「うおーーーっ!!」
「どりゃーーー!!」
両者ともに一歩も譲らない。
コングの拳が迫るも、強靭な腕で受け止めるゴジュラス。
その直後に牙をコングに向けるも、片方の腕で阻まれる。
力と力がぶつかり合い、衝撃が走る。
「どうした!コングにはミサイルがあるはずだ。なぜそれを撃たない!?」
「はっはっはっ!それはお前もわかってるだろう。そんなちんけなもんで決めたくないからだ。俺とコングは拳でほとんど勝負を決めてきた。そして、これからも同じだー!!」
コングの拳が迫る。ストレートだ!
しかし、ゴジュラスは、長い尾で叩きつける。
グゥアシーン!
拳が弾かれた。まるで剛速球をバットでジャストミートされたかのように。
「へっ、熱くなりすぎて、尻尾があること忘れてたぜ!ならば!」
コングがドラミングをして、ゴジュラスの後ろへと回ろうとした。
再度尾をコングへ振り向けるゴジュラス。
が、
ガシッ!!
強力な振り払いをコングが両手で受け止め、尾をつかんだ。
「同じ手が2度も通用するか!」
そのまま尾を離さず、つかんだままコングは回転しながらゴジュラスをハンマー投げのようにして投げつけた。コングのジャイアントスイングである。
グゥアシャーン!!
地面に叩きつけられるゴジュラス。
「クッソー、舐めたがって―!!」
するとゴジュラスの目が赤く光った。
そして、すぐに立ちあがり怒りの咆哮をあげた!
グアオ―――!!
投げ飛ばされたことにゴジュラスもかなり怒りを覚えていた。
「お前も怒りを感じているか。よしっ!このまま一気に行くぜ相棒!」
怒りに狂い、コングに突進してくるゴジュラス。
「なんと!ゴジュラスをここまで怒らせたのは初めてだ!こいつは少しまずいかもしれんな。だが、こっちも行くぜ!」
同じころ ロブ基地沖合
「もう少しで、ロブ基地だ。陸上部隊は苦戦しているらしい。我々海軍が一番乗りだ!」
帝国海軍司令が海軍全軍に呼びかける。
帝国海軍はシンカー、プレシオス、そしてウオディックで構成されている。
ウオディック
大異変によってその個体数を大幅に減らしたものの、オーガノイドシステムによって数を回復させ、海軍にも配備された海戦ゾイド。その力は共和国の海戦ゾイド、バリゲーターを上回る。
プロイツェンより強力なゾイドを与えられた海軍。シンカーもオーガノイドシステムの力でその数を増やした。
しかし、ここまで進んできて共和国海軍の姿がまったく見当たらない。レーダーにも反応がないのだ。ウオディックの復活を知って恐れを抱いたのか。海軍司令は疑念を抱きながらも軍を進めた。この戦いで手柄を取れば、プロイツェンに引き立てられる。その思いに突き動かされてもいるのだ。
そんな帝国海軍の動きを海底から監視する影があった。
「あれが、ウオディックね。見るのは初めてだけど、この機体ならいけるかも。いくわよ、ハンマーヘッド!私とあなたの初陣よ!!」
バリゲーターを護衛に、新型海戦ゾイドハンマーヘッド数機が帝国海軍へと向かう。その中の一人、共和国の若き海軍士官、マリン ブルーガー曹長は不安ながらも愛機をはしらせる。