勇者の父親になる筈の原作主人公がTSしてたけど、何か質問ある?   作:社畜のきなこ餅

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地味にタグを追加しつつ、とんでもない事を連鎖爆発的にやらかす話投稿完了です。
自分の欲望を優先した投稿者の屑がいるらしい。私だ。




花月 □日

 

 

 なんやかんやの末に春を取り戻した俺達は気が付けばパパスさんの家の地下室に戻っていた。

 そしてタイミングよく俺達を探していたらしいサンチョさんが地下室へ降りてくると、パパスさんが俺達を呼んでいるらしい。

 どうやら、とうとうこの時が来たようだ。

 

 軽く深呼吸をし、リュカちゃんと手を繋ぎ階段を上がろう……として、くいくいと繋がれた左手がリュカちゃんに引っ張られる。 

 そちらへ視線を向けてみれば、もじもじしたリュカちゃん。思わず首を傾げる俺だが。

 やがてにっこりと微笑むと、いつもありがとうお兄ちゃん!と元気な声で言いながら俺の左腕に抱き着いてきた。天使か。

 更に、あんまり無茶しないで。ボクも頼って。と笑顔から心配そうな顔になりつつ俺にお願いしてくる。

 

 どうやら、雪の女王との闘いで心配をかけてしまったらしい。

 わかったよ、と強張った顔で笑みを浮かべながらうさみみ付き毛皮のフードの上からリュカちゃんの頭を優しく撫でてあげるのであった。

 

 ともあれあんまりパパスさんを待たせるわけにもいかないので、何故か俺の左腕にひっついたままのリュカちゃんをそのままにしつつパパスさんの下へ向かう。

 そして、机に向かい何やら本を読んでいたパパスさんへ声をかければパパスさんは振り返り……俺とリュカちゃんの恰好に思わず目を見開いた。

 

 ……が特にその事について俺に何を言うでもなく、フッと渋く笑みを浮かべるとリュカちゃんに仲良しなのだな、と声をかけ。

 リュカちゃんはと言えば、嬉しそうにうん!と大声で見なくても満面の笑みを浮かべているであろう声で頷いた。ぴょこんと動くうさみみ可愛い。

 更にリュカちゃんは、お兄ちゃんとボクは仲良しさんだもんね!とキラキラした笑顔で同意を求めてきたので、躊躇うことなく頷くのだ。

 色々と鬱屈した感情を抱えてはいるが、それはリュカちゃん達には関係ないのである。むしろあの笑顔の前に『いいえ』を選べる男がどれだけいようか。

 

 そんな俺達を微笑ましそうに見詰めていたパパスさんだったが、次にその口から出た言葉に俺の思考は凍りつく。

 明日、ラインハットへ向けて出立することとなったので、旅の準備をするように。という言葉に。

 

 パパスさんからの言葉にリュカちゃんは、俺の左腕から離れるとはーい!と元気に答えてパタパタと駆け出していく。

 どうすべきか、全てをぶちまけてでもパパスさんを今から説得すべきか、そんな事まで考えるが……パパスさんはそんな俺を優しい目で見つめ。

 

 お前が何を悩み抱えているのかは私にも知らない、だが話してもらえる時が来たら遠慮することなく話してほしい。

 共に過ごした時間はけして長くないが、お前を私は息子のようだと思っているのだからな。と。

 

 その言葉を聞いて、理解したと思ったら何故か俺の顔が濡れていた。

 何故だと思って顔に手を触れてみれば目から生温かい水が出ていた。

 母が死んだ時に泣けなかった俺が、気が付けば泣いていた。

 

 パパスさんは何も言わず椅子から立ち上がると、何も言わず突っ立ったまま泣いている俺を。

 優しく抱きしめ、あやすようにその頭をぽんぽんと叩くように撫でてくれた。

 

 

 

 

 どうやら俺の精神は成熟していると思ったが、アレは嘘だったようだ。

 そうでもなければ、あんなにみっともなく顔中から汁を垂れ流しながら泣き喚くなんてありえない。

 

