コナンの映画の渡月橋って歌聞いてたら書きたくなりました。
いつだってそうだった。
俺はいつだってそうだった。
だから今も見ていることしか出来ないんだ。
手を伸ばせばそこにあるのに。
燃えていく。
崩れていく。
でも、それで良いんだ。
誇らしさだけが胸の中にあった。
誰かの声が聞こえた気がした。
そして俺の意識は暗転した。
夢を見ている。
昔の夢を見ている。
いつの夢だっけ。
そうか……これは…………
「ねぇお父さん」
「なんだソル」
「僕もいつかお父さんみたいな立派なモンスターハンターになりたいな」
「そうか、ありがとうなソル。お前がそう言ってくれて嬉しいよ、でもごめんな……俺は立派なんかじゃないんだ」
何故か、その時に父が見せた泣きそうな顔がひどく目に焼き付いて離れなかった。
野菜を収穫していても、米を炊いていても、獣を狩っていても、父が見せたあの顔だけは脳から離れなかった。
とても悔しそうな顔だった。
何故だろう。
いつだって父の背中は広かった。
俺はいつだって父に憧れていた。
それを伝えると父はありがとう、とは言っても何故か俺の顔を見ようとはしなかった。
父が剣を振っているのを見るのが好きだった。
俺もいつかあんな風になるんだと夢想していた。
だけど父はいなくなった。
ありふれた人の営み、人の世そのものと言っても良いそれを守るために父は自らの命を捧げた。
だから俺が父を継ぐんだ、と父が家に残した剣を振る。
ハンターになるために。
燃えるように紅い片手剣だった。
日が暮れるまで狂ったように振っていた。
これを振っていると憧れていた父の泣きそうな顔を忘れられるような気がした。
いつしか、俺の背丈は覚えている父の姿と同じぐらいになっていた。
当然のようにハンターになった。
周りは俺のことを生き急いでいるようだと言った。
隣の家に住んでいる幼馴染は俺のことを怖いと言った。
それでも構わなかった。
平穏など要らなかった。
あの父に追いつきたかった。
村を守るために古龍にたった1人で立ち向かった英雄。
俺は村から出ていく父の背中を見ている事しかできなかった。
伸ばした手は父の背中に届かなかった。
そして父が帰ってくることはなかった。
父を殺した古龍もひどく傷つき、去ったという。
何故だ。
俺は何故見ていることしかできなかったんだ。
弱かったからだ。
世界は弱さを許さないと父から学んだ。
だから力を求めた。
だからハンターになりたかった。
俺は英雄になりたかった。
いや、やはり違う。
俺は父のような英雄になりたかったんだ。
誰もが笑っていられる尊さを理解していたあの英雄のように。
ドンドルマに来た。
草が生い茂る命の平原、火を噴き空には暗雲が垂れ込める山、無限の砂の平野、世界の全ての水がここにあると思える海、宙に浮く雄大にして摩訶不思議な山。
色々な場所に行った。
色々なモンスターを狩った。
ドンドルマに居るハンター達を見た。
彼らは何故モンスターを狩るのだろう。
俺とは違うように見えた。
俺には理解できなかった。
彼らに聞いてみると誰もが街を、人を守るためだという。
だけど彼らはモンスターを倒したことを自慢する。
人々を守ったことをではなくだ。
俺は理解した。
ハンターとは彼らにとってただの娯楽なのだ。
自らがハンターだという自尊心を満たせればそれでいいのだ。
失望はなかった。
ただ、彼らには英雄たる資格が無いのだと、そう思った。
だから俺は誰とも話さなくなった。
朝起きて朝飯を食べて受付に行ってクエストを受ける。
クエストを達成して街に戻る。
寝て起きたらまた朝飯を食べてクエストを受ける。
採取クエストだろうが捕獲クエストだろうが討伐クエストだろうが、それが苦しむ人の助けになるのなら全て受けた。
王族の指名などは全て断った。
それは英雄の仕事では無いからだ。
受付嬢は俺に休むように言う。
何故だろう。
今もどこかで人々が苦しんでいる。
それを止めることができるのはハンターだけなのに。
その苦しみを分かっているはずなのに。
誰もが見たことあるはずの苦しみがそこに広がっているのに。
