僕の名前はマルク。しがないポケモン研究員だ。
僕はメガシンカについて研究をしている。ポケモンのさらなる進化…メガシンカには大きな謎が沢山あるからね。
「クチィ〜」
「お、クチート。お茶持ってきてくれたの?ありがとう」
僕の相棒はクチート。
この愛くるしさに惹かれて僕はクチートを仲間にした。懐いてくれているのでとても嬉しい。
クチートもまた、メガシンカをする。クチが二つに増えて凛々しくなる。
「クチィ」
「……あまりこんを詰めすぎるなって?」
と聞くとクチートは頷く。
クチートなら何を言いたいのかわかるようになってきた。クチートへの愛が深いからかもしれない。
でも、たしかにクチートの言う通りかも。
「じゃあ少し休憩するよ」
というとクチートは喜んでいた。
僕の手を引っ張り遊ぼうと言いたげに。中庭にでてクチートにボールを投げる。クチートはもう一つの口で打ち返す。これが遊びだ。
「あれ、マルク。クチートと遊んでるのかい?」
「あ、リリイ博士」
リリイ博士は僕の上司だけどまだ21という若さで同い年。彼女はククイ博士が言うには天才だと言っていた。
僕は同い年ということもあり仲良くしてる。
「博士はやめてよ。リリイでいいって」
「いや、上司だし」
「私とマルクの関係じゃないか」
「付き合っていませんけどね…」
またクチートにボールを投げる。
「んじゃ、私も隣でポケモンと遊ぼうかな。出てきて、サーナイト」
と、リリイ博士は相棒のサーナイトを出した。
サーナイトは凛々しくて美しい。クチートは可愛い、サーナイトは美しいといいところが沢山ある。
「クチッ!」
「サナ〜」
クチートは遊び相手が来たと喜んでいた。サーナイトもどこか嬉しそうだ。
すると、クチートがこちらを睨む。睨んでいるのは僕たちではなかった。後ろを振り返ると黒い服の男が立っている。隣にはカイリキーとカイロスが立っていて。
「……いきなり人の研究所に土足で踏み入ってきて何の用?」
「…………」
男は喋らない。
そして、男は僕たちに何かを投げつけてきた。何か丸まったものが額に当たると、ぽふんっと粉が舞う。リリイ博士にもかけられていた。
「じゃあな」
と、男は去っていく。
追おうとすると自分の足に力が入らなくなっていた。そのまま地面に倒れる。
リリイ博士もまた、地面に突っ伏していた。
「力が抜けっ…!」
クチートが僕に駆け寄ってくる。
心配そうに僕を見るクチートの顔を見て、僕の意識は途絶えた……。
「俺らの計画は、始まった」