仮面ライダークロック   作:なうし

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第1話『ラブライブ!サンシャイン!!の世界(前編)』

二次元と三次元の世界は決して交わる事はない。

 

俺みたいなオタクがいくら二次元のキャラを愛しても触れたり喋る事もできない。

 

死んでも会うことはできない。

 

これはお金が沢山あっても何百、何千年生きても決して叶わない願いであり運命。

 

俺はそんな運命が嫌だった。

 

だって何でリアルの人間よりも愛したキャラたちに会えずに人生に幕を閉じなければならないのか。

 

俺は抗いたかった。

 

運命を変えて会いたいと強く思った。

 

そんな絶対叶わない願いを心の隙間に入れて毎日を生きていた俺に運命を変える力が備わる事をまだ知らずにいた。

 

『おい!高美!何ボーッとしてんだよ!Aqoursのライブがもう少し始まるぞ!』と俺の耳元で叫ぶ冴島。

 

俺はそれに驚き『うぉ!びっくりした!少し考え事していたんだよ』と冴島に答えた。

 

冴島は飽きれた顔で『また二次元のキャラに会えるにはどうしたら良いか考えていたんだろ。諦めろよいい加減…二次元のキャラは会えないから尊いんだろ?俺たちは画面の向こうでキャラを愛すのが運命なんだよ!それには抗えない。だから運命を受け入れて今はライブ楽しもうぜ!』

と何百回言われたか分からないぐらいの説教を今日も俺はされた。

 

『うん。分かった!今はライブ楽しむぞ!』と元気よく返した俺に冴島は笑顔で頷き返した。

 

その途端、会場内が真っ暗になり会場のオタク達が叫び声やコールを始めた。

 

俺と冴島もその流れに乗りコールをした。

 

そして、キャストの登場で歓声は更に盛り上がりヒートアップした。

 

まずは開幕で2曲ほど歌いキャストの恒例の挨拶が始まった。

 

俺が叫ぶ挨拶は千歌のキャストと花丸のキャストである。

 

因みに冴島はルビィ推しでありキャストもルビィの声優推しである。

 

冴島が『ガンバルビィ!』と叫びその次は花丸のキャストである。

 

俺は両手で丸を作り挨拶をしようとした。

 

しかし、その瞬間、意識が遠くなっていくのを感じた。

 

俺は(睡眠不足のせいかな)と思い消えゆく意識の中、目を閉じた。

 

俺は誰かが呼んでるのを感じた。

 

(冴島かな?)と思い目を開けた。

 

しかし、俺は目の前の自体に驚愕する。

 

なんと俺を呼んでいるのは花丸とルビィとヨハネ(善子)であった。

 

俺は(夢だよな、うん。絶対夢だ!)と自分に言い聞かせてもう一度目を瞑ろうとした。

 

『あ、今目開いたずら!大丈夫ですか?ちょっとなんでまた目を閉じるのよ』と3人が俺の体を揺すり話しかけてきた。

 

俺はジャンプしておきた。

 

そんな俺を見て花丸たちは尻餅をついた。

 

『び、びっくりするじゃない!』と言うヨハネ。

 

『ぶ、無事みたいで安心しましたずら〜』と言う花丸。

 

驚き泣いてしまったルビィ。

 

俺は未だに状況理解できずにいた。

 

花丸たちの声はキャストの声し何故、海の近くの砂浜に俺はいるんだ?などを疑問を思いつつ俺は

 

『君たち本当にAqoursのメンバーのキャラなのか?』と3人に問いかけた。

 

それを聞いた三人は俺を見て首を傾げた。

 

『キャラって何よ!』と若干怒り気味で言うヨハネ。

 

『キャラ?それは、美味しい食べ物の事ずらか?』と目を輝かせて言う花丸。

 

『う、うゆ、Aqoursのメンバーですけど…キャラ?は分かりません…』と少し泣き止んで言うルビィ。

 

三人の返答を聞き俺は理解した。

 

(これは…夢じゃない。本当に二次元の世界に来てしまったんだ)