誰もやらないから俺がやるのだ。
彼らを助けたいのだ。
その過程で傷つくのがどうしたというのだ。
父は傷付いても戦うのをやめなかった。
受付嬢が泣いて懇願してきた。
とても目障りで耳障りだ。
体を大事にしろだのあなたは壊れているだの。
だからどうしたというのだ。
父は死ぬと分かっていても古龍に立ち向かった。
俺はこれまでモンスターを狩ってきたが死ぬと思ったことなど一度もない。
それが悔しい。
父と同じになれないことが悔しい。
父のようになりたかったのに。
人々が俺のことを英雄と呼び始めた。
街を歩いただけで人々が歓声と共に声を掛けてくる。
違う。
彼らが声を掛けるべきなのは俺では無い。
今すぐに、苦しむ人の元に歩み寄って声を掛けてあげるべきなのだ。
ギルドマスターに呼び出された。
ただ立っているだけで良いと言われた。
大老殿にて人々の前で正式に英雄の称号と証を与えられた。
要らない。
こんな物要らないのだ。
英雄には称号など要らないのだ。
立っているだけの英雄など銅像にやらせればいい。
何故彼らは理解することができないのだ。
街の民は俺を強いと賞賛する。
俺の事を最強のハンターだと呼ぶ。
彼らは間違っている。
強さとは、強いこととは、モンスターを狩る早さの事では無い。
苦しんでいる人に気付き、助けるために行動できる父のような者をこそ強き者というのだ。
俺は弱いから、彼ら全員を助けることが出来ない。
それがとても悲しくて悔しくて遣る瀬無い。
俺は彼らにいつも説いている。
弱き者を見つけるのだ。
ハンターとは弱き者を救うためにあるのだ。
俺の力が必要なのでは無い。
ハンター達の力こそが、団結の力こそが必要なのだ。
父のように気高き心こそが人の世を救うのだ。
それなのに彼らは動こうとしない。
俺のことを聖人だとか救世主だとか言って尊敬の眼差しを向けてくるだけだ。
不愉快だった。
だから俺が行くのだ。
英雄の証を民衆の前で叩き壊した。
大老殿が騒然となった。
英雄という名の重りならいらない。
既に父の死が俺の重りとなり、目に焼き付いた父の背中がお守りとなっているのだ。
俺はこの街を出ていくことに決めた。
父のようになるために。
誰かを助けるために動ける英雄になるために。
今もどこかで助けを求める人々が俺を待っている。
ドンドルマの門を出た。
ギルドナイトが俺を取り囲む。
ドンドルマから出て行かせるわけにはいかない、この街には英雄が必要だ、誰もがあなたを必要としている、いくらでも金をやろう、王命だ、そう言って俺のことを惑わせようとする。
あぁそういうことか。
奴らはギルドナイトだ。
俺の育った環境などとっくに調べ終えているだろう。
俺が何のために戦っているか知っているだろう。
俺が誰か知っていてそこに立ち塞がるのか。
俺が最も嫌うことが何か分かっているだろうに。
受付嬢が泣きながら俺に街に留まるように言ってくる。
今やっとこの街を理解した。
こいつらは敵だ。
俺の敵なのだ。
俺の前に立ち塞がるということはそういうことだ。
前後左右合わせて8人だ。
一斉に向かってくるのは分かっていた。
上に跳び後ろの1人の顔を蹴って包囲網を抜ける。
視界内に8人全員を収めた。
どよめきが聞こえる。
どうやらあの包囲網を抜けたことが信じられないらしい。
馬鹿な、とか、対人も出来るのか、などと言っているのが聞こえる。
俺を誰だと思っているのだろうか。
ギルドナイトの動揺が抜けきらないうちに接近して斬りつける。
1人殺した。
よくもあいつを、ふざけるな、ぶっ殺す、とか憤慨している。
最初から殺しに来ない時点で俺に勝てるわけがない。
ギルドナイトを殺し尽くした。
所詮はギルドナイトだった。
彼らには重みが無かった。
俺は街から去った。
南に行った。
東に行った。
西に行った。
北に行った。
空気も凍りつくほど寒い山で、地を揺るがし空間を割る龍を狩った。
嵐吹き荒れる霊峰で、宙に浮く美しくて神々しい龍を狩った。
山を食べて育つという巨大な龍を狩った。
狩った。
狩った。
狩った。
狩って狩って狩って狩って狩って狩って狩った。
あれ?
