいいし。
当然クィレルはハリエットの乱入にぶっ飛んだ。何でご主人様の宿敵がいるんだ⁉ロナルド・ウィーズリーの腕にぶら下がるようにべったりとしてはなれそうにない。
面白そうだから入れてやれ。
分かりましたご主人様。
脳内で主従会話をしたクィレルは二人を自室に引き入れた。
「綺麗な部屋だな~、なんか落ち着く。」
意外とハリエットに気に入ってもらえた。
「き・・教材が・・ち・・散らばっている部屋だが・・」
「でもなんかいい。・・ここ来てもいいかクィレル先生?」
何でかいたく気に入られた・・「き・・教師が・・生徒・・ひ・・贔屓は良くないが・・お茶位なら・・」
「ありがとう!!ロン!来ていいって!!」
「良かったなハリエット、ありがとうクィレル先生。」
何でかハリエットがクィレルの部屋気に入った。まあいいや、俺も同行すればいいし。
そして土産のボンボン出してハリエットは一個目で酔っ払い、クィレルは三つ目を食べてしばらくしたらどもりがなくなって、一人称が-私-から-俺様-になりやがった。
やばいかな~とは俺も思った。こいつの今の表人格はクィレルじゃなくてヴォルデモートだ。
ハリエットが気が付かないうちに逃げようとタイミング図ってたらいつの間にか二人で
アルバス・ダンブルドアの悪口大会で大盛り上がりをして意気投合。
「あいつの笑顔には裏がある!猫なで声で名前を呼んできたら注意しろ!!碌な目にあわんと思え!!!」
「マジでか・・もっと教えてくれクィレル先生!!!」
・・・・闇の帝王様もあのくそ爺には相当ストレスたまってんな~。ハリエットも活き活きと話してるし、しばらく見ていよう。
下手な真似したら-アレ-使って地獄見せてやる。
何があってもいいように、油断せずに紅茶を味わうロンの瞳は燦然と輝いている。
-アレ-が何なのかはもうしばらく秘密です。
今作中ではダンブルドアはまっとうな正義の人ではありません。