ロナルド・ウィーズリーは天使達を助けたい   作:ドゥナシオン

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すみません、しばらく暗くてシリアスです。
苦手な方、こんなの愉快なロン君じゃないと思われる方はバックをお願いいたします。


月下の惨劇

くそ!何でこんなことになった!!

「ロン・・起きてくれよロン・・」

あいつがいな今の内に、小声で隣に縛られて寝かせられているロンに声を掛ける。

さっきから小さな声だけど、耳元で言っているのに目を覚まさない。

息遣いは眠っている時と同じだから大丈夫だけれども、頭の怪我から血が流れてる。

ロンさえ起きてくれれば、いつもの様に颯爽とこの場を解決する案を出してくれるだろうに。

ここには誰も来ない。荒れ果てた部屋は無駄に広くて、壁や床には切り裂かれた後と物をぶつけて空いた穴があちこちにある。

窓はあっても-あいつ-が表にいるから出ればすぐにばれる、そもそも俺がロンを抱えて逃げられる訳がない。浮遊呪文をもっと練習しておけば・・「う・・・」ロン?

「あ・・あ・・ハリ・・エット・・」ああ!ロン!!

「お・・きた・・」良かった、目を覚ましてくれて本当に良かった!!

「ああ~泣くなよハリエット。状況は?」

「俺達捕まって、そんなに時間たっていないみたいだ。」

「あいつは?」

「外でクィリ先生が来るかもしれないからって待ってるって。」

「つまり屋敷の外で陣取ってるってわけだ。」

「・・うん・・あいつの耳と鼻は誤魔化せそうか?」

「・・・無理だな、今日は満月だ。あいつ等にとっては今日は絶好調の日だ。」

 

「そ・・」

「その通りだ坊主、俺達の事をよく知ってるじゃねえか。」

ギシリと床板を鳴らして巨躯の暴漢が部屋に入ってきやがった、耳がいいせいで俺が目を覚ましたのがばれたか。

「・・坊主じゃねえ、俺の名前はロナルド・ウィーズリーだ。」

「はん!捕まって転がされている割には威勢がいいじゃねえかよ!そういう元気のある奴は俺は好きだぜ?

どうだ、あの御方に取りなしてやるからお前もこっちに来ないか?」

「・・あいつって、誰の事だよ?」

「偉大な御方だ。」

「・・まさかうちの腹黒狸校長様の事じゃねえだろうな。」

偉大と言われるとどうしてもあの髭じじがちらついちまう、慣れかな??

「ひっひっひ!はぁ~ははははは!!冗談もうまいじゃねえか?お前は偉大と言われればなんでもダンブルドアだと思っているのかよ?」

「まあ世間的にはそうなっているだろうし、じゃあほかに居るのかよ。」間違ってはいない筈だ、うん。

「世間様、世間様ね~。」あ、こいつ人の事馬鹿にしてやがる。俺だって本心あいつを偉大な馬鹿じじとは思っちゃいるけど、外の奴に言われるとムカッと来るのはなぜだろう?

「俺が言っているのは、真に偉大な闇の帝王様の事だ!!!」あ、こいつうっかりと的に情報話すタイプだ、本当の馬鹿発見。

ダンブルドアだったら今この瞬間に邪魔な敵を屠るくらいはしてんだろうに、こいつはわきが甘い奴だ。

お陰で俺とハリエットは生かされてんだろうな~、本当にどうしてこうなった?ザビニの奴は生きてるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君と二人だけで話がしたいんだ。いいかなハリエット・ポッター?」

「・・こんな夜にか?」満月が綺麗に見えてるくらいの時間なのに、スリザリン寮に入る前に話しかけられた。

「いつも君は誰かといる。二人だけと言っても昼だといつも護衛が付いているだろう?」

「護衛じゃない、俺の友達だ。」失礼な事を言うな!