俺はなんのためにハンターをやっているんだ?
あぁ、そうだ、父のようになりたかったんだ。
父さん……
疲れたよ。
俺は頑張ったよ。
世界中の人々を救ったと胸を張って言える自負がある。
だけどやっぱり父さんとは違うと感じる。
何故だ。
俺には何が足りないんだ。
誰も教えてくれなかった。
なんで父さんは教えてくれなかったんだ。
俺が行った街や村では時々父のようなハンター達の話を聞いた。
誰かを守るために、街を守るために、村を守るために、その命を捧げた気高き英雄達の話を。
だけど分からなかった。
俺は強い。
父よりも強い。
何故なら俺は父を殺した古龍を殺したからだ。
だけど俺は英雄ではない。
俺はただの殺戮者だ。
英雄になる為に生命を狩り殺すただの大量虐殺者だ。
違う、俺は街や村を守ってきたではないか。
俺と父の何が違うというのだ。
通りがかった子供に聞いてみた。
俺と父は何が違うんだ、と。
答えが返ってきた。
貴方はまだ生きている、と。
あぁ……そうか…………
答えはこんな近くにあったのか……
だけど自殺はできない。
それは誇りが許さない。
この世界を周る中で俺が確信したことがある。
それは、この世界を創った何者かがいるということだ。
いや、正確に言うならばモンスターには明確な始まりがあるということだ。
あらゆる伝承を学んできた。
父のような英雄になる為には知識が必要だと思っていた。
必ず勝つ為には事前知識が必要だと思っていた。
父を追うのはやめた。
だけどその過程で得た伝承は俺の中に残っている。
その中で古龍に関するモノ。
それらの中に存在する共通点。
塔、それと祖。
彼らが王と崇める者。
天に届くという塔。
そしてその頂上に座す祖龍。
俺は今、神と相対していた。
『至天の狩人よ、なにゆえ生き急ぐのか』
「父さんのようになりたかったんだ」
『その生命を燃やして人の世を守ることこそが自らの生き様と定めたか』
「やっと分かったんだ。俺が間違っていたということが」
『申してみよ』
「彼らは人々を守って死んだ。父さんも同じだ。俺は父さんに憧れた。だから俺は英雄になりたかった。でも、それが間違っていたんだ。英雄になろうとした時点で俺が英雄になれない事は決まっていたんだ。人々を守ること、誰かのために戦うこと、自らの気高さの証明こそが英雄になるために必要なことだったんだ」
『我を倒せば英雄になれると?それが気高さの証明だと?だが貴様に我が倒せるかな?』
「英雄になるのはもう良いんだ別に」
『ほう、戦うことが目的だと言うのか?』
「誰かのために戦うということは誰かに認められるということだ。これは俺のための戦いだ、頂きの龍よ。俺はお前に認められにきたんだ」
『良かろう。ならばこの雷を以って戦の始まりの鐘としよう』
祖龍の言う通り戦いは一条の雷光と共に始まりを迎えた。
俺が扱うは父より受け継ぎし紅蓮の片手剣。
対して祖龍は黒雷を全身から迸らせて俺に突進してくる。
避けて奴の尾に剣を叩きつけるが弾かれた。
奴と並走しながら同じ場所に剣を何度も叩きつける。
今度は尾を左右に一薙ぎしてきた。
跳んで避けるが飛翔の際の羽ばたきで吹き飛ばされる。
無数の雷で追撃してきた。
至る所に降り注ぐ雷撃を剣で切り裂き、盾でいなし、跳んで避ける。
シビレを切らしたのか空中から飛び込んできたので、股下をローリングで通り抜けつつ腹に切りつける。
