ZOIDS additional story   作:龍大徳

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4 怒りのゴジュラス2

帝国軍上陸部隊を追撃する、パリスらの共和国軍。そこへ基地より緊急の知らせが届いた。「パリス大尉!大変です。帝国軍が基地内部へ侵入してきました!!」

「なんだって!じゃあ、こいつらは俺たちを引き寄せるためのおとりだったってのか!」

基地を落とされれば共和国の敗北。そうなっては自分たちは袋のネズミだ。

「デューには知らせたのか!」

「はいっ。しかし、応答がありません。いったいどうしたのでしょうか!?」

「くっ!あの馬鹿!一人で熱くなりやがってー!」

通信機を手にパリスはデューに呼びかける

 

 

 

ガオーーーッ!!

吠えながらコングに向かってくるゴジュラス!

コングは自慢の拳で、対抗しようとする。

が、しかし、

グアーーーン!!

ものすごい勢いに、コングは突き飛ばされた!

ガタ―――ン!!

「グアーーーッ!!」

悲鳴をあげる闘神エインガング。

「こいつはまじでヤベーな!逃げた方がいいかもしれん!」

コングを睨みつけ、今にも襲い掛かろうとするゴジュラス。

「これでケリをつける!」

デューが愛機を走らせようとしたとき、

「おいデュー!プロレスゴッコなんてしてる暇まねえぞー!!基地が帝国軍に襲われた。お前の方が近いはずだ。救援に迎え!!」

「なっなんですってー!?すいません!つい勝負に熱くなってしまって」

動揺するデュー。

「エインガング!俺を引き付けるために勝負を誘ったな!そのスキに別動隊を基地に向かわせるために。卑怯な手を使いやがって。闘神の名が泣くぜ!!」

「なんのことだ!?俺は知らんぞ!軍が引いたのはお前らの猛攻のせいだ。別動隊なんて聞いてないぞ!!」

「まあいい。熱くなった俺も悪いからな。勝負はいったん中止だ。お前に付き合ってる暇はない。いくぞ相棒!」

そう言って、デューは全速力でゴジュラスを基地へと走らせた。

「なんなんだ別動隊って?まさかPK師団か!?奴らめ、本隊から離れて勝手な真似を。砲撃戦のどさくさに離脱しやがったな。そうなりゃあの基地はまずい。ベレッツァにも知らせねば!」

エインガングも本隊へと引き返した。

 

 

 

 

 

「あと少しで上陸だ。皆、進め―!」

ロブ基地目前まで迫る帝国海軍。

「司令!海底より未確認の物体が迫ってきます!!あれは・・・」

それは帝国軍が見たこともない新型ゾイドであった。斧のような頭部をし、様々な武装を施している。その数は数機であるものの、護衛のバリゲーターと共に、帝国軍に対してミサイルを放った。

ガガガ――ン!

突然の攻撃に混乱する帝国海軍。

次々と撃破されるシンカーやプレシオス。

そんな状況を見てウオディックが新型ゾイドに向かってきた。

「来たわねウオディック。私たちが相手よ!」

新型ゾイドハンマーヘッドとマリン ブルーガーがウオディックに挑む。

ウオディックはソニックブラスターを放つ。水中においては回避が困難な強力兵器だ。

「ぐうっ!やっぱりウオディック相手じゃ分が悪かったかしら!?」

苦しめられるブルーガーと愛機。撃破されるバリゲーターたち。

そこへ、空から爆撃が起こり、ウオディックが撃墜された。

共和国飛行ゾイド、レイノスの攻撃である。

共和国も、帝国の攻撃に備え小数ではあるものの、強力な飛行ゾイドを保護していた。

「ありがとう、レイノス。さあ、いくわよハンマーヘッド。なんとしてでも食い止めるわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

ロブ基地

 

「基地は空同然だ。残っているのも雑魚だけだ。このまま一気に片付けろ!」

少数とは言え、強力なゾイドが揃っているPK師団。

このまま簡単に基地を占領できるだろうと漫然とするハーディン。

基地中枢までたどり着くと、あるゾイドを目にする。

「これは・・ゴジュラス!だが色が普通とは違う、ブラウン色だ。こいつは一体」

珍しいゴジュラスに不思議がるも、共和国の強力な兵器である。

「こいつのゾイドコアは強力だ。あれの復活に利用させてもらう」

と、そこへ、

ガダーン!

後方のハンマーロックが、突き飛ばされた。

後ろへ向けると、そこには目を赤く光らせた一体のゴジュラスがいた。デューである。

「そいつには指一本触れさせん!いくぜ!!」

ハンマーロック、レブラプターPBを倒していくゴジュラス。

「ふんっ!わがPK師団を舐めるなよ!喰らえっ!!」

ハーディンのPKコングが拳をゴジュラスへと叩きこもうとする、

が、

「エインガングとは比べ物にならないくらい遅い!」

コングの拳を易々とかわし、鋭い爪をPKコングの装甲へ突き立てる。

「馬鹿な!PKコングはそこいらのコングとはわけが違うぞ!ゴジュラスとはいえ、ノーマル機に後れを取るはずがない!」

たしかにPKコングは強力な機体で、それを操るハーディンも並みのゾイド乗りではない。

が、エインガングの方がコング乗りとしては実力が上だった。エインガング対策に執念を燃やしてきたデューとゴジュラスの相手ではなかった。ましてや、怒りに燃えるゴジュラスに対してはなおさらだ。

分厚い装甲は大きな切り傷がつけられ、右肩のビームランチャーもゴジュラスの牙に噛み砕かれた。怒りのゴジュラスはもう誰にも止められない。

そこへ、

「帝国軍、共和国軍の兵士の皆様。戦闘を即刻中止してください。私はガイロス帝国皇太子、ルドルフ ゲアハルト ツェッペリンです。つい先ごろ、ツェッペリン皇帝陛下がご崩御されました。そこで私は皇位第一継承者として、現在行われている帝国軍の攻撃を即刻中止といたします。共和国ならびにルイーズ大統領に対しては依然と違わぬ中立をお約束します」

ルドルフより両軍の戦闘が中止された。

ハーディン機は寸前で救われたのだ。

停戦勧告にゴジュラスも平常に戻った。

『くっ!あの皇帝がもう亡くなったか。機体がボロボロなうえ、停戦勧告がなされた以上戦闘継続はもはや不可能だ。このまま帝都に戻るしかないか』

停戦勧告に救われたハーディンらPK師団はそのままロブ基地を後にした。

なんとか共和国は帝国の脅威から救われたのだった。

 

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