秋希「…………ところで学園長、それから二人とも。実は私、一つ疑問があるんですよ。」
坂本君と約束を交わして、今日の一連の騒動の真実と明日の動きを確認し終えた私達。本来なら、そのまま下校する流れなんだけど、まだ私には解決していない謎がある。直接ではないけど坂本君達にも関係するこの謎を共有するため、教室の外へ視線を向けた三人を呼び止めた。
藤堂「……何だい?私がまだ何かアンタ達に言ってないことでもあったかい?」
秋希「いえいえ。ただ、その疑問の前に一つ確認を。……トーナメントの設定、具体的には対戦相手のマッチアップとか、各試合に使用する教科の選定って、元々小林隼丸先生の担当ではありませんでしたか?」
藤堂「………………それ、本人から聞いたことかい?まあ、その通りだよ。頭は硬いし、アタシのことを下に見るような態度を取ることもあるけど、教師としては有能で、生徒一人一人をよく見てるからねえ。どういう風にすれば召喚大会が盛り上がるか、生徒達の成長に繋がるか……。小林先生なら、その辺について信頼できるから、その辺りは任せてたのさ。」
あ、一応参加する生徒のこともちゃんと考えてはいたのね?学園外の人達に向けたPRのことしか頭に無いものかと思っていたわ。
秋希「……でも今回の騒動では、どちらかといえば教頭の味方じゃありませんでしたか?」
雄二「……何だと!?それが事実なら、確かに不自然だな……。」
明久「えっと……小林先生って、確か三年の学年主任の先生だよね?それで不自然ってどういうことさ、雄二?」
雄二「考えても見ろ。トーナメントを作ったのが、教頭側の人間だとしたら、俺達が決勝まで進めるのはおかしいだろ。そもそも教科の選択を俺ができたのも変な話だ。敵が有利になるような要素をどうして素直に渡すと思う?」
明久「確かに……。教頭先生の味方の人がトーナメントを作ったんなら、少なくとも一回戦は対戦相手を自在に決められるから、いきなり零次と当たったら、それだけで約束が守れなくなるもんね。」
こういう時、坂本君はいち早くその違和感に気づいて、それに疑問を投げかけた吉井君は彼の説明で状況をすぐに理解する。普段は互いに足を引っ張りあい、責任を押し付けあう二人だけど、同じ危機に直面した時は、それが裏返って抜群のコンビネーションを発揮する。こういうのが男同士の友情っぽくて、ちょっと羨ましいと思ったり。
秋希「更に言えば学園長、私の独自調査では科目選択権の譲渡に関しても何の滞りもなく行われたそうですね?」
藤堂「ああ……、そうさね。アタシも貸しの一つや二つ作らされることを覚悟の上で交渉に行ったがねぇ……。まるで、こちらが交渉に来ることが分かっていたみたいに、アッサリと権利を放棄してきたのさ。正直に言って、気味が悪かったよ。」
雄二「……確かに気味の悪い話だ。あの時竹原と一緒にいたうえに、ババァの目的を考えりゃ、俺達に話を通している可能性は十分考えられたはずだ。」
明久「それなのに、トーナメントで僕達を真っ先に潰す組み合わせにしないで、科目もこっちで自由に決められるようにしたってこと?そう考えると……小林先生って、本当に教頭先生の味方なのかな?」
吉井君の言う通り。私の見立てでは確かに小林教諭は竹原教頭側の人間。だけど、その割にここまでの行動は全て結果的に坂本君達に有利に働いている。これじゃあ、実は学園長から派遣されたスパイでした、って言われた方がまだ説得力がある。
?「おや、もうそこまで話が進んでおりましたか。」
建付けの悪い扉を引きずって、何者かが教室へ入って来た。先程話題に挙がっていた、小林隼丸先生だ。
小林「藤堂カヲル学園長、どうやら以前提出した改善要望は受理していなかったようですね……。学生の普段の生活に不便が出るため、早急に承認及び業者の手配をするよう嘆願したのですが……。」
