よろしくお願いします。
今日で俺の五歳の誕生日。
天気も良く、ジョー・フレも最近は大きないたずらをしていないので、パーシー・ジニーも入れて父さんと一緒に六人でダイアゴン横丁に初出掛けとなった。
天気は本当によく、初めての煙突移動も面白く気分爽快の筈が、何でか今俺は必死に逃走中!それもブロンドの天使ボーイを背中に引っ担いで。
事の発端は人ごみの多さで家族とはぐれた事。ジニーは父さんと手を繋いでいたが、俺は初めて見る魔法使いの市場の凄さに興奮して、キョロキョロ周りを見回して歩いて気が付いたらボッチになっていたという間抜けさだ。
まあ何とかなるだろうと一旦人ごみから出て、細い裏路地で対策を練ろうと通路に入ったら、
奥の方に杖を振り上げている中年男と、その先に蹲っているブロンドの子供が見えた。
どう見ても尋常じゃない、子供は見るからに震えて男は殺気丸出し!男が悪党確定だ!!
杖持ちの大人相手に怒鳴って止めようとしても、逆上してどんなやばい呪文ぶっ放すかの危険有り、なので「これでもくらえ!!」-ガス!!-声でこっちに振りかえらせて、顔面に落ちてたレンガの欠片をぶつけて眉間にストライク!!
「がああ!!」
レンガの角がドストライクをした男が顔を抑えてのたうち回る今がチャンス!!
「逃げるぞ!!」
蹲っているブロンドの子を立たせれば・・綺麗な顔をした天使だった!!
プラチナブロンドの髪に綺麗な水色の瞳、元気いっぱいのジニーとは違う儚げな天使・・こんな天使襲ったのかおっさん!!
ムカつき越してぶっ殺すを思ったが、いかんせん俺まだ5歳児で力も魔法も使えねえ、悔しいが撤退だ。
幸いブロンドの天使は俺を味方だと分かってくれて、一緒に逃げてくれたが足が遅かった。
見たとこ身なりの良さでいいとこの子供、体力無いのか、雑踏苦手か。
「・・もういい・・僕を・・置いて・・」
後ろからさっきの悪党が奇声を上げて追ってくる、足手まといだからと天使がトンデモ発言をしてきやがった。
「馬鹿野郎!!置いてく位なら端から助けてねえ、ちと失礼・・おし、とばすぞ!!!」
天使ボーイは俺よりも華奢だったので背負って逃走再開!!
つうかあんなやばい奴誰か捕まえろよ!警察に通報するとかしやがれ!!唖然として見ているだけの周りの大人はマジ馬鹿か!!
取り押さえる魔法位あんだろう!!!!
周りの無能大人を内心で罵倒しつつも前方に頼りになる大人発見!!
「助けて父さん!!!」
「ロン!どこ・・麻痺せよ!!」
ナイス父さん!!俺の叫びで振り返った父さんが、後ろのやばい通り魔と俺のSOSの叫びで状況一発で分かってくれて杖素早く出して助けてくれた。
もう駄目、俺は走るどころか立ってらんねえ。
「おいロン!!」
「しっかりしろ!ロニー坊や!!」
「大丈夫かロン!・・君は・・」
「お兄ちゃん!!」
伸びたカエルの如く潰れた俺の側に兄妹皆が駆けつけてくれる。
天使背負って後ろに倒れたら大惨事なのでみっともない格好になったが、ブロンドの天使助けられたしまあいいか。
ちなみに父さんはやばい奴を取り押さえている。その顔は髪の色よりも赤黒なってる、子供の俺を襲った奴に激怒してくれて言うマジかっけえ。
「君・・大丈夫・・」
「おう、少ししたら回復する。お前は怪我してねえか?」
「うん、君のお陰で。・・僕の名はマルフォイ、ドラコ・マルフォイ。助けてくれてありがとう・・本当に・・ありがとう・・」
「ああ泣くなよ、父さんがあいつやつけたからもう大丈夫だ。へたばった格好で悪いけど俺は
ロナルド・ウィーズリー、家族や親しい奴はロンて呼んでる。
悪いけど起こしてくれないかパース。」
「ごめん!そっと・・少し座ってろ!!」
「お兄ちゃん!!」
「こらジニー、疲れてるロンに・・」
「いいよフレッド、おいでジニー。」
「・・お兄ちゃん・・」
悪党に俺が追いかけられてみんな心配してくれる、家族の温かさが心地いい。
助けたドラコも何度もありがとうって言ってくれる、どうして原作であんな小悪党になっちまったのか分かんねえ天使っぷりだな。
子供達が一段落してホッとしつつも、この悪党をどう始末しようか物騒な算段をアーサー・ウィーズリーは心の中でつけていた。
自分は妻はもちろんながら子供たち皆を愛している、それこそ今はたいしたいたずらをしなくなったが悪質ないたずらをしていた頃のジョージ・フレッドの事もだ。
その大切な子供の一人を襲いかけたこいつはアズカバンに送る前にぎったんぎったんにしてやりたい父親心がメラメラだ!