 そんな穴があったら入りたい、穴がないなら掘って埋まりたい。そんな気持ちで頭を抱えている俺を慰めようとしてるのか、チロルが俺の脛に体を擦り付けブニャーと鳴いている。

 結論から言おう。

 俺は、知っている事全てをゲロった。もう耐え切れなかったのだ。

 

 パパスさんはソレはもう驚いていた、だが同時に何かを納得したかのような表情もしていた。

 ひとしきり泣いて喚いてゲロった後には、みっともなくも気味悪がられて放り出されるのではと恐怖する俺の頭をパパスさんは乱暴に撫でると。

 

 だがソレは、リュカが男の子でさらにお前が居ない世界の事だろう?仮に破滅が来るとしても知っているのならば立ち向かえばいい。

 

 そう優しく語り掛けてくれたのだ。正直俺の実の父がこの人だったら良かったのに、と思った俺は悪くない。

 俺の父親の存在の事も正直に話した。認めたくないし信じられないが、地上に降りたマスタードラゴンと思われる事も。

 それすらもパパスさんは信じてくれた、なんで信じられるのかと問えば。愛娘の為に命を懸けてくれる男を信じない男がどこにいるという返答、更にそこで俺が泣いたのは言うまでもない。

 

 更に、だ。

 

 今は折り悪く慌ただしい状況なのでゆっくりと話は出来ないが、落ち着いたら情報をまとめて腰を据えて対処をしよう。

 お前ですら恐れて震えてしまう、ゲマとやらを撃退した後にな。と武骨ながら頼れる笑みを浮かべるパパスさんの笑顔に。

 

 暗くよどんでいた心に、光が差したのを俺は感じた。

 この人が、リュカちゃん達がいるのならば……俺は大丈夫だ、まだ頑張れる。

 

 だが、俺はボソリと呟いたパパスさんの言葉を聞き逃さなかった。

 しかし、ヘンリエッタ王女も男だった世界の情報をどれだけ頼りにできるか、難しい所だな。と。 

 

 

 

 え?

 

 

 

 

花月 ♪日

 

 

 俺がパパスさんにすべてを話した翌日、天気は快晴で俺の夢見も完璧のパーフェクツな旅立ち日和。

 俺の左腕を握って勢いよく振りながら、何かの歌を歌って元気に歩くリュカちゃんに癒されながら俺は考える。

 

 昨日パパスさんに聞き直したら、ラインハット王女ヘンリエッタは自分をヘンリーと呼ばせ男装しては悪戯を繰り返すお転婆王女様らしい。

 何でそんな事をと思わず聞き返すと、どうやら彼女には実際にヘンリーという名前の年が近くとても仲良しの兄がいたらしい。そう、『居た』らしい。

 だがその兄はヘンリエッタが物心ついた頃に、その頃既に他界していた彼女の母と同じ病に伏し、周囲の願いも空しく他界してしまったそうだ。

 

 更にタイミングが悪い事に、ラインハット領土内の魔物の活動が活発化。父である王はソレの対処に追われる事となり。

 兄を亡くし、そして父とも触れ合えなくなったヘンリエッタは。幼いながらに拗らせ、父に振り向いてもらうべく男装し兄の真似事がごときやんちゃ行為をするようになったとか。

 その結果父王は、未だ割り切れてない嫡男の死を突きつけてくる娘を避けるようになり。娘は父に振り向いてもらおうと更に拗らせる。

 

 思わず、誰一人幸せになってねぇ。と呟いた俺は悪くない。

 パパスさんも重々しく頷いてたし。

 

 そんなこんなで、娘と向き合う術を旧知であり同じ年頃の娘を持つパパスさんに聞きたいとラインハット王から書簡が届いたことで、今回のラインハット行きが決まったのである。

 

 あ、ちなみに後妻さんと腹違いの弟となるデールくんもいるらしい。

 デールくんとの間はともかく、継母との仲も激烈に悪いらしい。

 

