ロナルド・ウィーズリーは天使達を助けたい   作:ドゥナシオン

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地図が出来たら次は工事です!


ホグワーツ突貫大工事!

「室長!!地図が完成をしました―――!!出来立てほやほやの全マップ!これであの馬鹿馬鹿しい城も丸裸にしてやれます!!!」

「・・そうか・・」長かった、ほんとに長かった!!!

去年のバジリスクからアクロマンチュラ騒動が起きて以来、10ヶ月にも及ぶホグワーツの大冒険は遂に幕を下ろしせるのか・・何なのだこの城は!!

あったりなかったり部屋だの、消える扉だの、像の後ろに抜け道があるだのよくぞこんな怪奇的な城で青春時代を過ごせたものだと自分でもびっくりだ!若くて無知であったればこそか、若いって怖いな~とあらためて思う、ホグワーツ攻略マップ部室長を臨時拝命をさせられたキングズリーは遠い目をしながらマップの完成を素直に喜ぶという器用な事をした。

もうヤダ、あの城は調べれば調べるほどに、学校ではなく実はマグルの言うホーンテッドキャンパスでも作りたっかったのではないかと、四大創設者達の趣味をがっつりと疑った。

楽しいと思った事が、歳をとって大人になったら危険だと気が付いてしまうとはほろ苦い思いがする。

しかしそんな事は言ってはいられない!マップ作りの初期時にはいなかった不逞の闇の輩がホグワーツを目指している!!

いつ何時侵入をしてくるか分かったものではない!とっとと危険で管理の出来ない所は埋めるに限る!

 

「そんな訳で手伝ってくれたまえ、ロナルド・ウィーズリー君!!」

「・・だからどんな訳だよ、キングズリーさん。」朝一で闇払い局の総勢のお出ましで大広間はビビこいたが、俺を一目散にめがけて来て訳わからん事を言われても困る。

「校長様、マップが完成されたってよ。」子供の俺じゃなくてあっちに投げる案件だろ。

「ふむ、ならば攻撃が出来る全生徒で実践も兼ねた手伝いをするかの。手伝いの間は授業に参加をしているという事で、単位には影響が出んようにするのはどうじゃ?」マジですかい。

「ああ!いいなロン、俺魔法薬作の好きだけど、-あれ以降-攻撃系が駄目なんだよ。」

ハリエットの奴気楽に言ってくれる、一体どんだけの抜け道を、どの位の範囲で埋めんだか分からないってのに。

ハリエットはアクロマンチュラを殺すほどの攻撃魔法を使ったが、それは無意識であって暴走までした。

その暴走の余波で俺を傷つけたことを悔やんで、攻撃系統が苦手になった。

でも別にいい、防御呪文はきちんとでき始めている。ハリエットは自分と仲間の身を守ってくれればそれでいい。

攻撃は俺や兄貴達がボコボコにしたやるから安心をしてほしい。

 

名付けるところの突貫大工事。五年生の猛者に交じって仕事を開始、つまりジョージ・フレッドが一緒だ。

「疲れたら言うんだぞロニー坊や」

「無理はいけないぞ、弟よ。」

「いい加減に坊やは止めてくれ。二人よりも働けるぞ。」

「「可愛くな~、でもそこが可愛いんだぞロニー坊や!!」」この二人は時折訳わからん。でも俺の事を大切な弟だって愛してくれている。

それは家族全員がお互いが大好きなのと一緒で、俺も皆が大好きだ。

 

一~つぶっ壊してはハリエットの為~「コンフリンゴ!!」

二~つぶっ壊しては天使達の為~「レダクト!!」

三~つぶっ壊しては皆の為~「も一つコンフリンゴ!!」

弟が鼻歌謳いながら次から次へと抜け道を爆破させ、天井を粉々にしながら埋めて行く様はちょっと怖い。

弟の敵に回った奴は、歌の通りにハリエット筆頭に天使達を守る為に破壊するんだと双子は確信をした。

「皆~次行くぞ次」ノンストップ・休憩なしで意気揚々と攻撃呪文を使っているのはホグワーツ生ではロンのみで、辛うじてついていけてるのが現役の闇払いしかいないとはこれ如何に?

 

「ロナンさ~ん、そっちの状況は?」

「まさか我等の森にあれ程の数の抜け道があったとは。」だよね~、圧倒的に多いのが禁じられた森だもんね。

「ケンタウロス達にも協力仰いどかないか?」言った瞬間にキングズリーさんにがっつりと手を握られて、ぜひ頼むとか言われてお願いしてみたらすんなりとしてくれた。

他の若いケンタウロス達も「我等の森を訳の分からん輩の通り道にされるのは不愉快だからだ。」とか言ってくれて。

魔法は使えないけれども、持ち前の腕力で大石を集めて一メートルくらい埋めてくれた。

これで通ろうとすれば、大規模な爆発音で侵入がもろバレだからこれはこれで警報装置の役目になるか。

 

「暴れ柳の場所はいいのか?」

「四階の隻眼の魔女の裏の抜け道は?」

「あそこはとっておく。全てを埋めてしまっては、-いざという時-の逃げ道がなくなる。」

 

キングズリーは今回の騒動で学んだ。ホグワーツは絶対的に安全ではない、いつ闇の勢力が勢いを取り戻して仕掛けてくるか分からない。

その芽が出ている現状では逃げ道の一つも用意しておくべきだ。

「管理できる抜け道には安全の結界を。」意図した悪意・闇に染まりしものに反応を示す結界を念入りに施す。

万が一通られたとしても、魔法省とホグワーツの教職員に知らされるアラーム機能も付けた上で

抜け道を残した。

「バジリスクの住んでいるあそこはどうしますか?」

「・・ホグワーツの中にしか繋がっていないのならば問題ないだろう。」ハリエット・ポッター

に頼んで、侵入者を殺してくれとバジリスクに依頼をするか?

「・・いや無理か・・」

今会のバジリスクはほぼハリエットのペット化をして、ハリエットの腕に巻き付いて行動をしている。

規則では授業中はペット禁止であっても、バジリスクが相手では文句も言えない。

いざとなればハリエット達を守る為に邪眼を開いて敵を確実に仕留めてくれるであろうから、そんじょそこらの魔法使いよりも、最強のボディーガードと言えよう。

 

 

こうして三日三晩以上は掛かったけど、抜け道はほぼ封鎖。

「生徒達が通っても分かる結界の機能を追加して欲しい。」教授をはじめとした副校長マクゴナガルの要望で追加をされて、二代目悪戯仕掛け人達は本気で泣いたのであった。




いい事とはやんちゃな者達をも泣かせることであった、おつ。

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