確かに、試召戦争なら半開きで止まった瞬間に勝負を仕掛けるとかで行動を楽に制限できる要素になり得るけど、日常生活だと開けにくい扉なんて、ストレスのもとでしかないわね。
小林「それとも、今の絶妙なタイミングでFクラスの代表が、勝手にそちら側に乗り込んでくれる口実を用意するために、あえてこの日まで修繕を行なわなかった、ということでしょうか?いやはや、流石藤堂カヲル学園長。先々を見据えた中々のご慧眼でございます。」
秋希「…………いや、学園長はそんなこと考えてないと思いますよ?」
小林「近衛秋希さん、藤堂カヲル学園長を貶めるような発言は控えてください。学園長であり研究者としての一面もある彼女の業務は確かに多岐に渡り多忙を極めます。ですが、それでも学園の方針を決める立場であらせられるお方なのです。最底辺クラスであることを理由に環境改善を渋るなどありえません。まして、研究が軌道に乗り、没頭するあまり嘆願書が書類の山に埋もれる、なんて事も無いでしょう。……重ねて言いますが、吉井明久君と坂本雄二君が学園長室を訪れる口実を作るため、わざと教室の改修を遅らせたのですよ。体調の優れない優等生が劣悪な環境に放り込まれたにも関わらず、何の対応も取らず、此度の研究を優先していたことが何よりの証拠でしょう。」
明久「…………雄二、小林先生は何を言いたいのか分かる?」
雄二「多分だが……先生はこの教室の修繕を今まで何度も依頼していた。にも関わらず、ババ…………学園長は俺達が直訴するあの日まで、特に何も対応してこなかった。そのことを、相当根に持って嫌味を言ってるんだろうな。」
学園長、さっきから一言も発してないけど大丈夫かしら?小林先生の皮肉。私の反射的に発したツッコミ。小林先生のフォローに見せた追撃。さらに吉井君の純粋無垢な質問と、とどめに坂本君の的確に急所をついた解説。もう、メンタルボロボロじゃないかしら?
……何かちょっと心配だし、様子を伺いまs……。
うわあ……!顔を俯かせて意気消沈してるかと思ったら、瞳孔かっ開いて、小声で「キキキ……」とか「ヒヒヒ……」って、顔を引き攣らせながら笑っている……っ!教室の電気を消して真下に懐中電灯でも置いたら、即席ホラー映像の完成じゃないの。
・・・
小林「さて、そろそろ本題に入りましょう。藤堂カヲル学園長、坂本雄二君、そして吉井明久君。」
学園長の機嫌が収まるまでにかかった時間は二、三分。もう数分もすれば17:00になる時間帯。文化祭中で部活動もないから、残っている生徒はもう私達だけと言っても過言ではない。
小林「まずは坂本雄二君、吉井明久君。決勝戦進出おめでとうございます。心ばかりではありますが、あなた達の活躍を評価致しましょう。」
雄二「そりゃあどーも。教頭の味方してたって割には、アンタは素直に引き下がるんだな。」
小林「……教員に対する言葉使いではありませんね、坂本雄二君。それに、竹原邦彦教頭の味方になった覚えはありません。あの場にいたのならば聞いていたでしょう?私は、自分が正しいと思った方の味方です。」
明久「だから、僕達が決勝まで進めるようなトーナメントの構成にした、ということですか?」
小林「…………その質問には『いいえ』と回答しましょう。あなた達が決勝に進めたのは、結果論でしかありませんよ。……ですが1、2回戦で敗退させる気がなかったのも事実です。この店のこともあるでしょうが、余った時間で色々と考えられて今の状況を結論づけられた場合、よりややこしい話になったでしょうから。」
まあ、本当に吉井君達を決勝に行かせたかったら、姫路さんや霧島さんを蹴落とすような配置にはしないでしょうね。
雄二「だろうな。俺達を決勝に進ませたかったら、緑川先輩や潮村先輩、青葉先輩に木地先輩を使って姫路や翔子を敗けさせる理由がないからな。」