「ああ、また君を怒らせてしまった。どうも僕は話が下手すぎる、君に今までのお詫びがしたいのに。」

「・・・お詫び?」俺とこいつは仲が良くない、というかこいつが一方的に喧嘩を売ってくる。

ちょっとした俺の失敗を喜んだり、ドラコの父親は蝙蝠の臆病者といったり、ダフネ達を取り巻きにして英雄殿はご満悦かとか、人を嫌な気持ちにさせてくる嫌な奴だ。

会った時からそうだっだ。

顔は綺麗なのに心は汚い、そうロンが言ってた。こいつはロンの前には決して姿を現さない。

ロンの事を怖れ、シリウスの前でもルシウスさんの前でも良い子のふりをしている。

ブレ-ズ・ザビニは嫌な奴だ、でも詫びがしたいって言ってる。

俺は、酷い事をした奴等と最近仲良くなってきた。バーノン叔父さん・ペニチュア叔母・ダドリーと・・

酷い奴とだって、きちんと話せばわかるのかもしれない。

確かにザビニの言う通り、昼や夕方に俺の近くに来たらダフネやドラコ達に追い返されてしまう。

近頃はフリントキャプテンやクィディッチのチームメイトの人達も。去年はセオが殺気浮かべて追い払ってくれた。

皆いい奴だけど、「いいぜ、少しだけ話そう。」いがみ合うのは正直好きじゃない。

 

 

 

 

上手くいった、近頃のハリエットは入学前とは比べ物にならない程に丸くなっている。

ガリガリに痩せていた頃はロナルド・ウィーズリー以外はほとんど信用をせずに、同室のダフネ・グリーングランスかアミル・サフィニアも辛うじて近寄れたくらいなのが、今はどうだ?

ちょっと優しい事を言ったらころりと騙されてしまうお人好しになっている。

僕はこいつが嫌いだ。覚えてもいない事でちやほやとされ、ちょっとした不幸で同情を貰って皆に構ってもらっている。

入学前は僕こそが一番だったのに。

だって僕は綺麗だし、上流階級のお坊ちゃん達に負けない品の良さに、魔法力だって強い方だ。

なのに僕の事はこいつの存在ですっかりとかすんで・・いや、正確にはこいつじゃない。

こいつを庇護しているロナルド・ウィーズリーのせいだ。

あいつはどうなっているんだ?現魔法界の王族・シリウス・ブラックを足蹴にしても、ホグワーツ校長・偉大なダンブルドアを悪しざまに言っても罪にも問われずに好き勝手している奴だ。

口は悪くて品はなくがさつで粗野な野蛮人、なのに圧倒的な人気を誇っているのはおかしいだろう!

そいつに可愛がられているハリエットも本人は大した事が無いのに、頭に来る。

だからあの人の悪しき計画に乗ることにした。

ホグズミードの裏路地で誘われた時には驚いたけど、

「殺すつもりはない、世間的に抹消するだけだ。」それは母さんよりも酷くはないか。

僕のかあさんは7回も結婚をして、-死別-をされてすっかりとお金持ちになった。

もういいわねと、7人目の父さんの葬儀の後にぽつりと言って分かった、母さんが父さん達を殺してお金を手に入れたんだって。

それに比べれば、世間的に殺されても命はあるんだから良しとしてもらおう。

 

綺麗な満月だ、一体どうやってハリエットを辱しめるのかゾクゾク・・「こんな所で何してんだ。」

この声は!「ハリエット、今は無闇に外に出るなってシリウスと教授とルシウスさんに言われたんじゃないのか?クィレル先生とも約束したんだろ?」邪魔な奴が!

「ロン・・こいつが今までの事を詫びたいって・・」

 

狙われているって言われている本人が、ホイホイと外に出るのもどうなんだ?それも日頃から仲の悪い奴と夜のお庭で一緒って、詫びってのは本当かどうか怪しいもんだ。

「だったら中でも静かな場所があるだろうそっちに・・」なんだ、空気がピリピリとする・・

「ザビニ・・何の目的でハリエットを連れ出した?」この空気・・マジでやばい!!

