うるさいな、たかだが狸校長の-右腕-切り落としたくらいで広間が戦場のような大騒ぎだ。
こっちはプロテゴかけながら失血止めしてんのに。
ここに教授がいてくれたら一発でエピスキィーで血止めしてくれてんのに仕方がないな~。
「お前ら五月蠅いぞ!人を攻撃してくる暇があったらとっととじ・・・校長の傷治してやれ!!
マダムポンフリーかきょ・・セブルス・スネイプでもいいからやれ!!!
校長のプロテゴ外すから・・・そこのお前!その切り落とした腕に触るな!!呪いが移るぞ!」
「え・・・・ひぃい!!」
まったく、人様の忠告無視した馬鹿狸校長のせいでこっちは散々だ。
遡ったホグワーツ特急
「何が悲しくて監督生せなならんのじゃ。」
家に届いたホグワーツ新学期のお知らせと一緒に届いた所謂Pバッチ。
父さん母さん喜んでも俺的にはなんだかなだ、さっぱりとやる気が起きない。
「これって名誉なことなのよロン!」
もう一人の監督生に選ばれたハーマイオニーが張り切ってもそうなんだの世界。
名誉だ栄誉だなんて興味はミジンコ分もない。
「・・・あなたっ変わったわねロン・・」
なんだかハーマイオニーが悲しそうな顔してるな。
大方この世界のロナルド・ウィズリーならば大騒ぎをして驚いてしまいには大喜びをするタイプか?
監督生に選ばれなかったハリーも微妙な顔をしてみてるし、「責任がめんどくさい。」
そう言ってお茶を濁したけれども、いつのタイミングで俺がこの世界のロナルド・ウィズリーでないことを公表すべきか悩みどころだ。
それでも何とかなるだろう。
なんて気楽に考えていたのが甘かった・・だってマイ天使ドラコと同じ顔のやつが俺の事をすんごく敵視した顔してみてくるんだもん!憎々しげな瞳で見てくるんだもん!!
もう俺のライフゲージ一気に1まで減らされたよ!!!
「ふん!腰巾着の赤毛のウィズリーが監督生とは世も末だ・・・」
「ドラコ・マルフォイ!!!」-ガシッ!!-
「な!!いきなり何をする!!」
あんまりなドラコの言葉に思わず両肩つかんで止めちまったが!
「真の貴族がちっちゃなことでガタガタ言うな!品性が落ちるぞ!!
もっと自分を大事にして発言に気をつけろ!せっかくの美形が台無しだ!!」
「なん⁉」
されたことよりも言われたことに対してドラコ・マルフォイは固まってしまった。
品性だと⁉今まで自分に対してキャンキャンと吠えてきたやつが一体どうした!
それに・・聞き間違えでなければ・・・つぅ!!
「あ~赤くなって血色が良くなったか。
せっかくの美形も白を通り越して青白いのは勿体ないぞ、もっとたんぱく質を・・」
「うるさい!失礼する!!!」
ありゃ逃げられた。
せっかくホグワーツの汽車でドラコ・マルフォイに会えたのに、やっぱりあいつも別人か。
分かってるけれど地味に来るな~、この様子だとスリザリンに行ったら袋にされそうだ。
「次の車両の様子を見に行こうかハーマイオニー。」
今は監督生の初仕事、困っている新入生や、下級生はいないか、羽目を外して騒ぐバカはいないかを二人でチェック中なんだが・・「どうしたハーマイオニー?」
なんだかぼおっとしてる。
「・・・あなた本当に一体どうしちゃったのロン⁉」
「・・どうって・・」
「ドラコ・マルフォイ相手に美形って!品性って!!」ああそれか。
「まあ・・・ロナルド・ウィズリーも大人の階段を上ったってことで・・」
真っ赤な顔をして詰め寄るハーマイオニーにそういって見回りという逃亡生活が、汽車が止まるで続いた。
絶対におかしい!今のロンは私たちの知っているロンじゃない!!
何もかもがおかしい、最初はハリーと一緒に不死鳥の騎士団の本部に来なかったことだ。
いつもなら宿題なんてそっちのけで来るのに、その宿題を優先してきたのを皮切りに、ロンがしないことばかりをしている。
ハリーが言うにはロンが突然ハリーの家に来て守護霊を使ったところからロンに違和感があると言っていた。
でも彼がロナルド・ウィズリーでなければ、本当のロンはどこにいるというの?
分からないうちは大っぴらには動けない、ホグワーツについたらマクゴナガル先生かダンブルドアに相談をしないといけない。
もしかしたら、ロンを装った偽者が本物のロンをとらえているかもしれないから慎重に。
そう考えていたら!組み分けが終わったと同時にロンがあり得ないことをした!!
いつの間にか組み分け帽子を手に取って!剣が抜かれた。
あれは真のグリフィンドール生にしか抜けないって!あ!!!!
爺の右腕を見た俺は全部わかってすぐに行動をしようとしたがやめた。
組み分けの邪魔をしたら、入学式を邪魔してしまう。
気長に待って終わってようやくか。
組み分け帽子を手に取って俺は願った、-呪い事切り離す力があるものが欲しい!!-
それはグリフィンドールの剣を借り出し成功して、爺めがけて右腕の肘から少し上あたりから切り落としたら、周りが地獄絵図のように騒ぎ出してこうなった。
「まったく・・忠告を無視して・・」
ダンブルドアの切り取られた右腕を、グリフィンドールの先輩がうかつに触ろうとして叱っておいたが「インセディオ!!」-ボン!!-
呪いで黒ずんだ切り離した腕は塵も残さずに火で清め、焼けなかったゴドリックの谷からかっぱらわれてきたような指輪はバジリスクの呪いの血が付いたナイスな剣でぶっ壊した。
誰もかれもが自分をギロリと見てきて今にも攻撃してきそうな雰囲気だ、それでもこの爺には言いたいことがある!
「俺はあんたに忠告をしたぞ、死者はそっとしておくべきだと。」
幽霊でも会えるっていう指輪を嵌めるだなんて将来のこと考えような。
故ありてロナルド・ウィズリーがダンブルドアの死亡フラグラグを半分折ってみました。