 

状況を理解した俺は真っ先に自分の推しである国木田花丸の両手を握り目を輝かせて『あ、あ、あの国木田花丸さん』とキモさ全開で花丸に話しかけた。

 

『な、な、なんずら?!急に!』とびっくりした表情だった。

 

『なんなのよ!貴方!ずら丸から離れなさい!』と俺の手を花丸から離した。

 

『こ、この人ヤバイかも…』と泣きそうになりながら言うルビィ。

 

俺は我に返り『ご、ごめん!お、俺さAqoursのファンでそのメンバーの中でも花丸さんが大好きでさつい気持ちが焦って!本当にごめん!』と三人に頭を下げて謝罪した。

 

流石に終わったなと思っていた俺。

 

『頭をあげて下さいずら』と優しく言う花丸の声がした。

 

俺は恐る恐る頭を上げた。

 

すると花丸が『ま、丸にファンがいたなんて嬉しいずら〜』と泣きながら言う花丸。

 

それを見た俺はそうか、花丸は三次元に自分のファンがいるのをこの世界じゃ知らないのかと俺は思った。

 

花丸に歩み寄り抱きしめ花丸の頭を優しく撫でるルビィ。

 

『な、何泣いてるのよ。アンタは私のリトルデーモンなんだからファンの1人や2人いるなんて当然じゃない!』と少し照れつつも慰める優しい善子。

 

俺はそんな3人の一年生ズの絆を見て泣きそうになった。

 

花丸が少し泣き止んだのを確認した俺は花丸に『なんか、いきなりびっくりさせたり泣かせるような形になってごめんね。けど、ずっと画面の向こうで会いたかった花丸に今会えて俺は嬉しいし幸せだよ!』

と俺は花丸に言った。

 

花丸は俺の言葉を聞いて顔を上げ泣き顔から笑顔になった。

 

ルビィ、善子もそれを見て微笑んでいた。

 

『あ、』と言った花丸は俺にチラシをくれた。

 

『これは?』と俺は言いながらチラシを見た。

 

するとAqoursの1stライブの告知のチラシとご招待チケットだった。

 

花丸は俺に『もし、良ければ丸たちの1stライブに来て欲しいずら!』と花丸は俺に元気よく言ってくれた。

 

俺は『いいの?』と言い花丸や他の2人も頷いてくれた。

 

俺は『ありがとう!絶対行くよ!』と言いチラシをポケットにしまった。

 

俺と花丸はお互い笑顔でいたがその瞬間、爆発が起きた。

 

俺と花丸たちは驚き尻餅をついた。

 

『な、なんだ?』と俺は言った。

 

すると爆発の中から青色の体に黒色のアーマーを来て頭は海藻を片目に被せ三又の鉾を持った怪物が現れた。

 

俺と3人は怪物を見て叫び逃げた。

 

それに気づいた怪人はジャンプをし俺たちの行く手を前を防いだ。

 

俺たちは後ろに下がり逃げようとしたが怪物が目の前にいた。

 

俺の胸ぐらを掴み投げ飛ばされた。

 

俺は痛いなと思いつつ怪物の方を見たら花丸たちは尻餅をつき恐怖で動けずにいた。

 

善子とルビィは花丸にしがみつき花丸は震えながらも2人を守ろうとしていた。

 

『こ、これはもしや魔界からの使者?』と言うヨハネ。

 

それに対して花丸は『こんな時に何を言ってるずら!冗談は善子さんずら!』と少しブーメランが刺さってる気がする花丸。

 

『善子じゃなくてヨハネよ!』とコントをしてるのかのように返すヨハネ

 

『ふ、2人ともコントしてる場合じゃないよ!』と泣きながら言うルビィ

 

怪物が唸り声をあげて鉾を3人めがけて振り下ろそうとしていた。

 

3人は目を瞑り死を覚悟していた様子だった。

 

俺は投げられた時に腹部にぶつけた痛みに耐えながら咄嗟に走り怪人を突き飛ばし殴ったがビックともせずに俺の拳を掴み海に放り投げた。

 