そして、それは坂本君も同じことを感じたようね。
小林「『敗けさせる』というのは少々言葉が強いですね、坂本雄二君。私は特定の生徒を差別することも優遇することも致しません。あなた方が参加しようと、そうでなくても、彼女達を安々と決勝戦に進ませる気はありませんでしたよ。」
明久「…………どういうこと…ですか?僕達が出なくても、姫路さん達は結局敗けてたってことですか?」
小林「おや。坂本雄二君は双眼零次が相手でなければ、敗けるはずがないと、思っていたようですが…。その聞き方ですと、あなたはそうでもないと思っていると、私は感じますよ。」
まあ……、私も吉井君と同じような疑問を感じたよ。……吉井君の言い回しには小林先生と同じことも感じたけど。
小林「私が彼女たちにしたことは、ただの『テスト』ですよ。
藤堂「そんな身も蓋もないことを、教師のアンタが言うのかい……。」
小林「ですが、現実がそうであるのは変わりありませんよ。そもそも、他の教員も、生徒達も、勉強することの意味を履き違えておりませんか?勉強というのは『正しい知識を取り入れること』と『誤った知識を修正すること』に意味があるのですよ。解ける問題で確実に点を稼ぐのは結構。しかし、解けない問題にあたった時に、平気な顔をして解かずに飛ばしていく生徒に、どんな『成長』を期待すればよいのでしょう?トンチンカンではありますが、自分なりに必死で解答を絞り出している分、まだ吉井明久君の方が私は好感を持てます。」
あー……言われてみれば小林先生の言う通りだわ。去年の吉井君の授業態度を思い返してみると、先生に指名された時、吉井君は適当でも何かしら答えを返していて、『わかりません』とは言った覚えがないのよね。
本当に生徒のことをちゃんと見ているのね、小林先生って。
明久「……騙されませんよ。どうせこれも僕を褒めていると見せかけて、バカにしてるんでしょ。」
秋希「いや、今回は一から十までちゃんと褒められてるわよ?」
小林「やれやれ……。折角真っ当な評価をしても、素直に受け取られないのは、いくら私でも傷つきますよ……。全く……私が来る前どんなやり取りをしたら、こんな疑心暗鬼になるんでしょうね。」
そう言う小林先生の目は学園長と坂本君をキッと睨みつけていた。そこに私の姿がないのは、単純に先生の視野と私が立つ位置だけではないでしょうね。
藤堂「………………それで?結局アンタは何がしたかったんだい?竹原の味方かと思えば、本気でそこのガキ共を止める素振りがなかった。教科の取り決めも二つ返事で私に返上したり、やってることがメチャクチャだよ。」
小林「ですから……。いえ、私の立ち位置についてこれ以上修正するのはやめましょう。言っても無駄なのがハッキリしましたので。……それで、藤堂カヲル学園長。あなたが聞きたいのは、『私がこの件に干渉した理由』ということでよろしいでしょうか?」
学園長は首を縦に振り、肯定の意思を示した。私としても、吉井君達からしてみても、おそらくこの二つは是非とも聞いておきたいことね。
小林「時間も押しているので、結論をすぐに申し上げるとしましょう。私が今回の騒動に加担した理由ですが…………、『観察処分制度の撤廃』です。」
雄二「撤廃だと?何だって、そんなことを……。」
小林「では聞きますが、坂本雄二君。あなたは『観察処分者』の全容……、『認定される条件』と『その後の処置の内容』について、どれ程把握されていますか?」
全容、ねえ……。そこに小林先生の行動の全てがあるみたいな言い方をするじゃない。
まず認定される条件は簡単ね。『バカの代名詞』と言われるように、成績不良かつ授業態度が著しく悪い、学習意欲に欠けた生徒が対象になる。
