ロナルド・ウィーズリーは天使達を助けたい   作:ドゥナシオン

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長く、暗くシリアスなので前後編にさせていただきました。

そうでないと作者が持ちません・・・


戦場・ホグワーツ 前編

「ロナンは一体何を考えている。」

「人間の仔馬と約束なぞ。」

「我等ケンタウロスの誇りは何処に行った。」

 

禁じられた森の奥深くにて、若きケンタウロス達はロナンの取り決めに不服を言いながら森を見回っている。

 

昨夜星が不自然に瞬き、異常な力の干渉が森に掛かったのをケンタウロス達は感じ取った。

その調査を、ベナンと他数名のケンタウロス達に命じられた。

 

(赤毛の少年との取り決めなぞ、この森のどこに危険が来るというのだ。)-がさ!!-

 

「・・・待て・・・何か来る!!!」-バササァ!!-キィー・ピィー!!!

 

 

物音に止まったベナン達の横を、大量の鳥や獣が一目散に通り抜けた。

中にはユニコーン・一角獣・少しだけ住んでいる小鬼すらもが、何かに急き立てられるように

逃げだしている!

 

「・・・一体何が・・・」

 

もしや!!ベナンはある事を思い立った。この森の奥には奴等のコロニーがある!!

数は数百と数え切れずに・・今までは-外-に出てこなかったものを!!

 

 

「至急森中のケンタウロス達に知らせろ!!・・・それと、ロナンに一番に知らせろ!」

 

他のケンタウロスが取り交わしたものであっても、約定は約定だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝はまったりだ。大広間で妹の髪を整え、仲の良い奴等と朝食を食べられて、今年はいい年になりそうだ。

バジリスクはホグワーツの人気マスコットキャラと化し、日記の行方が気になるところだがルシウスさんなら悪用しまい。

 

近頃起きた-穢れた血-なぞとハーマイオニーに言ったバカは、もれなく俺とドラコのコンボで粉砕してやった。

純血とは魔法族同士の親のみならず、マグル同士の両親から生まれた魔法族も指すことを。

 

これは魔法省の法律の大前提の部分にある事も全部だ。

 

ちなみに行き過ぎた純血主義と、本来の純血主義の意味も教えてトリプルコンボで撃破して、スリザリンは言うに及ばず、他の寮生たちも驚き論議の的化した。

 

「・・・こんなことも教えねえのか-学校-のくせに。」

 

半数以上が驚いていたのに俺の方がビックリで、思わずくそ爺に嫌味言ってやった。

その内マクゴナガル先生たち巻き込んで、専門の外部講師招いてもらって狭い世界をぶっ壊してほしい。

 

 

年に一度のホグワーツのお茶会も無事に終わった。去年のお茶会は年間行事に組み込まれ

て、今年は校長も出店してきた。

お菓子好きな事もあって、フワフワぱちぱちの綿あめキャンディーやクッキーの数々、ケーキも多数。

でもハリエットとネビルはテイクアウトしてクィレル先生のブースに行った。閑散としているが、二人ははまったりと紅茶を楽しんでいたな~。クィレル先生はまたかって戸惑っていて、腹黒狸は嫉妬丸出しの顔でクィレル先生睨んでて面白かった。

 

 

 

 

 

今外で、薬学草の郊外授業中。たまには青空の元勉学したいと要望を出して入れられた。

教授は本当に優しい、見回せば俺の天使達はみんな楽しそうだ。

セオはドラコにべったりしながら、ネビルはのんびりと、他の奴等もニコニコとして明るく笑っている。

 

晴れた日に天使達の笑顔これが幸せ・・「ロナルド・ウィーズリー!!!!」

 

・・・・なんだ⁉って・・「そこで止まれケンタウロス!!吾輩の生徒に何用だ!!」

 

ここは森の側で、いきなりロナンが現れた!・・しかも何か焦ってる・・

 

 

人の長の一人か・・ええい!面倒な!!

 

ロナンはロンの考えた通り焦っている!!一刻も早く-敵の襲来-を告げねば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「多数のアクロマンチュラが森の奥より現われ出でた!数は数百!!あと10分で到達をする!!」

 

 

今・・・・アクロマンチュラって言ったか!!

