俺の今学期の悩み、それはこの魔法学校・ホグワーツに入学して四年間での中でも一番の悩みが解決されて、久しぶりに朝の寝覚めがすっきりとしている!
うん、やはり人間は悩み続けるでけることはよくないな、俺にはもう怖いものなど何もないのだ。
さあ!さわやかな一日の始まりだ。一週間後はハロウィンで、確か三大魔法学校対抗試合で、魔法ではなくクイディッチを通して勝ち負けよりも、放っておけば疎遠になりがちな魔法学校同士の交流のために北欧からダームストラングが、西欧からボーバトンがくるんだったかな・・・多分。
駄目だな・・・・俺この辺うろ覚えもいいとこなんだよな。-ハリポタ-は三巻までは楽しく読んでて覚えてたけど、四巻から話多くなりすぎて続き気になるから流し読みで、興味あったところしか覚えてねぇし、原作の俺だったらダームストラングにいながらもクイディッチのプロで食べているビクトールってやつに熱狂するんだろうけど俺的にはぶっちゃけ興味ないしな・・
まぁそもそもが、四巻ラストで復活するはずだったヴォルデモートが復活(?)して、今は三歳児でになってネフライトと名乗って普通に生活(監視付き)している時点で原作の時間軸しっちゃかめっちゃかになってるからもう気にせんでいいのかな?
三巻から出るはずの駄犬ことシリウス・ブラックが初端からいて、そもそもがさっさかと良い人枠にルシウスさんが来た時点で原作ぶっ壊れてたんか・・・・まぁいいや。
この世界の最大のラスボスになる筈だったヴォルデモートはもう立派に改心してるみたいだし、狸校長も最近は本当の意味で好々爺を目指してネフライトのところでお茶会して、過去-トム・リドル-を救うことを端から諦めて、疑って監視して就職の邪魔をした果てにヴォルデモート卿を生み出してしまったかもしれない事を悔いてるみたいで、邪神野郎も近頃は大人しいと人の良い神様も言っているし、俺の最大の悩みも消えたし未来は明るいぜ!!
・・・などと一人部屋であり周囲の目を気にしなくてよい環境の中でロナルド・ウィーズリーはベッドの腕で無駄にガッツポーズを決めいたりする・・・・パジャマ姿で。
ロンは数週間ずっとあることで私生活を悩まされ続けていた。
それは一年生の時のハリエット騒動よりも、二年生の時の魔法生物の大蜘蛛による学校襲撃事件よりも、三年生の時のフェンリール・グレイバックによる一年近く続いた騒動の時を大きく上回ること、それは・・・・三大学校対抗試合の合間に入れられる予定のダンス大会のパートナーについてだ!!!
もう本当のその件に関しては辛かった!体力や肉体には何ら影響はなくとも、精神ががりがりと削られる体験なんてあれが初めてのことだった。
初めは俺よりも上級生か、同級生達のパートナーの申し込みだけだったのが、何かこの人とは違うなという軽い気分でお断りしていたら、何故か下級生の女の子にまでパートナーの申し込みをされてきた・・・・それも頬を染めて言ってくるもんだから、俺の事を実はロリコンなのではないかという全く身に覚えのない疑惑を向けられたのが超辛かった!!
待て!俺は真っ当だ!!前世も含めてあまり色恋してこなかったが、間違っても少女・幼女は保護対象で、恋愛感情はゼロだぞこら!!
向こうだって気のいい近所のお兄さんと踊れたらいいかなとくらいのはずだろう!
