デート・ア・ライブ 士道デストラクション オープニング   作:夜叉竜

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 どうも、これはいぜん書いていた最も人気があったであろう作品、デート・ア・ライブ 士道デストラクションを再編した奴の、オープニングを短編として投稿したものです。

 本編更新の予定はありません。

 デートの3期をやってるので、自分も何かしたいと思い投稿しました。

 


プロローグ

 暗く、暗く、暗く、水の音しかしない場所のはるか奥深くに俺は倒れている。

 ……あれ?俺……どうしてこんなところに倒れてるんだっけ……確か……すごく大切なことをしていたような……

 そんなことを考えた俺の視界に歪に歪んだ銀色の物体が見え、俺は思い出した。

 そうだ……俺は……人間に改造された母さんと開放するために戦って、そのまま母さんと一緒にここに沈んだんだ……

 それからどれほどの時間がたったのか分からない。だが、分かることがある。俺の命ももうすぐ尽きる。母さんに与えられた傷、その前の戦いで多くの力を消費し、ここに落ちてから一回も補給をしていない。それが重なり、俺の死ねない体も限界が来たようだ。

 だが……どっちでもいいか。これでようやく……眠れるんだ。終わるとも知れない苦痛から解放され、母さんと仲間たちのもとに行ける。これでもう………一人じゃない。

 それだけで………十分……十分だ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 腹に響く鈍い音に士道は低い声を漏らしながら呻き、夢の世界から引き戻され、ゆっくりと目を開ける。

 目に飛び込んできたのはベッドの上で眠っている自分の腹の上で何者かが情熱的なサンバを踊っている光景だ。足が激しく自分の腹やら胸を踏みつけている。

 

 「………おい、俺の腹の上で激しく踊り狂っている可愛い妹よ」

 「おおっ!?」

 

 その声に腹の上で踊っている少女は元気よく振り返ってくる。炎のように赤く、白いリボンでツインテールにくくられた長い髪が翻り、どんぐりのように丸く赤い双眸がこちらを向く。

 

 「なんだ!?かわいいお兄ちゃんよ!」

 

 ちなみにだが士道の容姿は可愛いとは言いにくい。黒みを帯びた群青の首元まで伸びた髪に鋭さを帯びた黒い瞳は獣のような雰囲気を醸し出すが、それと同時に穏やかな雰囲気も纏っている。

 

 「とりあえずなんで俺の腹の上で踊っているのかとか、その事に罪悪感は覚えないのかとか、ほかにもいろいろと言いたい事があるんだがとりあえずあれだ。人の腹の上で踊り狂ってんじゃねえよ。さっさとおりんか」

 

 そう言いながら士道は無言でベッドのそばをビっ!と指さす。

 すると少女ー士道の妹である五河琴里は大きく頷くと思いっきり士道の腹を踏み台にしてベッドから飛び降りる。

 

 「ぐぅ……ふ……」

 「あははは、ぐふだって!陸戦型だー!」

 

 衝撃に呻く士道を笑う琴里を見て、士道は深いため息を漏らすとそのまま布団から這い出てくる。

 

 「とりあえず、起こしてくれてありがとな。支度したら飯作るから下に行っててくれ」

 

 昨日から五河家の両親は仕事の関係で出張に行っているのだ。そのためしばらくの間士道が家事の一切を取り仕切ることになったのだ。

 

 「おー!分かったぞーー!」

 

 士道がそう言うと琴里は元気よく返事をしてそのまま部屋から出ていく。

 それを見送った士道ははあ、と深いため息を吐くとボリボリと頭を掻く。

 

 「……ずいぶんと懐かしい夢だな……」

 

 そう呟きながら思い出すのは先ほどまで見ていた夢の内容。それはここしばらく見なかったあの時の夢。自分が憎悪に狂い、復讐にとらわれ、暴れ続けていた時の記憶。

 ここしばらくは見ていなかったのだが、どうして今頃………

 

 「……まあ、いいか」

 

 しかしそれはすでに過ぎたもの。変えたくても変えられぬ負の記憶だが、それと同時に今の自分を構成する一部であり無くてはならないもの。今の自分はそれを抱いて平穏に生きている。それでいいだろう。

 だが一応……と士道は自分の右手に視線を落とし、ぐっぐっと何度も握ったり開いたりしてからゴミ箱から使い古したペンを取り出し、思いっきり握りしめる。

 バキバキと言う異音が響き、掌を開き、

 

 「異常なし……ってな」

 

 そう言って手の中の砕けたペンの残骸をゴミ箱に改めて捨てると着替えを始める。




 感想、評価、どんどんお願いします。

 今のところ更新する予定はありません。もしも仮に更新するならば、2つの条件が満たされた時ですかね。

 一つはデートの原作が完全に完結すること。一応原作、および短編集が完結したらですね。

 もう一つは今書いてるものの内どちらかが区切りよく終わったらですね。

 ではでは。
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