 

「教授!今すぐここに居る生徒全員構内に逃がすぞ!!ロナン!城のどこかに屋敷しもべがいる!!彼等に伝言を頼む!多数のアクロマンチュラが城めがけて押し寄せる、全屋敷しもべの今の作業全て中断して生徒及び戦えない教職員たちを大広間に避難させてほしいと、ロナルド・ウィーズリーが言っていたといえばすぐに通るはずだ。城の外側にいる奴等から順番に!!」

 

・・嘘だろ・・俺の想定は-闇の勢力-が大挙してくる方だったのに!選りにもよって、-魔法使い殺し-の異名を馳せる、バジリスクよりも危険度の高いアクロマンチュラって!!

 

 

・・なんて言ってる暇わねえ!敵が押し寄せてきた時の想定はいくつもパターン化して、そのどれも天使達を逃がす算段は一緒!!さっき言った、屋敷しもべたちに助けてもらう。

 

「ハーマイオニー!ドラコ・セオ!!みんなをまとめて城に逃げろ!!!ハーマイオニーはその際教師に会ったら、ケンタウロスの知らせだと伝えていってくれ。

時間はまだある、急げ――――!!!!!」

 

 

ハーマイオニー達はすぐさまにロンの言った事を実行した。同僚の子供達を束ね、城へと走っていく。誰もロナンとロンの言った事に疑問をさしはさまずに。

 

何故ならロンの表情がとても真剣だった、あの顔の時のロンの言う事は絶対だと全員が肝に銘じている。

 

「ケンタウロスよ、吾輩からも要請がある。屋敷しもべの一人をここに来るように伝えてほしい、頼む。」

 

セブルスも二人のやり取りに異論を挟まずに見守り、ロナンに頭を下げて頼みごとをする。

 

「・・分かった、行ってくる!!」

 

ロナンは疾走し、ホグワーツへと向かった。

 

「さてロン、君も逃げろ。後は私達の仕事だ。」

「・・・仲のいい奴と居る時だけ私っていうのな・・吾輩って絶対に似合ってねえよな~。」

「・・・ロン。」

「心配そうな面するなよ教授。俺は自分の面倒は自分で見れるよ。」

 

「・・ロ・・」-バチン!-

 

「ロナルド・ウィーズリー様!セブルス様!!お呼びにより、リジーまかり越しました!!」

「・・状況は?」

「はい!ロン様のお言葉通り、ホグワーツの全ての屋敷しもべたちは全員が救出活動に入りましてございます!!

その際ロザンの指示で、ゴースト及び絵画達の皆様にお力をお借りし、取りこぼしが無いようにチームを組みましてございます!!」

 

若いリジーは使命感に燃えあがっていた。自分達を救ってくれたハリエット・ポッター様と、不憫なかの方を助けるロナルド・ウィーズリー様の役に立ちたいと。

 

「我等の見落としがないかを彼らにチェックをしてもらいつつ、全生徒に避難警告を発していただいております。我等の元に居合わせた血みどろ男爵は、一番にダンブルドア校長様の元に行かれました。」

 

「・・そうか、校長の耳にはもう入るか。リジー、すまないがロンを・」

「リジー、教授を大広間に連れていけ。すぐに戻ってきてほしい。」

「なっ!!」

「かしこまりました!」-バチン!!-   -バチン-

 

「行ってまいりました。」

「ありがとう、リジー。これから校医室に行って、マダム・ポンフリーも大広間に。出来る限りの治療薬を持ってから頼む。薬がきれたら都度皆で校医室に行けるように交代で大広間に待機を。教授に伝言を頼む。ポーション・マスターの役割を大広間で果たしてほしい。

怪我人が押し寄せるはずだと、その時も薬がいる。教授の地下室は・・」

「ロン様、我等屋敷しもべに存ぜぬことなぞございませ。」

「分かった、頼む。」

「かしこまりました!!」-バチン!!-

 

 

「さて、出て来いよピーブズ。」

「・・・お前は逃げないのか?こっからでも見える、蜘蛛が押し寄せてくる。ケンタウロスの必死の弓矢も足どめにもなって無い。」

「でも、時間稼ぎにはなってるか・・お前に頼みがある。」

「・・・こんな時に俺にか?」

「ああ、お前はゴーストじゃない、ポルターガイストだ。そんなお前だからこそ頼みたい。」

「・・何をさ・・」

「逃げ遅れた奴等を助けてほしい。物を落として蜘蛛の足を止めるなり、空中に逃がすなりしてほしい。

ゴーストではない、お前だからこそ可能な事だ!力を貸してくれ、ピーブズ!!」

 

 

・・こいつ一体何言っちゃってるの?俺はホグワーツの鼻つまみ者なのに・・

たんにいたずらをしようとしに来たのに、とんだことに巻き込まれた・・助けてほしい?