それから処置の内容。これは『観察処分者』の業務内容と言えばいいかしら?教師から要請があった場合、その人の監督下で召喚獣を使役して、雑用を行う。この召喚獣は特殊な設定が施されていて、現実に干渉できるかわりに召喚獣が受けるダメージや疲労の一部を召喚者も受け持つ仕組みになっている。
一般的に知られた『観察処分者』の処遇はそんなところだ。坂本君でもここまでは知っている。
小林「お見事です。流石『観察処分者』のご友人です。改めて説明する必要もありませんでしたね。」
雄二「…………本当にそれだけですか?他に隠された仕様があると言われても、おかしくない言い方でしたが。」
小林「……まあ、それについて否定はしません。ですがその前にもう一つ質問です。あなたの言う『教師の雑用』とは、具体的にどのようなものでしょうか?」
雄二「具体的に……と言われるとピンとは来ませんが、まあ……力仕事とかの類のものだと……。」
小林「……なるほど、その程度の認識でしたか。……では、吉井明久君。あなたがこれまでに『観察処分者』として行った仕事の内容を出来るだけ多く挙げてください。」
あらー、早々に見切りをつけられちゃったか……。まあ、本人に聞く方が手っ取り早いよね。ちょうどここにいる訳だし。
明久「ええと……。一番多かったのは、大量のプリントを運ぶ仕事だったかな。それから、グラウンドにあるゴールポストを移動したりもしました。」
小林「……どちらも、わざわざ召喚獣を使用する必要性を感じない業務内容ですね。」
召喚獣を使う必要がない……。今一度、吉井君の話を飲み込んでみると、それもそうだって気しかしないわ。
その程度の重量物の移動なんて、召喚システムのない学校でもある。プリント運びも、補充試験等の関係で膨大だろうけど、箱に詰めて台車を使えばいい話だ。
それらを物理干渉する召喚獣を使役させて労働に使うのは、あまりにも非効率すぎる。
秋希「……それだけじゃありません。自販機の下の小銭を拾わせたり、自分の点数じゃ高すぎるからとか言ってマッサージをさせたり……。酷いものだと、召喚獣の操作練習と言いながら一方的にサンドバッグにする先生もいました。」
明久「ちょ、近衛さん!?」
小林「……なるほど。証言のご協力、感謝致します。」
吉井君からは『どうして言うの!?』と訴えるような驚きの声。小林先生は怒りを抑えているのが分かるほど、声を震わせて感謝の意をもらった。
学園長はそんな話じたい初耳だと言いたげに、目玉が飛び出そうなほど大きく目を見開いていた。その一方坂本君は、話こそ初耳でも『ありえない話じゃないか』と思ってそうな表情で顔を伏せている。
小林「これが『観察処分制度』の現状です。与えられる雑用はシステムを利用していない一般的な教育機関で発生し得るものばかり。そのうえ優等生が自主的に行なっているところを度々見かけます。そればかりか、酷いものだと生徒を奴隷の如く扱っている始末だという……。この制度は問題点しかなく、適用された生徒を人柱にするものにしか思えません。」
まあ、その先生達はとっくにこの学園から去っているけどね。それに小林先生は私が例示した『観察処分者』の仕事が教師の間で広まらないよう、常に睨みをきかせていたらしい。学園長よりも、学園のことをよく見ていると言っても過言じゃないかも。
小林「それに、『観察処分者』の条件にも物申させていただきます。『成績不良かつ授業態度が著しく悪い、学習意欲に欠けた生徒が対象』とのことですが、現状の吉井明久君がそれに当てはまりますか?αクラスに入ってから周囲の生徒達に影響を受けたのか、点数は上昇傾向にあり、特に日本史は100点を超えています。この時点で既に吉井明久君は『観察処分者』の対象から外れると考えますが?」
藤堂「だけども、そこのガキンチョは、先月教室の壁を破壊したばかりじゃないか。なのに『観察処分者』から外せと言われても、誰も納得しないよ。」
