クリスマス休暇が終わってから夏季休暇まではあっという間だった。
クィディッチは激戦の末にスリザリンが制して今季もカップは向こうの物。
マクゴナガルがグリフィンドール生一同で地団太ふんで、心なしかセブルスが微笑んで見えたのは気のせいじゃない気がする。
クィディッチカップは向こうでも、今年の寮杯はグリフィンドールが貰った。
ハーマイオニーが授業で稼ぎまくり、何故かアクロマンチュラ騒動での出来事が俺に150点の加算をされたのでギリこっちが勝った。おれが加算を辞退しようとしたら、兄貴達にインカ―セラス掛けられて止められた。
ついでにハーマイオニーからも鬼のような形相で止められたので首を縦に振り続けてお受けした。ハーマイオニーってマジで怖えよ。
今年も全寮から追試者なしで、今年もみんなでお出掛けだ!!
「今年は何処に行く?」
「去年はマグル動物園に行って、今年は巨大水族館はどうだろう?」
「クリスタルパレスの植物園は?」
「海行ってみたいな~。」
「誰の家にお泊り会する?」
「父上が子供の家のキャンプを許可してくださった。マグル製の花火も買ってくださるそうで、三日の工程でどうだろう?」
大半は遊ぶ事しか考えちゃいない、夏休みの宿題を明後日の方に持っていこうとした矢先に、
「前半で夏休みの宿題を終わらせて、中盤から徹底的に遊ぶわよ!」
鬼軍曹化したハーマイオニの一言で、前半は地獄へのご招待化しちまった。
まあいい分は正しいし、後が楽になって遊び放題なので文句は出なかった。
お勉強会in子供の家だ。分からない所は周りのボランティアしてくれているおじいちゃんおばあちゃんに聞けばいいんだし。
「また明日~。」
「煙突ネットワーク気を付けてね。」
「あ!バーノン叔父さんとペニチュア叔母さんもいる!!」
夫妻揃って魔法使いがごったがえしの中でハリエットの出迎えに来てくれた。
「おかえりなさい、ハリエット・・お友達かしら?こんにちはロナルドさん。」
「こんにちはペニチュアさん、気軽にロンでいいです。どうしますか?数日はそちらで過ごしますか?」
「・・ハリエットが決めればいい、帰るぞハリエット。」
ぶっきらぼうながらも、魔法族の俺に返事をしてくれるなんてバーノンさんにとっては大変な
事だろうに。
「バーノンさん、よろしければこちらを。」
「・・何だこの鏡は?」
「両面鏡と言いまして、人が使うテレビ電話と同じものです。俺と繋がりますのでいつでもお使いください。
使い方はハリエットにもう教えてあります。」
「テレビ電話か・・」
「はい、魔力というのは要は人にとっての電気や電池・燃料と考えてくれれば手っ取り早いです。
魔法もそのエネルギーの理論があって、何でもかんでも出来るわけではありません。
魔法族が個人で自家発電している中で遣り繰りをしているんです。」
「そうか、だがテレビ電話と同じならば高価な代物のではないのか?」
「それはハリエットの名付け親が代々持っていたもので、元手はかかっていません。
これまでのお礼にはてんで足りないと言って、もっと高価な物を送ろうとしたのを却下しましたので安心してください。」
「その・・名付け親は儂らの事を・・」
「当初は怒っていましたが、非はあのくそ・・ダンブルドアにあると分かって以降はいつかきちんとお礼をしたいそうです。」
「・・・・考えさせてくれ、この鏡はお借りする。」
貰うと言わない所に好意が持てるな~、そんじょそこらの奴ならば当然そうな顔をして懐に入れそうな高価なものを、返すの前提っていい人だ。
これで少しは魔法族は得体のしれないものだという考えを薄めてくれたら嬉しい。
これは人に置き換えると・というのが受け入れてもらいやすいかなとプレゼンってのしてみて今回は成功か。
「今日の夜に両面鏡を使うから!またなロン!!さようなら皆!!!」
元気いっぱいでよろしい、さて今年は何の憂いもなく!ホグワーツ生活は平和に送れるぜ!!
何せアズカバンの・・忘れたけど騒動の元のシリウス・ブラックはこっちにもういるし!!
ピーターは一生ネズミで過ごす気満々のようだし・・・って!!あいつこの間他のネズミと仲良くしてたぞ!
去年の夏休みに家に帰って早々に屋根裏がうるさいから行ってみれば、スキャを中心に他のネズミたちが集まって、何やら話をしていてその日うちの大半のネズミは出て行った。
残りはごみ箱の物しか手を付けないお行儀を発揮、しかも!スキャと他のネズミが頬を摺り寄せていた時は本気でびっくりした!!・・あいつ本気で人間捨てたか・・
ネズミの家族でも作る気なら数を増やしすぎないように言った方がいいのかね?