 本当に救いがない世界である。

 思わず仕事しろマスタードラゴン、と呟いた俺。そしてますたーどらごん?とリュカちゃんに問いかけられ慌ててはぐらかす。うっかりにも程があった。

 昨日のパパスさんへゲロった情報は、現状は俺とパパスさんだけのトップシークレットなのだ。無用な混乱を避け、敵勢力に感づかれるのを防ぐ為らしい。

 

 そうやって3人と2匹で旅を続ける俺達。

 しかしホークとチロル、地味に仲良いな。頼りになるお兄ちゃんに甘える妹的雰囲気がホークとチロルの間に感じるぞ。

 まるでお兄ちゃんとボクみたいだねー、とか言ってるリュカちゃんの言葉にほっこり。ちなみにホークは雄でチロルは雌である。

 

 関所を越え、川の流れで未来を案じる不思議爺さんに3人そろって頭にはてなを浮かべつつどんどん東へ進めばやがて見えてくるのはラインハット城と城下町。

 さすが王城のおひざ元、アルカパが目じゃないぐらい栄えている。

 

 門番の兵士らがギョっとした顔でホークとチロルを見ているが、相変わらず片乳首を露出したままのパパスさんに気付くと通してくれた。

 なんでも、リュカちゃんを連れて旅をしていた時に立ち寄り、その際ラインハットの兵隊が苦戦していた魔物を討伐したことがあるらしい。さすがだ。

 

 とりあえず町の人を怯えさせるのも本意でないので、左腕を軽く伸ばしてホークを留まらせ。チロルはリュカちゃんに抱えるように抱っこしてもらう。可愛い×可愛いは最強だな。

 俺の動きを見てパパスさんは、左腕は大丈夫か?と聞いてきたので、胸の大きくて美人なお姉さんがベホマをかけてくれたと言えば。

 ああ、あの妻によく似た雰囲気の女性か。と頷いていた。ついでに俺はリュカちゃんにゲシゲシと脛を蹴られていた。やめたまえ!

 

 そのまま顔パスな勢いでラインハット城へ入城する俺達、すげぇ。初めて城の中入ったけどもなんかワクワクする。

 

 御登りさん全開でリュカちゃんと一緒にきょろきょろしつつラインハット城の中へ進み、時折すれ違う兵士らがチロルを抱えてる姿に癒されてるのを見、互いに目を合わせ謎の連帯感を感じたりしつつ。

 謁見の間へと辿り着いた俺達は、大人同士の話があると言う事で割とすぐに俺とリュカちゃんは広間から出る羽目となった。しょうがないね。

 

 ヘンリエッタ王女に会ってくると良い、と言われたので衛兵に尋ねると一瞬言い淀みつつ部屋へ俺とリュカちゃんは案内される。

 そして、案内してくれた兵が王女の部屋をうやうやしくノックし返事があったので入ろうとしたところ、兵士がご武運をなどと不穏な事を言い放った。

 扉を開けていた俺が思わず意味を問おうとしたところ。頭上から非常に冷たい水が俺へと降り注ぎ。子供特有の高い笑い声が耳を突いた。

 なおホークはひらりとみをかわしていた。おのれ。

 

 思わず頭上を見上げる俺、そこには逆さになり水滴を垂らすバケツ。

 視線を前へ戻す俺、そこには仕立ての良い貴族男子が身に纏うような衣服に身を包んだ、肩口にまで緑色の髪を伸ばした少年っぽい雰囲気を持つ少女。仮称少年っぽいものとする。

 

 なるほど、確かにやんちゃ坊主だ。感動的なほどだ。だが無意味だ。

 水も滴る俺は大人気なくピオリム改を起動し、笑い転げる華奢な少年っぽいものの両脇に手を差し込んで掲げるように持ち上げる。

 暴力とかは振るったりしないぞ、話通りなら王女に手を上げるわけにはいかんし。下手するとパパスさんにも迷惑がかかる。

 