このロンが?俺に?

 

「・・・・・気が向いたらな・・・」

「それでもいい、頼んだ!!」

 

ピーブズの投げやりな返事でも、ロンは満足をして城へと駆け出した。ピーブズを信じて。

 

 

「城にはまだ蜘蛛たちは来てない!!落ち着いて大広間へ!!!」

ロンは疾走をしながら、逃げ惑う子供達を励ましながら走り続ける。

 

あちこちで姿現しの音が鳴り響く・・間に合ってくれ!!!

 

「ドラコ!手を貸せ!!」

 

大広間に辿り着いたロンは大音声でドラコを呼ばう。

 

「何をすればいい。」

「屋敷しもべの姿現しで魔法省に行ってくれ、誰か魔法省に言った事のある屋敷しもべはいるか⁉」

 

ドラコもロンも無駄話はせずに話を進めていく、お互いの役割を当たり前のように。

シリウスとルシウスの様に、互いの長所短所を補う。

 

ロンは行動的だが説明下手で、ドラコは体力がないが調整役に富んでいる。

マルフォイ家の家名も有利に働こう、ルシウスが愛息子の危機を黙って見ているものを許すはずはない、報復が怖ければさっさと動けと尻叩きになる。

 

 

すぐに魔法省へと跳べる屋敷しもべが見つかった。何でいけるのかは深く聞いている暇はないのですぐに跳んだ。

 

 

「ロン!!」

「教授、さっきの伝言通りに頼む。」

「・・お前は?」

「俺の底なし魔力知ってるだろう。プロテゴの威力もな。」

 

そう、ロナルド・ウィーズリーは決して無敵ではない。出来ない魔法の方がまだ多く、薬品魔法もど下手だが、こと魔力量の多さとプロテゴと数種の攻撃魔法は大人以上だ。

 

 

「行ってくる!!大広間ん事頼んだぞ皆!薬が作れる奴は教授を・・」

「分かってるわ、全部手伝う!でもロン!!貴方も・・」

「皆を守りたいんだ、行ってくる!!」

 

大勢の制止が入る前に、ロンは大広間を脱兎のごとく飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腹が減った・・今までもずっと。飢えても-外-に大規模な狩りに行く事を-長-が止めていた。

そこそこの獲物に餓死した兄弟達が餌だった。そんな状況でも長は外に出る事を極力するなと言っていた。

-ハグリッドと約束をしたのだ-と、繰り返して。

いい加減にくたばってくれとずっと思っていたら、とうとう昨日くたばった。

長の-アラゴク-の死骸は、群れの全員で食い尽くしてやった。母なる-モサグ-もうるさかったので諸共に。

人間から付けられた名を嬉々として使っていた、恥知らずたちはもういない。

外に狩りに行こう。

 

煩わしい長を失くしたアクロマンチュラ達は、その本能の赴くままに禁じられた森を縦横無尽に駆け回った。

 

しかし意外に獲物が捕まらない、森の広さに対して獲物の量が少ないようだ。

加えて邪魔をする者達もいる、亡き長同様鬱陶しい!!

 

『全て食い殺せ!!』

 

今までの憤懣と食欲の赴くままに、アクロマンチュラは蹂躙の行進を始めた。

アクロマンチュラの狂行軍の始まりである。

 

 

「ピエルトータム・ロコモーター!!(全ての石の兵よ動け!!)」

「攻撃系!防御系の得意な教師陣は外へ!!少しでも不安のあるものは救出活動に従事です!!

生徒達をだれ一人死なせてはなりません!!!」

 

知らせを受けたダンブルドアは、すぐさま動いた。

校長権限で動かせるホグワーツの石の兵達を稼働し、副校長としてマクゴナガルもすぐに教職員達をまとめ上げて向かった。各々の戦場へと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プロテゴ!!マキシマム!!!」-バン!!-

「コンフリンゴ!!」-バッチャーン!!-

 

・・・・ひでえ・・地獄だここは・・

 

「・・逃げろ・・人の・・こう・・」

「逃げるのは貴方だ、大広間に頼む!」

「お任せを、代わりをすぐに寄越します!!」-バチン!!- -バチン-

「お待たせしまいた。」

「ああ、行くぞ!!」

 

ホグワーツの外は地獄絵図だ、必死に食い止めようとするケンタウロス達は、生きながらに食われていくもの、手足を千切られた者・・・食っている蜘蛛どもを爆発四散させても、次から次へと湧いて出やがる。

 

少し前にバジリスクが蜘蛛達を殺しに行ったって言われたけど、正直に言うと数が多すぎる!!