「なにって・・本当に・・・」-ヒュッ―「ザビニ!!」

「あ・・・」-どさ-

一瞬だった、黒いものが目の前を横切って、ザビニの腹を引き裂いた!

裂かれたザビニも痛みが来ないのか茫然としながらゆっくりと膝から崩れ落ちていき、横たわったまま動かない・・「は・・があっ!!」

ハリエットに逃げるように言う前に頭を強く殴られたのか、気が付いたらボロボロの部屋の中にハリエット共々転がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、俺達はどうなんだ?何で俺達攫ったんだ。」闇の帝王を出してくんなら見せしめでホグワーツのど真ん中で派手にバラバラに殺した方が効果的だろうに。

「・・・・・お前えぐい事をさらさらと言ってくれるな・・一体いくつだよお前・・」

「ロン・・俺そうなるのは嫌だよ・・」あ!いけない・・思った事をついついと言ってしまった。

捉えた奴どころかハリエットにまでどん引かれてしまった。「げふん!げふん!!・・悪い事はいかんぞ!!うん!!!」

「・・フォローしてるつもりかそれで?」

「ロン・・・いろいろとアウトだよ・・」ああ、違う意味でハリエットが泣いちまった!!

 

・・・俺は確かホグワーツの餓鬼を攫ってきたはずなんだが、この坊主本当に餓鬼か?

中身が闇陣営のえぐい奴等と変わらないガキってどうなんだよと、俺でも突っ込みたくなるって変な奴。

あのブレーズ・ザビニって奴は小悪党のようで、ハリエットが嫌いだと前回ホグズミードに来た時に取り巻きどもに言っていたから誘って役目を終えたからポイ捨てにしたが、妙な餓鬼まで持ってきたか。

「まあいい、お前達は撒き餌だ。」今頃はザビニの事と、この餓鬼達がいない事でホグワーツの中は大騒ぎになっている頃合いだ。

「あの御方の従者にはもうメッセージを送った!俺達死喰い人にしか分からない伝わらない!あの御方にいまだに忠誠心を抱いていなければ伝わらないメッセージをな!!」

ホグワーツにはなんとセブルス・スネイプがいた!あの御方の寵愛を受けていた奴が裏切り者になって教師をしてやがった!!

引き裂いてやりたいがあの御方をを救うまでの我慢だ!秘密の通信はあいつ等みたいな紛い物には伝わらない闇の魔術を使った。

セブルス・スネイプにはせいぜい闇の魔術の痕跡しか分かるまい。

真の闇の帝王の従者に伝わればそれでいい!

「・・満月であんたの魔力が上がったか・・」そんなに複雑な魔法を使えそうにないが。

「それもリーマス・ルーピンから教わったのか?-人狼-が魔力を一番得るのがこの日だと。」

「あんたはあいつを知っているのか。」いやに親し気に名前を呼んで。

「当然だ、あいつを半人狼にしたのは俺だ。」

「・・あんたが?」

「名乗っていなかったな。俺はフェンリール・グレイバックだ。あの世に俺の名前を持っていきな。」そろそろこいつ等を食い殺すか。ロナルド・ウィーズリーは殺して、ハリエット・ポッターはリーマス・ルーピン同様に半人狼にして解き放なってやる。

あの御方を殺した罰は、世間から迫害をされながら怯えて暮らせばいい!!

「リーマス・ルーピンが・・半人狼って・・お前がしたって!!」

「何だ知らなかったのか?あいつは餓鬼の頃から半人狼だよ。今頃は満月に怯えながら体を丸めて震えているだろうよ。」

「そんな・・だって!ずっと一緒だったシリウスはそんな事!!」知らなかったのか、あの男の本性を。

この様子だと人狼の事どころか、あいつのド変態ぶりも知らないか。

「いいかいお嬢ちゃん、あいつは・・」-ガサリ-

「っと・・どうやらお客さんのようだな。」まちびときたれり!

「どうやら時間切れだ。おい坊主、しゃんと立て。お嬢ちゃんが手伝ってやりな。」

従者が来たという事はあの御方も!二人の前でい共にこの餓鬼どもを!!

