僕はリーリエを連れてリリイタウンに戻る。
リリイタウンではルリちゃんもハウくんが対決している。ハウくんはアシマリを使っていた。
あぁ、ハラさんがあげたのかな?
隣では博士が応援している。
「負けたー!強いねー」
ハウくんが笑顔で負けたと言った。
流石はしまキングの孫。ルリちゃんもニャビーを撫でている。ニャビーもルリちゃんにほっぺスリスリしている。
「あ、クチートちゃん戻ってきた!って、だれ?その子」
後ろにいるリーリエを指差してルリちゃんは聞いてくる。
「あっ、私はリーリエといいます。た、旅についていくことになりました」
「……ついてくんの?」
「め、迷惑ですか?」
「……んなことはないけど」
ハルトくんが目をそらす。
顔がなんか赤い。
「リーリエちゃん!よろしくね!」
と、リリイ博士がリーリエに手を差し出すとリーリエは怖がって距離をおいてしまった。
それが気に食わなかったのかリリイ博士はリーリエを追いかける。
「なんで逃げるのよ!?」
「ぽ、ポケモン怖いんですっ…!」
「私は安全よ!だからっ…」
「そこまで」
僕は顎をサーナイトの足に引っかかる。
サーナイトはすってんころりんと転んだ。顔面を打って地面に突っぷす。
「何するのよ!」
「嫌がってんだから追いかけ回すんじゃありません」
「ムカつくのよ!なんか避けられると」
「だからってやっていいわけじゃないでしょ…」
リリイ博士はまだなんか言ってくるが、無視することにした。
「大丈夫?リーリエ」
「は、はいっ…」
リーリエはまだ怖いのかサーナイトには近づかない。
僕が少しずつ近寄ると少しジリジリと後ずさりしていく。僕も怖がられるかぁ…。怖いなら僕もモンスターボールに入ってた方がいいのかなぁ。
「……クチートさん、は怖くない…」
と、何かを言いながら近寄ってくる。
足が震えている。が、怖くない、怖くないと何回も呟きながら近寄ってくる。
そして、リーリエは僕の頭に手を乗せた。
「……怖くないの?」
「……助けてくれた人を怖がるのも恩知らずだと思いまして」
「そう?」
「……クチートさんなら、なんとか大丈夫な気がします!」
と、作り笑いで言った。
すると、リーリエのバッグが大きく動く。
「わっ、だめ、ほしぐもちゃん!」
バッグを押さえつけている。が、力及ばず、バッグから濃い青の物体が飛び出した。リリイ博士たちはこちらを向いている。
その生物どこかで見たことあるんだけど…。
「……ポケモン?」
「え、えっと…」
「可愛い!」
「〜〜♪」
ほしぐもちゃんは可愛いと言われて満足そうだ。
「ほ、ほしぐもちゃん。バッグに戻って」
「〜〜」
嫌だと言うように僕の周りから離れようとしない。
「ほら、ほしぐもちゃん。戻りなさい」
「……」
渋々戻っていった。
リーリエはホッとしている。
「今のポケモン何かしら?見たことないけれど…」
「……わかりません」
「そう、ね。見たことないもの…。カントー地方とかのポケモンは全て見たことあるけれど流石に今のはないわ」
「僕どこかで見たことあるような気がするんですけどねぇ」
研究したいな…。と思うがリーリエが許してくれないだろう。
「ほっほっほ。どうかしましたかな?」
と、しまキングのハラさんが笑いながら近寄ってきた。
リーリエはいえ、と答える。
「そうかいそうかい。さて、ハヤトくん、ルリくん。君たちにこれを授けよう。カプ・コケコ様からあなた方へと渡されたものだ」
と、差し出してきたのはZリング。
ブレスレットとなっていてZクリスタルがあればZ技を放てる優れものだ。
カプ・コケコ様がハヤトくんたちへ…?
「さて、ハウオリシティに行ってキャプテンのイリマの試練をこなしてきなさい。試練を受けなければ私には挑めませんぞ」
と、ハラさんが言った。
「そうね。まずはキャプテンイリマのところ…に行きたいところだけどまだあなた方はトレーナー初心者。スクールから始めましょうね」
「わかりました」
「はーい!」
ハヤトくんとルリちゃんはいい返事をした。
そして、博士はモンスターボールに戻る。僕は歩こうとすると。
「く、クチートさんはモンスターボールに入らないのですか?」
と言った。
怖いから見たくないんですか。ならしょうがない。
「ルリちゃん。クチートが入ったバッグ持ってくれるかな?僕もモンスターボールに入るよ」
「わかりました!」
バッグを渡し、モンスターボールの中に入る。
「……あのっ、クチートさんは私が連れ歩いてもいいでしょうか!」
という声が外から聞こえる。僕を連れ歩くらしい。いや、構わないけど僕は……。
「いいよ!はい、マルクさん」
「……マルクさんが入ってると思うとすんなり触れました」
「そ、そうかっ…」
ハヤトくんもしかして…?