如何にバジリスクが蜘蛛達の天敵で、見たものを殺せるといっても、圧倒的に数が多すぎる。

 

ロンの予感は的中し、バジリスクをすり抜け、迂回をして城に近づく蜘蛛達が続出をした。

見張りのゴースト達の知らせで教師たちや石の兵が呪文で吹き飛ばし、切り殺しても蜘蛛達は止まらずにとうとう城の中に入り込まれた!!!

 

 

 

 

 

城へと入った蜘蛛たちは獲物を求めて狂行軍を続ける。

途中で食い殺したケンタウロス達の手足を咀嚼しながら血と肉を唾液をまき散らしながら。

見つけては手当たり次第に肉を食いちぎりつつ走るのを止めない。

何故ならこの中から大量の獲物の匂いがする!少量の獲物なぞ目ではない!!

・・・いた・・小さいが-数匹-の獲物が・・

 

口から血肉を滴らせるアクロマンチュラは、上級生の生徒にとっても地獄の使者に映った。

無機質な目で自分達を見ながら向かって来る蜘蛛に、恐慌をきたした。

 

 

「いや・・いやだぁ―――!!」

「いや来ないで!!」

「デパルソ(退け!!)」

怯えて蹲り、一人が果敢に魔法を放つも、魔法を使えても彼らは子供であまりにも無力であった。

呪文も蜘蛛達にはさほど効かずに、牙が迫りあわやのところを、

 

-バチン-「さあお早く!!」

「こちらです!!」

「行きます!!!」

「退け蜘蛛ども!!」

 

屋敷しもべたちが間に合い、間一髪のところを逃がすが、屋敷しもべの魔力も無限ではない。

魔力が切れ、蜘蛛に攻撃も、姿現しもできなくなった屋敷しもべは「こっちよ蜘達!!」

 

自らを囮にする者達が続出をした。

 

「今です!!行きなさい!!!」

 

己の身を差し出し蜘蛛達が自分を咀嚼をしている間に、他の屋敷しもべが生徒達を大広間へと連れて行く。

主の為に命を使い果たす。屋敷しもべの誇りとし、死にゆく彼等は満足をし、他の屋敷しもべ達も当然とばかりに同僚の死を嘆くことはせずに、己の職務を全うしていく。

ホグワーツの為に。

 

 

 

 

 

 

おのれ蜘蛛達め!『煩わしい!!』おのれの背を這いずり回る無礼な蜘蛛達を振り落とし、かみ殺しても湧いて出る蜘蛛にバジリスクは苛立つ。

 

蜘蛛の気配を察して出て来てみれば、数の多さに驚いた。しかしホグワーツは守る!

サラ達との約束の為に!!ハリエットとロンと・・・トムの為に・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一体・・あとどのくらい・・

「目えつむれ!マクゴナガル女史!!プロテゴ!!ルーモス・マキシマム!!!」

・・この声は!!「コンフリンゴ!!レダクト!!!」

 

「・・Mr.ウィーズリー・・」

「ぼけっとするな!死にてえのか!!戦いはまだ続いてる!蜘蛛達皆殺しにするまで動け!!出来なければ大広間に行け!!」

 

「・・・私は・・」

「マクゴナガル先生。」

「・・・フリットウィク先生・・」

「Mr.ウィーズリーは正しい。屋敷しもべよ!この方を大広間へ!!」-バチン!!-

 

「助かったぞMr.ウィーズリー。」

 

防衛線を張っている教師人の中でも、マクゴナガルは高齢で女性だ。疲れも男性よりも早く訪れ、小さな蜘蛛の動きに反応出来ず、食いつかれそうなところをロンに助けられた。

 

盾を張り、最大級の光で目くらましをし、一瞬で蜘蛛を殺したところもさることながら、咆え上げるさまは屋敷しもべ達の言う通り、若き獅子王だ。

 

 

自分もこの少年に恥じ入らないような戦いをせねば!!