 

「ハリエット・・言われたとおりにしろ・・」

「ロン・・あいつが言ってた・・」

「・・・今は生き延びる事を考えろ・・」

「うん・・うん!」そうだ、良い子だ。

部屋を出て廊下を通って出た先は・・ここは叫びの屋敷だったんだ。

外に出てようやく分かった。

「叫んでも無駄だぞ、マフリアートを掛けているんだからな。」本当に満月の人狼は厄介だ。

それに・・「なんで・・どうして!!」

ハリエットが取り乱しながら叫びの屋敷の外であった人物に問いかける。

そりゃそうだ、今までずっと大好きで遂にはあだ名をつけて呼ぶほど慕った先生がこのタイミングで一人で、それも警戒もしていないどころか、軽く微笑んだ様子で立っていたら普通はこうなる。

「こんばんは、クィレル先生。」でも俺にとっては以外でもなんでもない。

こいつの目当てはヴォルデモートだと散々言っていた。狙いは俺でもハリエットでもなく、本命はクィレル先生とヴォルデモートか。

「無茶をしない、一人で出歩かない約束を破りましたねハリエット。」

「え・・俺・・だって・・・先生何で・・」

「こいつは無茶はしていない。優しい心を利用されただけだよ、クィレル先生。あんたこそ何でここに居る?」

「君は薄々気が付いたいたのではないかい?-先生-がらみでこの男に呼び出されてね。怪我は?」

「それよりもザビニは?」

「さて、生き延びる見込みは低かろうが、セブルス・スネイプがむざと死なせはしないだろう。」

「確かに教授とマダム・・」

「もういいだろう!!闇の帝王の従者が何を光の陣営のアーサー・ウィーズリーの餓鬼とくっちゃべってる!こいつを殺すところを是非とも闇の帝王にご覧いただきたい!!

ハリエット・ポッターは半人狼にするのはどうだ。」嬉々として事を言ってるんだこいつは。

 

 

「はあ~・・」あれ?クィレル先生なんか疲れた溜息ついてる。

「何故あの御方の御心を考えずに誰もかれもが手前勝手な考えをあの御方に押し付けるのか理解不能だ。」

「あんた・・何言って・・」

「いつあの御方がそこの子供と達を攫えと言った?いつハリエット・ポッターを半人狼にしろと?」なんか怒ってる?

「何言ってやがる!一時とはいえあの御方に屈辱を与えた小娘だぞ⁉そうなって・・」

「もういい、お前は使えない。」

「何だと・・」

「せいぜいあの御方の血肉の一端になるのが関の山か・・」声が・・冷たい・・

「ロン・・クィリ先生・・・どうしちまったんだよ・・」

「・・泣くなハリエット・・今の内に逃げるぞ・・」-パラリ-「良くやったスキャ。」

ずっと喋りながら時間を稼いでいた。ポケットに居たスキャが出てきて縄を噛み切ってくれるのを待っていた。幸いハリエットは杖を取られただけで・・俺のもとられたが逃げるだけなら!

どうやらクィレル先生は俺達を殺すつもりはないようだ。なら・・見逃して・・「チックショウが!!」

って!人狼野郎がきれた!!

「どいつもこいつも!!あの御方を裏切るのかよ!もういい!!!」・・あいつ・・

「俺だけでも殺ってやる!!!」しまった!!

「っつ!!アバダ・・」-チュウ!!!-「ギィヤア!!」

「スキャ!!」

「こっのくそネズミが!!!」

 

クィレル先生の言葉に切れたフェンリールー・グレイバックが俺の方に突進をしてきて、先生が死の呪文で止めようとする前にスキャの奴がグレイバックの右目にかじりついて、激痛で転ばせやがった!!

・・臆病で、それ故にネズミに身を落としたあいつが・・「邪魔だ!虫けらが!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-バチュン!-細くて小さなあいつの体がゆっくりと孤を描いて宙を舞う・・赤い血を撒きながら

 

 

 

 




今宵はここまで
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