ZOIDS additional story   作:龍大徳

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6 テラガイストの暗躍

共和国首都ニューヘリックシティ

 

「ハーマン大尉!国境付近にて帝国ゾイドが展開中との報告がありました!」

慌てた様子でハーマンに駆け寄る副官のオコーネル。

「何!停戦勧告がされたばかりではないか。今度は一体何を!?」

ルドルフ皇太子から停戦が言い渡されたにもかかわらず、帝国軍が動き出してる。共和国にとってみれば裏切り行為だし、帝国にとっても、皇太子の命に背いているということになれば、反逆行為だ。

「怪しいな。よしっ、帝国軍に極秘回線でつなげ。あの男に伝えるんだ!」

 

 

帝都ガイガロス

 

「シュバルツ少佐!共和国より極秘の回線です。ハーマン大尉という方からです」

兵からの言葉に反応するシュバルツ。

「分かった。すぐつなげ」

「お久しぶりです、シュバルツ少佐。共和国のロブ ハーマン大尉です」

「こちらこそ、ハーマン大尉。で、極秘の回線での連絡とはいかがなされました?」

「はいっ。実は貴国と我が国の国境付近で帝国ゾイドの動きが確認されました。それで、あなたにお伝えしようと」

「それならば、今我々も確認したところです。ご安心をハーマン大尉。今すぐにでも我々が出撃し、対処いたします。おそらくこれを仕組んだのは・・」

「えー、察しはつきます。ではお気をつけて!」

あまり長く回線で連絡をしていては、プロイツェンに感づかれるとのことで、回線を切った。

「ロッドディガーのクローディア隊長に連絡を!不審な帝国ゾイドを調べるように。私もセイバータイガーで出撃し合流する!」

 

 

 

国境地帯

 

ロッドディガー隊と合流したシュバルツ

「ようこそシュバルツ少佐。不審なゾイドを確認しました。機体はモルガが数機、レッドホーン、セイバータイガー、それにアイアンコングです。国境付近の川沿いに展開しております」

帝国の強力なゾイドが勝手に出撃しているとは、やはりあの男の企てかと確信したシュバルツ。

「少佐、こちらもアイアンコング、セイバータイガーで出撃して正解でした。敵があんなに強力なゾイドを揃えているとは」

「分かった、ありがとう、隊長、それにマックス副官。相手が誰であろうと勝手な真似は許さん」

ロッドディガー隊とシュバルツは不審な帝国ゾイドに向けて進撃した。

帝国ゾイドを目前にしたシュバルツ達。

「そこの帝国ゾイドに告ぐ!国境付近での勝手な行動は違反である。貴殿らの所属はどこの部隊だ!」

「ほうっ!この我々に勝負を挑むとは、身の程知らずどもが!」

「きっ・・貴様はプロイツェン!!いやっ、似ているが彼よりずっと若いか!?」

「冥途の土産に教えてやろう。我らはテラガイスト。下等な貴様ら等、叩き潰してくれん!やれっ!!」

その直後、何もない場所からいきなり攻撃がかけられた。

ガガガガガッ!

「ぐっ!」

「ぐわっ!!」

「これは・・・光学迷彩か!?ヘルキャットの襲撃か!」

姿の見えない敵に翻弄されるシュバルツら。

そこへ、レッドホーン、セイバータイガー、アイアンコングがいっせいに襲い掛かる。

まずレッドホーンがクローディアのアイアンコングに角を突き立て、次にセイバータイガーはマックスのセイバーに牙を向け、コングが拳をシュバルツのタイガーに喰らわせた。

「ぐあっ!」

「ぬうっ!」

「キャーッ!」

不意を突かれ、思うように動けないシュバルツ達。味方部隊もダウンしてないのは自分たちだけだ。

「少佐!だいじょうですか!!」

「あー、なんとかな。ただまともに動けるのは我々だけだな。かなりの強敵だな相手は。いかに穏便に済ますとはいえ、もっと味方を連れてくるべきだった!」

「ふんっ、今更嘆いても遅い!」

レッドホーンに乗った若い女はそう言って、三連キャノンを放った。

シュバルツらの機体が被弾する。

「ぐっ、ここは一度引くしかないか!」

ところが、敵の攻撃で中々逃れられない。

ついに河を背に、追い詰められたロッドディガー隊とシュバルツ。

迫るテラガイスト。

「消えろ、シュバルツ!」

コングの拳が迫ってくる。

「今だ!」

喰らう寸前に、タイガーは上へ高く跳躍した。そして、コングの背中の大型ミサイルの装備に爪を立てた。ストライククローだ!

「ぐわっ!!」

装備を破壊されたコング。

これで形成は逆転か、と思われたその時、

「不審な帝国ゾイドを発見した。これより帝国軍を追撃する!」

共和国領の方から、ゾイドの部隊が現れた。その中にはゴジュラスもいる。

「なぜ共和国軍が!?ハーマン大尉から連絡はありましたか!?」

「いや、何もない。どういうことなのだ!」

突然現れた

共和国軍に戸惑うシュバルツ達。もはや絶体絶命!

共和国部隊が攻撃を放とうとしたその瞬間、

ドガーン!

「むうっ、誰だ!我々の邪魔をしようとするのは!?」

「とうとう化けの皮がはがれたなレザール!前々から怪しいと思っていたが!」

そこには、また別に共和国のゾイドが現れた。ウィーゼルユニット装備のガンスナイパー、コマンドウルフ数機、ゴルドスである。

「シュバルツ少佐、遅くなって済まない。見ての通り、貴殿らの救援に来た」

ゴルドスに乗っているのはあのハーマンだ。

「そこの共和国ゾイドに告ぐ!貴様らの所属と階級を答えよ!」

「ぐうっ!そ・それは・・・」

ハーマンの問いに答えられずにいるレザール。

「まあいい、貴様らが勝手に部隊を動かしたことは既に承知済みだ。そこのアルバーン隊長からの知らせでな。これが最後だ、改めて聞く!貴様らの所属と階級を答えよ!答えられねば、戦争を引き起こそうとする悪党として処罰する!」

「やむを得ん、共和国に戻れなくともここで死ぬわけにはいかん!攻撃開始だ!!」

「聞いての通りだシュバルツ少佐、我らの手でこの者たちを取り締まる。これより帝国軍と共同戦闘に移る!」

「感謝する、ハーマン大尉!これならば大義名分が立つ」

シュバルツ達の反撃が始まった。

 

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