決定!ヴォルデモートことトム・マールボロ・リドルの名前が大決定!!
ネフライト・アイオライト
「名前には安定と平穏・慈悲の意を、名字には初めての愛という意味を付けさせていただきました。
いかがですかご主人様?」
一日半悩んで悩みまくってようやくご主人様に良い名を考えられたと校長室で大喜びをして報告をした。
「んむ・・クィ・・もすこしねる・・」待ちくたびれてヴォルデモートは寝てしまい、まだ眠いとコロンとソファーに丸まり、「・・・・もうそれでいいんじゃね?」
振り回されたロンも撃沈したままで、さしものダンブルドア達もそれでお終いにしろと心の中で突っ込んだ。
名前一つで一日半も付き合わされた身にもなって欲しい。
「それで、先生の事はどうすんだ?」幼児になっても中身はヴォルデモートで記憶もばっちりとあるわけで、どうすんだ一体?
「うむ・・儂としては償う機会があってもよいかと思うのじゃ。」
もしかしたら、トムが歪んでヴォルデモートになったのは自分が猜疑の目で見過ぎたのが原因かもしれん。ならばその元凶の儂がのうのうと光の道を歩いているのに、トムだけが駄目なのは
どうかと思う。
確かにヴォルデモートのせいで大勢が死んだ。それでもかつての闇陣営の者達も-改心-をして
今も生きている。
ならば、「今度こそ光の道を歩いていってほしい。」甘い戯言、都合のいい話、犠牲者に顔向けできない所業かもしれないが、それでもを願ってしまう。
それでいいんじゃね?俺は心の中でそっとじじいの言葉を肯定した。
だって俺のポッケには今でもスキャがいる。元人間のピーター・ペティグリューの時に親友夫妻を
死なせてしまい、友人を嵌めてアズカバン送りにした大罪を犯したこいつを俺は守ると誓った。
なのにヴォルデモートだけは駄目って言えるわけがない。つまるところハリエット達にヴォルデモートの事を知らせなければ・・「校長、シリウスとルシウスさんにはどうすんだ?」
いくら何でも二人にまで黙っているのか?
「うむ・・・・・シリウスにはやめておこうかの~」知った瞬間にクィレルと本気で殺し合いしそうだし、ルシウス・マルフォイの方がまだ話は分かってくれよう。
「なのでおはようございますからいきなりのご報告でしたルシウスさん。」
早速リジー呼んで、両面鏡でルシウスさんを呼び出して報告したら白目むかれた。
「・・・・・・・っは!!今すぐそちらに行く!!リジ-用意を!!!」
「かしこまりましたルシウス様!」-バチン- -バチン-
「む・・・姿現しか・・ふあ~。」湖の瞳を眠たげにこすって可愛いなコンチクショウ。
「ルシウスさんがこれから来るぞ。」
「あ~あいつは俺様をうりゃぎったが、別にいい。」元々途中から闇陣営辞めたがってたし。
「そうなのか?」
「ああ、純血主義と純血を守るとは似て非なる者と言っていたしな。」
当時の自分は分からなかったが、ハーマイオニーが二年生の時にスリザリン生徒から-穢れた血-
と侮辱された時に、ロンとドラコが純血の定義を言って、侮辱した者を撃退していた時に知った。
両親が魔法族同士だけではなく、マグル同士の両親から生まれた者もまた純血なのだと。
他にも色々と思うところのあったルシウスを間近で見ていたから、裏切られたという気はあまりしない。
「だからそうありゃたまるなルシウス。」いつの間にかリジーとルシウスさんが居た。
「我が君・・色々と変わられましたな。」ルシウスさんもびっくりか。
「ふん、こんなちび助に我が君も何もないだろうが。それでどうする?」
幼児が偉そう言っても普通は威厳ない筈なんだが、中身が先生と分かっていると感じるのだろうか?とても様になっている。
「貴方様が今やりたいと思っている事に寄りけりですな。」返答いかんによってはアズカバン行きになってもアバダケダブラで確実に討ち取る!!
