試練は茂みの洞窟で行われる。
リーリエちゃんは試練を受けないのでポケモンセンターで休むことにした。茂みの洞窟の近くにあるポケモンセンター。
カフェスペースでエネココアをリーリエちゃんは飲んでいた。
「甘くて美味しいです」
「そうかい?」
カフェのマスターは嬉しそうにカップを拭いていた。
僕はポケマメを食べている。うん、なかなか悪くない味だ…。味覚もポケモン寄りではない。というか、ポケマメは人間も食べれる。人間の頃クチートと分け合って食べてた。
「ポケマメって美味しいのですか?」
「悪くない」
「……本当ですね」
一つポケマメを齧って咀嚼していた。
塩茹でしたら普通に美味しそうなポケマメ。
「お茶菓子はどうだい?」
「お茶菓子ですか?」
「フエン煎餅があるよ」
フエン煎餅……。どこ地方だっけ。
まあいいや。僕ももらうことにした。うん、美味しい。しょうゆベースのタレが塗ってあって…。
カントーとかいったらお菓子巡りしてもよかったな……。
「もう食べ終わってしまいました…」
「美味しいもんなぁ」
僕たちはお金を払って後にする。
外に出てリーリエちゃんは海の方を眺めていた。その目はどこか悲しげ。そんなリーリエちゃんの隣に立つ。身長差がものすごいある。
「……エーテル財団って知ってますか?」
「……まぁ」
アローラ地方では有名な財団。
代表はルザミーネという女性らしく凛々しくてかっこいいと巷で有名だった。ファンもいるらしくリリイ博士もルザミーネ様路線でいく!とかぬかしてたなぁ。
「……私はそのルザミーネという女性の娘なんです」
「へぇ!?」
初めて知った!?
た、たしかに似てなくはないかな?
「……マルクさん。私を守ってくれませんか」
「……守る?」
「ルザミーネはっ…!母はほしぐもちゃんを狙ってるんです。私があそこに倒れていたのはほしぐもちゃんの力でテレポートしたからなんです」
「……ほしぐもちゃんを?」
「ほしぐもちゃんにはとてつもない力があるんです。それを利用して…。詳しくはわかりません。が、母は何かやらかすと思います」
……つまりルザミーネさんがほしぐもちゃんを狙ってくるということか。
ほしぐもちゃんを守るしかないのか。
「なので、ほしぐもちゃんを守ってください…。私はポケモン勝負はできません。なので…」
「わかった」
守るよ。
僕も昔はトレーナーだったし、それに、励ましてもらえた。僕も頑張れるんだって思ったよ。
だから…やってみよう。ほしぐもちゃんを守ること。
「ありがとうございます!マルクさん」
「……まぁ、励ましてもらえたお礼だよ」
僕はそっぽ向いた。