俺は海に沈み消えゆく意識の中、(これで良いのか?花丸たちを救えずに何が花丸は俺の大切な推しであり嫁だ。けど、どうしたら良いんだ…)

と諦めかけていた俺だった。

 

しかし、眩しい光が海底の方に見えて俺は(なんだ?あの光)と思った矢先に光が俺を包み海底から地上に脱出させて砂浜におろしてくれた。

 

怪人と花丸たちはそれを見て驚いた。

 

俺はびしょ濡れだった服も乾いているのに気づき驚いた。

 

その時、俺の肩に手を置き前に出る男がいた。

 

その男はフードを被り身長は俺より断然高い男だった。

 

俺は『だ、誰ですか?』とその男に聞いた。

 

男は振り返り言う。

 

『申し遅れました。我が主人』と。

 

俺は『あ、主人?俺が?』と右手で自分を指しつつ言った。

 

男は頷き『貴方はこれから自分が愛した嫁キャラの世界に行きその力を継承しそのキャラが所属していたアニメの歴史を良い方向に変える責務があります』と俺に言った。

 

俺は訳が分からずにいたが男は急に魔方陣のようなもので怪人に攻撃をし吹き飛ばした。

 

その隙に花丸たちは走って俺の方へと逃げてきた。

 

俺は『3人とも怪我はなかった?』と言い花丸たちは頷いた。

 

俺はそれを聞いて安心した。

 

その安心もつかの間、怪人は立ち上がり俺たちを睨んでいた。

 

花丸は俺の後ろに隠れて怪人を覗いていた。

 

俺は顔を真っ赤にして緊張してしまった。

 

男はそんな俺を見て笑い、魔方陣をまた作り今度は金色のケース出した。

 

男は俺の前に膝をついてケースを開けた。

 

その中に入っていたのは黒色のドライバーだった。

 

『こ、これは?』と俺は首を傾げ男に聞いた。

 

男は『これは、貴方の力の根源となる物です』と言った。

 

俺は訳分からずにドライバーを手にした。

 

男は『それを腹の部分につけてください我が主人』と俺に言い俺はその通りにドライバーをつけた。

 

するとドライバーから出たベルトが腹から背骨の部分まで巻いた。

 

それを見た花丸は『み、未来ズラ!』と叫んだ。

 

『これは天界からの贈り物?』とヨハネは言った。

 

『うゆ、なんか凄い事が起こりそう…』と言うルビィ。

 

『我が主人よ。これを』と俺にウォッチを差し出した。

 

俺は受け取ったがどうしたら変身できるか分からずに戸惑っていた。

 

男は苦笑いし『流石の主人も変身の仕方は知りませんでしたか。そのウォッチをスライドさせて変身してください』と言った。

 

俺はその手順に従い変身した。

 

すると俺の背中に時計が出て俺にアーマーが纏われた。

 

『仮面ライダ〜〜クロック!』となり俺は1人の戦士に変身した。

 

それを見て花丸たちは驚いた。

 

男は満面の笑みになり『さあ、我が主人、まずはウォーミングでアイツを倒すのです』と言い俺は取り敢えず男に従い怪人に立ち向かった。

 

スピードも格段に違い敵の間合いを取りストレートパンチをし吹っ飛ばした。

 

俺は(なんだこの力!これならアイツを倒せる!)と確信し怪人が立ち上がる前にキックをし後方に吹き飛ばした。

 

男は俺に『我が主人よ!ベルトのキックマークのボタンを押すのです!』と言ってきた。

 

俺はキックマークのボタンを押した。

 

すると、『キックモードセレクト!』と鳴り右足にエネルギーが溜まってくるのを感じた。

 

俺はジャンプをし怪人めがけてライダーキックを決めた。

 

怪人に命中し爆発した。

 

俺は花丸たちの方に行きハイタッチをした!

 

だが、その喜びもつかの間、怪人がまた復活したのだった。

 

俺と花丸たちはそれを見て時が止まった。

 

第1話完結

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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