フリットウィクも疲れていたが、かつて闇の者達との熾烈な戦いに身を投じて買った自負があると、ロンの闘志に引きずられるように己を奮い立たせる。

 

ゴースト達も必死に生徒を探し続ける。自分達では助けられない無力感に苛まれながらも、屋敷しもべ達の力に、ひいては生徒たちの為にと。

 

「油でも食え!!そんで燃えちゃえ!!!」ピーブズまた戦っていた。

台所から油を樽ごと持ち出し、火種を投げつけて蜘蛛達の足止めをし、数人であっても生徒たちの命を守ったのだ。

 

 

 

 

 

 

アクロマンチュラ達が半数となったが、さしものダンブルドアも息が上がってきていた。

グリンデルバルトやヴォルデモートの戦いは人間が相手で、多少傷を付ければ戦意を失くしてくれたが、いかんせん相手は蜘蛛達で戦意喪失の気配は微塵もなく、手足を吹き飛ばそうが向かってくる。

 

 

ほっほ、生徒達を守れれば本望じゃて。

 

老骨の身ゆえに生徒の盾とならんと、ダンブルドアは守りの薄い場所へ一人赴き蜘蛛達を殺しまくった。

先程ともに戦ってくれていたケンタウロスは蜘蛛の餌食となった。

 

「・・敵を殺せ!!人の長よ!!!」

 

若いケンタウロスもまた、屋敷しもべ達同様に自分を食べている間に殺せとダンブルドアに叫び上げ、ダンブルドアも助けられない事を苦渋に思いつつも敵を屠り続けた。

じきに・・先程のケンタウロスと会えるかの~・・

自分の魔力もそろそろ底をつく、死のベールの向こうに行く頃かと思ったその時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     「死んで英霊になろうとすんじゃねえ!!ボケ爺!!!!!」

 

 

 

 

 

 

恐ろしく元気で口の悪い言葉が飛んできた!!

 

「「「コンフリンゴ!!」」」

「レダクト!」

「エクスパルソ!!(爆破!!)」

 

もの凄い量の攻撃呪文と共に。

 

「無事かダンブルドア!!」

「一帯の制圧確認!!次に行きます!!」

「ツーマンセルを崩すな!相手は魔法使い殺しの奴等だ!!油断をするな!!!」

 

 

とうとう魔法省のお出ましだ。

 

「ロン!!」

「って!ドラコ!!何でここに居んの⁉大広間に戻るように・・」

「ああ、屋敷しもべの子はそうしようとしたさ。でも僕が止めた。」

「・・・マジかい・・」

「遅くなって済まないロン。」

「お前のせいじゃねえだろドラコ。」

 

 

ロンに言ってもらえたが、内心では忸怩たる思いだ。もっと早く来たかった。

 

 

「アクロマンチュラが数百の大群で禁じられた森からホグワーツに向かっている!!

助けてほしい!!」

魔法省に姿現しをしたドラコは、すぐに自分の身分と用向きを話した。

 

自分とロンの目論見通り、すぐに魔法省闇払いの元へと連れて行ってもらえた。

バジリスクの時に来たキングズリーが運よくおり、アクロマンチュラがホグワーツを襲ってくることを伝えれば、青い顔しながらもすぐに動いてくれた。

 

 

冗談じゃねえ!!どうなってんだあの学校は!!!

 

キングズリーは内心で怒りながらも、アクロマンチュラの対策をしながら現場へと急いだ。

自分もかつて通っていたが、化け物の巣窟かあそこはと罵りながら。

 

装備に手間取り到着が遅れたが、前回と同じくホグズミードから屋敷しもべ達の助けを借りてホグワーツへと跳び、瞬く間に蜘蛛達を殺していった。

 

 

 

アクロマンチュラが攻めて来てから殲滅まで時間は一時間とは掛かっていなかった。

ホグワーツだけの攻防がせいぜい数十分で、残りは駆けつけてきた魔法省に受け渡した。

全員が疲労困憊であり、屋敷しもべ達の姿現しで連れて行ってもらった。

 

 

 

 

もっと早く来いよな・・

 

ロンは内心で魔法省の対応の遅さに苛立つが、相手が相手だと思うことにした。

魔法使い殺しの蜘蛛を、装備なしで来いとは誰も言えないと。

 

 

「ロン!!」

「お兄ちゃん!!」

「ドラコ!!」

 

・・大広間に来たら早速取り囲まれた。

 

「御免・・心配・・」

「違うのロン!!えっと・・心配もしてたけどそうじゃないの!!」

 

いつも冷静なハーマイオニーらしくない。

「どうした?」

いやな予感がする。

 

 

「・・・ハリエットがいないの・・どこにも見つからないの!!!」

 

・・・・・・なんだって―――――⁉!!!!!




後編に続きます。
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