僅かに刃が通った感触があった。
奴もそれを感じたのか反撃として頭部に付いている角から眩いばかりの光を俺に放出した。
盾で防ぐがあっけなく吹き飛ばされる。
壁に叩きつけられ、血が喉を上ってきた。
素直に強いと感じる。
これまで戦ってきた古龍と比べても飛び抜けている。
だがまだだ。
まだまだ終わらない。
血を拭って立ち上がる。
祖龍は民を睥睨する王のようにこちらを見下ろしている。
剣を構え突撃する。
それに応えるように上半身ごと地面に叩きつけてきた。
細身に見えるが奴は途轍もない重さを有しているようだ。
今の叩きつけで地面が陥没し、俺のいる場所も大きく揺れている。
体勢を崩した俺に前足で殴りつけてくる。
指の間に剣を思い切り叩きつける。
奴の指を2本切り落とすことに成功した。
痛みに唸りながらも逆の腕で殴りつけてきた。
全力で剣を振り下ろした余韻で体が硬直していた俺はその攻撃をモロに食らった。
全身の骨が折れたかのような衝撃が体を走り、また壁に叩きつけられた。
左腕があらぬ方向に曲がっている。
まだだ。
父なら……
いや、父は関係無い、俺はまだ戦える。
山菜爺さんから貰ったいにしえの秘薬を飲んで出血を止める。
骨折は治らなかったが十分戦える。
再び剣を右手で握りしめた。
奴は空を飛び回っている。
空中からの突進だろう。
足元がパリパリと放電し始めた。
その場を走って離れる。
先ほどいた場所に極太の光が落ちた。
走らなければ巻き込まれていただろう。
だが本命も忘れない。
先ほどまでよりも速く突っ込んできた。
斜め前に体を投げ出すようにして回避しつつ奴の脇腹を切る。
直ぐさま体を起こして奴が振り向く前に腹を狙って何度も剣を振るう。
堪え兼ねたのか怯んでこちらを睨みつける。
追撃しようとして、そして、空気が変わったのを感じた。
次の瞬間、俺の視界を紅が覆った。
まるで俺が持つこの片手剣のような紅だった。
そして光が収まった。
そこにいたのは、龍の祖だった。
それを見た瞬間理解した。
これまで屠ってきた全ての龍の姿がこいつと重なった。
祖であるという事は、王であるという事はこういう事なのだ。
少し意思が揺らいだ。
俺如きがこいつに認めてもらえるのだろうか。
ふと父の片手剣が目に入った。
あの時の光景を思い出した。
父の背中に手を伸ばして届かなかったあの時から俺は父を追い続けていた。
同じなのだ。
自らの起源である父に追い付けない、追い付きたいと思っていたあの頃と生物の祖である祖龍に追い付けない、追い付きたいと思っている今。
俺は同じ過ちを繰り返すところだった。
憧れるのではなく考えることが必要だ。
いつだって答えは自分の中にあった。
ほら、どうすれば良いか分かった。
俺は先ほどと同じように剣を握り直し、吶喊する。
走りながら、両目から涙が溢れてきた。
攻撃を交わし合いながら奴が尋ねてきた。
『汝、なにゆえ涙を流す』
「何故だと思う」
『悲しみか』
「違う」
『憎しみか』
「違う」
『痛みか』
「違う」
『では喜びか』
「そうだ、嬉しいんだ、体が軽いんだ」
剣を奴の身に走らせ、突き立て、叩きつける。
奴は爪を、牙を、尾を、俺を屠る為に振るう。
無限にも続く交撃の中でやはり先に膝をついたのは俺だった。
その俺に奴の角が直撃した。
腹を貫いていた。
力が抜けていく。
剣が手から落ちる。
奴を見上げる。
奴も傷だらけだった。