その上ダンスパートナーお断りしていることを何故か口出ししてきたハリエットにカチンと来てしまって冷たい態度とっちまったし・・・・もう嫌だ、これもそれも全部いきなりイベントぶち込んできた狸校長が悪いんだと落ち込んでどん底の時に-色々-とあって、そのおかけでハリエットと無事に仲直りできて、そしてあいつからダンスパーティーのパートナー申し込みをしてくれて、嬉しかった。
どんなに周りが言っても頑として自分の事を俺と言い続けていたハリエットが、-私と一緒にダンスを・・-と言ってくれたことが。
あいつは口が悪いだけで自分の事を俺と言い続けていたわけでは無く、自分が女の子であることをどこか嫌っていたのは気が付いていた。
それはどん底の中で、弱いことの象徴であることのように思えていたんだろう。自分が潰されない為に、壊れない為に必死に生きていく為に心に覆った鎧だったのかもしれない。
その鎧を、自ら取り払って自分の事を私と言って申し込んでくれたのだ。
すごい勇気だ、周りから助けてもらえるようになって優しくされ、遂にはダーズリー家と和解するに至ったとしても、長年自分を守るために付けていた鎧を、自らの心の力で脱いで見せてくれたんだ・・・あの勇気に応えたくて、俺はハリエットの、ハリエット・ポッター女史の申し出を全身全霊を以て受けさせてもらった。
これをきっかけに、-彼女-が一人の人間としても、女性としても優しくて暖かい幸福な一歩を歩める手助けをできるならと。
「なぁスキャ、女の子には何を贈ったら喜んでもらえると思う?今迄みたいに食いもんだけじゃダメな気がするんだよ。」
ロンの起床してのいきなりのガッツポーズにも呆れずに、ロンが寝ていた枕もとで優しく見守っていたスキャバースに、コロンとまた寝っ転がって論は真剣に相談し始める。
ふつう長年近くにいたペットとは言え、ただのネズミに何聞いているんだと頭の中身を疑われる事を平然と聞いている。
何故ならば
「チ・・チュウ・・-は・・花とか・・-」
「あ~それはもうネビルがあげてるんだわ。毎日でなくとも部屋に飾るようにって。」
「チウ!・・・チチチュウ?-なんと!・・・花のコサージュは?-」
「ん?なんだそれ、花を乾燥させて細工でもすんのか・・・ハリエットにばれないようにネビルか女性陣にこっそり聞いてみるか。
そうだ!あいつのドレスが決まってから用意しよう。そうだな、俺とお揃いになるようにすればパートナーらしいか!どうだスキャ?」
「チウ!!-それがいい!!-」
「そうか!賛成してくれるか!!いいアイデアありがとうなスキャ。」
「チチュウ-お安い御用-」
・・・・平然とこの一人と一匹は意思疎通が可能だからだ。
スキャことスキャバースは確かにただのネズミではない。とはいえ特別な魔法生物でもない。
中身はそろそろ四十代のくたびてた人間おっさんが魔法でネズミに化けたアニメ-ガスであり、世紀の大犯罪の一人と目されている、魔法界きっての裏切り者・ピーター・ペティグリューである。
なんの因果かネズミに化けてロンのいるウィーズリー家のペットとなっていたところをロンに偽ネズミとばれて、いつ正体を大勢の人の前で引っぺがされるのかと戦々恐々としていたのが噓のように、今では自他ともに認められるラブラブな二人である。
ロンとしてはこいつはもう一生スキャバースでいるんだから愛でる事に何の文句があると、ピーターも最早人間時代に未練はなく、ポッター夫妻を裏切ったことを悔いながらも、ロンの傍らで生きていく事を望み、今もベッドで寝転んでお互いの鼻先をこすりあってじゃれあっている。
ロンの一人部屋は南東に位置して朝日が早く入って部屋を照らす。
陽光の中、一人の男の子と一匹のネズミが仲良くじゃれあっている。
ハリエットと仲直りできてスキャとこうやっていつものようにいられる・・・邪神野郎も大きな手を打つ-駒-もなくなってるだろうし、いいことずくめだ。
ロンの考える駒とは、原作のヴォルデモートとその配下たち、各巻に出てきたクィリナス・クィレルやバジリスクなどの中ボス・ラスボスを差し、目ぼしい主要敵キャラはアズカバン行きになってたりこっちに来たりでいないはず。
「今年は・・・いや、俺が油断さえしなけりゃもう大事件も起きないだろうな・・」
そんな言葉がポツリとロンの言葉を、スキャバースもロンの言葉にこくりと首を縦に振って同意する。
何故ならばこちらはアルバス・ダンブルドアをはじめすごい大人揃いで、権力を持った人達が大勢味方をしてくれている。それこそこの学校から魔法省の闇払い室の一部門の総力、そして禁じられた森のケンタウロス達も、蜘蛛襲撃事件でともにこの学校の子供達をともに守っていらい、ある程度俺たちを気にかけてくれているようで、時折森の近くを散策して、迷子になった子を背に乗せなくても一緒に校舎近くまで付き添ってくれている程に友好関係が出来ている。
だからきっと大丈夫だというロンの言葉を、スキャバース何度も首を縦に振って頷くのであった。
ただ一言
「ハリエットに好きな奴が出来て、結婚する時のお祝いもお前に相談するわ。」
・・・・この言葉だけにはどうしても頷けないスキャバースであった。
ぶっちゃけとっととお前とハリエットはお互いは好きあってるんだと自覚しろと、心の中で突っ込んでるのも内緒である。
今宵ここまで
この物語のゴールは決まっていたのですが、過程をどうするか悩み不義理をしました。
そんな中、読み続けてくださった皆様、新たにお気に入りに登録していただいた皆様ありがとうございます。
気がつけば千人以上となり、筆者としては嬉しく励みなまりました。
過程も定まったのでまた更新させていただきます。