小林「話を逸らさないでください。そもそも『観察処分制度』適用の決め手になった原因も、日頃の学業成績や授業態度の低さではなく、教員の私物窃盗でしょう。『観察処分制度』について生徒達に告知している内容と、実際に適用された生徒の現状が全く異なるのですよ。私があの日最後まで『観察処分制度』に反対したのは、それが理由なのですが……。まさか、いざ設定した時は仕事を」
雄二「なあ…。この話、俺達ついて行けてるか?」
秋希「そう思ってる時点で、置き去りにされてる自覚があるでしょ、坂本君。でも言ってることは結構単純よ。特定の生徒を吊るし上げるうえに、どれだけ努力しても救済措置を施しもされない『観察処分者』なんて制度は学園に必要ないから、とっとと制度自体を無くせってことよ。」
小林先生は学園長と現在進行形で言い争っていて、隣では吉井君が頭から湯気を出している。
小林「……おや、どうやら喋りすぎたようですね。ですが、理解していただけたでしょう?『観察処分者』の制度は、作られた段階から今現在施行されるに至るまで、」
雄二「だから教頭と協力して、学園長をこの学園から追い出そうとした訳だ。……いや、それだけじゃない。そこまで事が運んだら、程なくして教頭もまとめて追い出す算段だったんじゃないか?」
明久「ええ!?どういうこと!?」
あ、お帰り吉井君。もう戻ってこれないと思ったのに、放心状態からよく帰ってこれたよ。
雄二「先生の話を鵜呑みにするなら、教頭とは利害が一致したから組んだだけで、その派閥に所属しているわけではないようだしな。教頭が学園長のポストに座ったところで、俺達Fクラスの立場がどうなるかも分かったもんじゃない。もし仮に俺達が失敗して、生徒が怪我する……最悪死ぬようなことがあっても、自分だけは『腕輪が欠陥品だと知らなかった』とか言って全責任を教頭に押し付けることが出来るだろうよ。」
小林「ふむ。日頃の行い故に出てくる思考でしょうか。ただ一つ異議を唱えるならば、坂本雄二君が言った内容は、概ね私が本来想定していたものでした。…………竹原邦彦教頭は既に切り捨てました。」
明久「ええ!?なんで!?」
小林「当然手を組む理由がなくなったからです。いくら私でも、無関係の人を平然と巻き込むのは許すことができませんよ。」
無関係の人……っていうと、姫路さんや島田さん?…………だけじゃない。きっと島田さんの妹もその範囲内。もしかしたら、彼女だけを指してそう言っているのかもね。
雄二「一体………、何をしたんですか………。」
小林「それはあなた達は知らなくてもよい事です。知ったところで竹原邦彦教頭が文月学園に戻ることはありませんし、むしろ身の危険にさらされるのはあなた達の方です。」
これまでの少し考えるかのような一息もつかずに、淡々と警告される。この感じ……おそらく教頭は『ヤツラ』に連れて行かれたのかな?『七天八刀』総副リーダーの
小林「藤堂カヲル学園長。そろそろ時間も押しているので、そこの生徒達は帰らせましょう。私に話したいことがありましたら、場所を変えて、我々だけで言葉を交わすとしましょう。」
藤堂「ハァ…………、そうするとするかね。アンタ達、もう一度聞くけど、本当に大丈夫さね?」
頭を抱えつつも、こちらへの気遣いを見せる学園長。坂本君も吉井君も当然首を縦に振った。
それから、小林先生が私の方に来て、こんな事を言っていったわ。
小林「近衛秋希さん。杞憂で済むといいのですが、明日の決勝は、くれぐれも彼らに配慮しすぎることのないよう、よろしくお願いしますよ。」
秋希「…………まあ、私も腕輪が使いたくないと言ったら嘘にはなるので、こっちも元々より、そう考えてたように動かさせてもらいますよ。」
こうして、私達の文化祭一日目は過ぎたのであった。