 だから俺は、目付きが悪いと言われる……最近鏡を見たら若干ハイライトが死んでいた目でじーっと少年っぽいものの目を見るのだ。

 俺の行動に最初は両手両足をバタつかせてあらん限りの罵声を俺に浴びせていたが、俺が離すことなく目を見続けるとやがてそれも弱々しくなっていく。

 ちらりと背後を見れば、案内してくれた兵士が輝かんばかりの笑顔で親指を立てていた。お前も被害者だったのかよ。

 

 ともあれ視線を前に戻し、じーっと少年っぽいものの目を見詰め。抵抗が止んだところで。

 悪い事をしたら謝らないといけないぞ、と諭す。噛みつかんばかりの顔で暴れようとするが俺はまたじーっと目を見詰める。

 数十秒、もしかすると数分続いた末に、少年っぽいものは不貞腐れたようにごめんなさい。と言ってくれたので床へ降ろしてやる。

 

 そんなワケで、改めてリュカちゃんと一緒に何事もなかったかのように自己紹介。

 なんだこいつ、という目を俺に向けつつ少年っぽいものは。ヘンリエッタと名乗った上で、ヘンリーと呼べと言ってくる。

 ……俺が言うのも何だけど、コイツも拗らせてんなぁ。

 

 ともあれ先の件もあって俺は怖がられてるので、ホークに後を任せつつ退室し……準備万端な兵士からタオルを受け取って髪の毛や体、衣服を軽く拭う。

 その後、普段からヘンリー王女に色々と悪戯をされて困ってると嘆く兵士の愚痴を聞きつつ適当に雑談をしていたところ、リュカちゃんが部屋の中から出てきた。

 

 なんでも、子分の証を取りに行ってヘンリーの下へ戻ったら居なくなってたらしい。

 しかしこっちからは出てきていないぞ、とリュカちゃんへ返すと不思議だなー。と首を傾げてまた部屋へ戻っていく。

 

 原作知識を当てにするなら放っておいてもこの段階なら大丈夫だ、だが。万が一もある。

 なので俺はリュカちゃんへ手伝いを申し出、再度部屋の中へ入り……鞘へ入れたままの鋼の剣で軽くヘンリー王女の部屋の床を叩いて回る。

 そして、一部違う音がする床があったのでしゃがみこみ探れば、隠し扉が見つかった。カンニングじみた知識なので、リュカちゃんの無邪気な尊敬の視線が少し痛い。

 

 まぁなんであれさっさと開けてみれば結構な高さ、子供の無鉄砲さってすげぇ。

 

 一瞬躊躇しつつも飛び降り、上からぴょーいと飛び降りてきたリュカちゃんを両腕で受け止める。

 なおチロルは爪を立てないよう器用に足で掴んだホークに掴まれて降りてきた、芸達者だなホークお前。

 

 そしてまさか見つかるとは思ってなかったヘンリー王女、思わずゲッなんて言いながら俺達を見る。

 リュカちゃんが子分の証なかったよー。って言えば、腰に手を当て見つからなかったなら子分にはしてやれないな!なんて威張って言うヘンリー王女である。微笑ましい。

 

 だが、次の瞬間。

 ヘンリー王女の近くの扉が乱暴に開け放たれ、薄汚れた男たちがドヤドヤと雪崩れ込んでくる。少しばかり流れは違うが、どうやらやっぱりあったらしい。

 そして、唖然とするヘンリー王女へニヤつきながら手を伸ばす一匹の男。

 このままではヘンリー王女は連れ去られ、そして原作通りの流れになるのだろう。

 しかしここには今、俺が居る。

 

 ホークの名前を叫びつつ、ピオリム改を起動。強すぎる踏み込みに足から何かが千切れる音が体内に響く、だが無視する。

 そのままの勢いでヘンリー王女へ手を伸ばそうとしていた男を蹴り倒して王女を掻っ攫うと、加速した意識によってゆっくりと動く男達が慌てて抜き放ち斬りかかったのであろう遅い太刀筋をかわし。

