トレーナーズスクール。
ポケモントレーナーになるにはまずここをでる必要がある。ポケモン勝負において大事なことを学ぶ。状態異常などね…。
「ハヤトさんにルリさん、リーリエさん。短めで終えてくれと博士に言われているのでこの校内にいる生徒五人を倒してきてください」
「あっ、私はトレーナーになるつもりはないので…」
「なら見学していましょう。こちらにどうぞ」
と、リーリエちゃんは案内されていく。
校内の職員室で待たされることになった。リーリエは椅子に座る。僕をモンスターボールから出してくれた。
そして、恐る恐る頭に触れてくる。
「……クチートさん。マルクさんならなんか触れます」
「そう?」
「元々が人間だから安心してるっていうこともあると思うのですが…。な、なんかお父さんみたいで」
お父さん?
えっ、僕まだそんな歳じゃない…。21歳だし結婚もしてない…。お、お父さん…。
いや、落ち着いてるって感じだろう。褒めてると思うけど少し傷ついた……。
「……わ、私の上に乗っかってみてください!」
「……わかった」
すこししょんぼりとしながら乗っかる。
ストンと膝の上に座る。なんか力がこもっているけれど突き放そうとはしなかった。
そして、頭を優しく撫でてくれている。
「……いい」
「き、気持ちいいんですか?」
「うん。なんか気持ちいい」
「ならもっとやってあげますね」
と、頭を撫でたり胸のあたりをくすぐったりしてくる。
あっ、そこはらめぇ!
「ふふ、クチートさんならやっぱ触れるみたいです」
「そうかい」
ゆったりとした時間は流れていく。
ポケモンになってこうやって近づけるのも悪くはないかもしれない。が、人間なので僕たちは。
いつかは元に戻りたい。あの男のことを探らないといけないしね…。
「テレビ見ましょうか」
リーリエちゃんはテレビをつける。
すると、ニュースがやっていた。
『世界各地で人間がポケモンにさせられるという事態が起きております。カントー地方のノヴァ博士など博士を中心に狙われているようです』
「……これ、マルクさんたちもこの被害に」
「だと思う」
全世界で起きているとなると複数人いる可能性がたかい。何かの組織がポケモンに変えようとしているのだろうか。
博士を中心に狙うということはなにか博士という名前に関係があるのか?
「……謎が深まるなぁ」
全世界で起きていることがアローラでも起きていた。
あのカイリキーとカイロスを連れた男…。何者なんだ…?
「あの男どこに消えたんだ。出会ったらとっちめてやる」
「……別の地方に逃げている、とかはありませんか?」
「もう船には乗ったかもしれないなぁ」
テレポートなど使えるポケモンは持ってなさそうだった。
「……許せませんね」
「まったく。人間をポケモンにするだなんてなに考えてるんだか。迷惑だからやめてほしいんだよこういうこと」
僕はテレビを消した。