今の自分には明確に守りたい者達がいるのだ、危険な者は芽のうちに摘む!!
「そう構えるな。今の俺はやりたい事はひとちゅしかない。またハリエット達とお茶が飲めればそれでいい。」今度は実態を持った自分と一緒に。多くは望まない、それが果たされるのならば住む所はどこであってもいい。それこそアズカバンに住めと言われればそうしよう。
「本気のようですな。」信じられないがヴォルデモート卿の時のあの闇は、この幼子からは全くと言っていいほど感じられない。
自分だとて人殺しの手伝いをしていたのに、今は素晴らしい者達と日々を楽しんでいるではないか。
「住む所は手配いたしましょう。場所はホグズミードで監視の魔法を常時掛けさせていただく。」
「そんな事でいいのか?」もっとこう・・重い罰とか拘束とかないのだろうか?
「もしもお主が再び悪事を働きそうになった時はそうじゃの~、ハリエット達に一切合切を言うというのはどうじゃろう?」そちらの方が効果的な気もする。
「っつう!!せぬ!!俺様はもうせぬ!!!いやじゃ!いやじゃ!!」
「だからご主人様を泣かせるな!!皮を剥いで狸鍋の材料にするぞ老害が!!!」
「ふぉふぉふぉ~良きかな良きかな。」・・幼児えぐえぐ泣かせて何が良きかななんだくそじじは。
ヴァレンタインは華やかに終わって、クィレル先生達が心配なのでイースター休暇も残り、
地獄の学年末試験を終えた俺達は燃え尽きた。
「・・・今年こそ遊ぶぞ野郎ども・淑女ども。」
「課題終えてからね。」
「今年こそはクリスタルパレスの植物園を満喫・・」
「いや・・今年はクィディッチワールドカップが・・」
「人の多いところは厄介事しか無くね?」
「・・セオに一票。」
「俺も今年は皆とのんびりとしたい。特別はいいから。」
「・・お前達はもっと若わさしく話せんのかね?」
後ろの机で無言で採点をカリカリとしていた教授に変な注意を飛ばされた。
「無理です、俺達の若さはその羊皮紙に込めてしまいました。」
「ここに居るのは最早燃えカスです。」
「抜け殻です。」
「夏休み来ないと満タンになりませんわ。」
近頃は教授の部屋を集会所にしている。だってここって夏はひんやり、冬はそこそこ温かの
快適地下室なんだもん。
各自でお茶とお菓子を持ってきて、各寮に散った奴等が一堂に会して夏季休暇の遊ぶ約束をする。
「今年の新学期にはホグワーツのお茶会してほしいな~。」
「そうだね~、僕もクィレル先生のブースでまたのんびりとお茶したい。」
そうなのだ、今年は警備事情からお茶会が出来なくって、在校生徒達から嘆かれた。
たったの二回しかやっていないのに、大評判だったのには驚いたが俺も新学期にはやって欲しい。
そんなこんなでようやく夏季休暇、俺は隠れ穴の自室でぼんやりと思う。
今年はもしかしたらハリエットは迎えに行かずに、本拠地はダーズリー家で短めのお泊りでいいんじゃないかと。
駅のホームにはダーズリー一家一が勢揃いをしてハリエットを出迎えていた。
大きくなって筋肉の付いたダドリーがハリエットの荷物を持って、ハリエットも嬉しそうに
バーノンさん達に嬉しそうに笑顔を向けていた。
「良かったなハリエット。」四年目は何事もないようにしてやる。事件も事故も何もない年を。
短めでなんとも甘いご都合主義な話となりたが、それでも筆者も思うのです。
心から悔いた者には一度の償いはあってもいいのではないかと。
ロナルド・ウィーズリーが思うように、ダンブルドアが願ったように。
お気付きかもしれませんが、四年目のクィディッチワールドカップのフラグは叩き折りました。