 左腕でヘンリー王女を抱えると、手近な男の顔面を砕けんばかりに握りしめてリュカちゃんがいる方向――退路に立ちはだかる男へ掴んだ男の体を鈍器にするかのように無理やり叩きつける。

 その中で俺へ襲い掛かろうとする男も出てくるが、そいつらは突撃してきたホークによって片っ端から蹴散らされる。

 

 咄嗟に動き無理やり体を動かしたせいで足も、今男を振り回した右腕も一瞬でボロボロになってしまった、だがここが運命の分岐点なのだ。だから。

 

 とっとと道を開けろクソ野郎共。

 

 

 

 その後騒ぎを聞きつけて駆け付けた兵士らによって、数人には逃げられたもののヘンリー王女誘拐未遂犯の大半は無事取り押さえられた。

 俺が全力で蹴り倒した男と、俺が顔面を掴んで振り回した男が命に係わるレベルで重体らしいが。まぁ大したことじゃない、むしろ斬り殺されなかっただけ有難いと思え。

 

 むしろ今は、結局無茶をした俺におかんむりなパパスさんとリュカちゃんを宥める事の方が大切なのである(震え声)

 ホークにチロル、助けてくれ。目を逸らさないで。

 後ヘンリー王女、なんとか二人に助命嘆願を……何故顔を赤らめて目を逸らす。

 

 あ、まってリュカちゃん蹴らないで!痛い痛い!

 怪我してる右腕と足を蹴らない優しさは嬉しいけど、正座してるところに脇腹蹴るのはマジで痛いから!

 

 

 

 

花月 =日

 

 

 ヘンリー王女誘拐未遂は結構な騒ぎとなり、ラインハット城は上を下への大騒ぎだ。

 中には俺やパパスさんも誘拐犯の一味じゃないかと言い出す貴族がいたが、思わず俺が言い返す前にそれらはラインハット王らに叱責されていた。

 

 ともあれ騒動が落ち着くまで俺達はラインハット城へ逗留する事となった、ホークは大空を舞えず退屈そうにしているがふさふさの尾羽でチロルをじゃらしたりしている。

 そんなわけで俺とリュカちゃんは、今日もヘンリー王女のお相手をする日々である。

 

 ちなみに、限りなく黒に近い灰色の御妃さんは自らの関与を否定したらしい。まぁ一国の妃を明確な証拠もなしに裁くわけにもいかんだろうしなぁ。

 誘拐犯らの証言なんて、罪から逃れるための苦し紛れなウソにしか聞こえないだろうし。

 

 ところでヘンリー王女や、なんで微妙に距離をとる。あの時はお前が悪い事をしたからああしただけで……え?そういうことじゃない?

 じゃあどう言う事だよと聞けば自分で考えろと顔を真っ赤にして怒られた。解せぬ。

 ついでにリュカちゃんは何故ジト目で俺を見る。ツイン解せぬ。

 

 

 

 

花月 ■日

 

 

 ヘンリー王女が攫われた。

 手引きしていたのは、ヘンリー王女の部屋へ案内してくれ……俺に苦笑交じりで愚痴を吐いていたあの兵士だった。

 魔物に襲われた母を救うために大金が必要になったそうだ。ふざけるな。

 

 ふざけるな。

 

 ふざけるな……!

 

  

 絶対に助けてやる。

 

 

 

 俺を息子の様に思っていると言ってくれた、パパスさんを死なせるものか。

 あのほんわかしたリュカちゃんを奴隷になんて、させるものか。

 

 

 

 

 俺は大丈夫だ、まだ頑張れる。

 




主人公、すべてをゲロるもパパスさんはソレを受け止めて一緒に考えようと支えてくれました。
リュカちゃんは、頑張り続ける主人公をなぐさめようと一生懸命でした。

次回、決戦です。


ちなみに、主人公が戦闘中誘拐犯たちを一人ではなく一匹と言っていたのは誤字ではありません。

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