「・ど・・して・・」
「・・なんだ・・」
「どうしてその餓鬼を助ける!あんたアーサー・ウィーズリーだろう!!ダンブルドアの
不死鳥の騎士団で何度も見かけたぞ!
光の陣営の者が、何で屑の闇陣営のマルフォイ家の餓鬼を助けるんだ!!」
「成る程、あの子供の方がお前の目的か・・」
「そうだ!あの赤毛の子があんたの子って知らなかったんだ!!俺は死喰い人の奴等に家族を殺されたんだ!!報いに屑のマルフォイ家の餓鬼を殺そうとして何が悪い!!報いを受けろ!呪われたマルフォイの餓鬼が!!!」
-どか!!-
「・・うっせえよ悪党の分際で・・」
男が身勝手な言い分を言い始め、名指しでドラコの事を言ったらドラコの体が恐怖でびくついた。
おまけに周りの遠巻きに見ているだけのの目つきが、男には同情的で被害者であるはずのドラコに嫌な目つきをし始めて益々ドラコが怯えていく。
ふざけんな!確かにこいつの親父は悪党仲間かもしんねえが、だからといってこんな小さな子供になんの非があるってんだ!こいつも先の戦いの犠牲者なのは分かる、家族を襲われたら俺も即やった相手を見つけてぶっ殺す。
それでもこれは許していいもんじゃねえ!!
「おいおっさん、とりあえずドラコに謝れ。」
男の身勝手な言い分止めるために肩口蹴飛ばして黙らせた
「いいか、あんたのやった事は最低だ。家族殺されたら俺だって許さねえ、やった奴は地獄の底まで追いかける。
けどな、何の抵抗もできねえ小さな子供狙ってんじゃね!!もしもあいつの父親が犯人だってんならそいつに堂々とやりゃいいだろう!なのに子供に復讐するなんてお門違いもいいとこだ!!
報いだなんだ偉そう言っても結局あんたは大人にできねえから弱い奴を狙ったんだろう。
第一あんたの家族を殺したのがあいつの父親だって証拠あんのか、あったら裁判所でもマスコミにでも訴えろ!弱い奴狙った時点であんたは闇陣営ってやつらと変わらねえ悪党になっちまったんだよ。」
見るからに子供の筈のロンの言い分に、周りの野次馬どころか父親も凍り付く。
言っている時のロンは初めは怒って顔を真っ赤にしていたまでは子供の正義感だと見ていたが、後半からは徐々に冷たくなり罪を断罪する判事の如くで、犯人の男の顔も蒼白になっている。
まったくもって馬鹿な男だ。
「大丈夫だドラコ、俺が守ってやる。」
馬鹿な男と周りの奴等のせいで怯えて泣いたドラコの方を振り向いて宣言してやる。
親がどうでも今のドラコは天使だ、全力で守ってやる。
超男前の兄貴肌のロンでした、この兄貴分に周りは少しずつ変化していきます。