最初は4本あった角は1本になり、翼は切り裂かれていた。
なんだか笑いが溢れてきた。
呆れたように尋ねてきた。
『泣いたり笑ったりと忙しい赤子のようだ』
「そうだな……その通りだ……」
『もう良いということか』
「あぁ……ありがとう」
『では此れを汝への手向けとしよう』
奴の最後の角に赤雷が溜まっていく。
俺はこの世に何かを残せただろうか。
ある英雄に教えてもらったことがある。
未練のある人生は幸せだ、と。
俺は何か未練はあっただろうか。
あぁ、1つだけあったな。
あの時の父の顔の意味が知りたかった。
背中に手を伸ばすのではなく声を掛けて聞けば良かった。
いつだってそうだった。
俺はいつだってそうだったんだ。
父が俺を置いて行った時も、弱者を救いたかった時も、見ていることしか出来なかった。
だから今も見ていることしか出来ないんだ。
角に溜まった赤雷が光条となって天に昇っていく。
雲に吸い込まれた。
凄まじい雷鳴と共に雲が激しく回転し始めた。
俺の頭上で赤雲が渦巻いている。
空から再び光条が降ってきた。
俺と奴をまとめて巻き込んだ。
剣が目に入った。
雷の熱によってか、はたまた剣としての役目を終えたのか、燃えている。
手を伸ばせばそこにあるのに手を伸ばす気にはならなかった。
燃えていく。
崩れていく。
でも、それで良いんだ。
誇らしさだけが胸の中にあった。
最後に美しい白き神を目に納めた。
声が聞こえた気がした。
『汝の気高さは証明された。褒美をやろう』
そして俺の意識は暗転した。
気付けば暗闇の中に立っていた。
いや、俺は本当に立っているのか?
だがそんなことがどうでもよくなる光景が唐突に目前に広がった。
父がいる。
父は赤子を抱いている。
赤子に向かって俺の名を呼んでいる。
隣には女の人が立っている。
そうか……これは…………
そこには幸せそうな家族の姿があった。
場面が切り替わった。
雨が降っている。
地面に竜車が横倒しになっている。
男が竜車のそばに膝をついて叫んでいる。
いや、あれは父だ。
父が叫んでいる。
相手は女のようだ。
いや、あれは母だ。
母が竜車と地面に挟まれていた。
「ダメだ、お前を置いては行けない!」
「お願い行って」
「何故だ!ソルには、俺にはお前が必要なんだ!」
「お願い」
「何故なんだ!」
「このままではソルも死んでしまうわ、だから行って!」
「…………」
父は幼い俺を抱えると、無言で立ち上がった。
馬車に背を向けた。
父は何かを振り切るように走り出した。
父はあの時と同じ泣きそうな顔をしていた。
最後に何かが聞こえた。
「すまない」
また場面が切り替わった。
俺だ。
俺がいる。
父に手を伸ばすことしか出来なかったあの時だ。
父を正面から見ることができた。
誇らしげな顔をしている。
はっきりと声が聞こえた。
「今度は守る」
涙がまた溢れてきた。
父は村を守る為に1人で挑んだのだと思っていた。
それが誇らしかった。
だけどやっぱり寂しかった。
なぜ俺ではなく村の人を守るんだ、と。
それが今の言葉を聞けて救われた気がした。
俺は愛されていたのだ。
もう、あの時の泣きそうな顔は俺の中から消えていた。
再び世界が暗くなった。
光が前の方に見える。
もう誰の導きもいらない。
自分の足で歩いて行こう。
段々と意識が薄れていく。
薄れて……いく…………
………………
思い付きで書いたから荒いかも