「帰って速攻屋根裏部屋に行かれた・・」
「お兄ちゃん本当にスキャバースが好きなのね。いっつもポケットに入れてるし。」
「長生きしても、そろそろ寿命が来ると思うぞ。その時は優しく送って寄るんだぞ?」
「パーシー、あいつはきっとみんながビックリするくらい長生きすると思うぞ。」
「「賢者の石でも作ったのかい、ロニー坊や。」」
「そろそろその坊やは卒業してくんないかね、ジョージ・フレッド。」
「まあ君に、」「ガールフレンドが出来たら考えよう。」さいですか、ガールフレンドって
興味がまだないな~。
楽しい我が家にハリエットから両面鏡通信がやってきた。
我が家にはそんな高価なものがないので父さんも母さんも一緒にガン見してる。
「ロン・・夏休み・・そっちに行けなくなっちまった!!」
ハリエットの半泣きって・・「何があったハリエット?」
「うえ・・顔と声が怖えよロン。バーノン叔父さんたちじゃねえ。魔法省のキングズリーさんが・・あ変わってくれって。」
「ロン君こんばんわ。突然で済まなが、ハリエットは今年は魔法省の闇払い局を挙げての保護対象に
なってしまってね。
すまないが、ホグワーツに行くまで会えないと思っていてくれ。」
・・・・・はい⁉
「ちょっと待った!キングズリー、どういうこ事だ?」
「やあ、アーサー。すまないね、ご子息の楽しみを奪ってしまって。」
「何か緊急の案件ならば仕方がない、しかしそんな緊急の案件が発生しているとは私は聞いていないのだが?」
そうだ、父さんも所属は違っても魔法省の役人だ。その父さんはそんな事があるって一言も言ってなかった。
「・・これはまだ我々しか掴んでない機密情報だが、ロン君に免じて教えよう。」
「・・・・そんな緊急機密案を子供に教えるってどうかと思う。」
「君ならば構わんよ。」だから、その信頼どっから来るんだよ・・
「どのみちホグワーツで知られる事だ。遅かれ早かれだよ。
だが心して聞いてくれ。実は闇の帝王は生きていて、その行方を捜している者がいるようなんだ。
過去の闇の勢力に与していた者達が幾人かが襲撃を受けて分かった事だ。
-帝王は今どこにいる-と聞かれて、答えられない者達は骨や内臓をボロボロにされて辛うじて助かったが、とにかく闇の帝王を信望している者ならば、いずれはハリエットにも牙をむいてくる可能性があるからね。
守りの堅いシリウス・ブラックの家で夏休みは外出はなしだよ。
守りやすいように人の出入りも極力制限をするので君たちの招待もできない。」
闇の帝王を捜している人物?誰だそれ、ヴォルデモートはホグワーツで教師やってるけど
まさか言う訳にはいかないよな、この話だけでも父さん母さんどころか俺以外の全員が真っ青になってるし。
「ハリエットと仲の良い君も十分に気を付けてくれ。どこに牙が向くか分からないからな。」
「了解、俺も外出はあんましない方がいいらしい。煙突ネットワークで行ける所だけにしておく。」
それでも子供の家とドラコの家とか行ける所は結構多いからいいけどね。
それにしても誰なんだ?今更ヴォルデモートを探す奴なんて。
夏休みはあっという間に終わった。
あちこちは出掛けられなかったけれども子供の家でキャンプファイヤーしたり、ドラコの家と俺の家で交換お泊りしたり。
両面鏡のお陰でハリエットとシリウスと連絡取り放題でハリエットに寂しい思いをさせずに済んだ。
バーノンさんにも新しく上げたから毎日連絡を取り合っているようだ。
ハリエットに危険が迫っているの、ペニチュアにさんが取り乱したのを見てシリウスが連絡手段を築いてくれて毎晩話が出来るって喜んでたな。
そんなこんなであっという間の夏休み、コンパートメントに着くまでハリエットの側に闇払いの人達がくっついていた。当然シリウスも周りに睨みを利かせている。
「ロン、今年からは日参を週一にしようと思っていたがやめた。毎日行く。」
「・・・・来る気には変わりなかったんかい・・」
「本当はホグワーツにずっといたいの!!それを我慢してんだぞ⁉」
「働け駄犬!!ホグワーツの教授は今足りてるだろう!!!」
「あ!外部講師制が・・」
「何を教えるんだ?ああっ!!」
「・・ないですご免なさい。」
列車も点検をされて、一応という事で各車両に一人ずつ見張りが立つ物々しさ。
まあ去年のバジリスクとアクロマンチュラ騒動がきいて、危機管理意識が高まっていいんだろうな。
お陰で俺達のコンパートメントはハリエットとキングズリーさんの部下の人で埋められて、
皆挨拶に来て入れてやれなかった、来年までに部屋拡大の呪文覚えとこ。できれば便利だ。
流石にこの警戒態勢なら-アレ-の出番はないはずだ!!
「今年はちと物々しい警備が付く。吸魂鬼がホグワーツの警備に着くから皆十分気を付けるのじゃよ。」
組み分け後に爺さんサラッととんでもない事言ってくれた!!!マジかい!!!!
周り、特に吸魂鬼の怖ろしさを習っている上級生は真っ青だ!俺の平和なホグワーツライフの
計画が狂った!!「助けてくれ教授!!!」守護霊呪文を習わねば!!!!!
アズカバン編突入です。
ロナルド・ウィーズリーの楽観は見事に叩き折られました。
ちなみにウィーズリー家のネズミが出て行ったシーンです。
ス「いいか!ここの住人はやべえ奴だ!!敵と認識されたら命はない!!」
ネ「マジか・・」「命惜しい・・」
ス「行く当てのない奴はごみ箱の物で我慢してくれ。」
そんなやり取りがありました。