灰色の獅子【完結】 続編連載中 作:えのき
寝ぼけながら、区切りながら書いたので誤字あったら教えてください
〜ダイアゴン横丁〜
ハリーはダイアゴン横丁の漏れ鍋の中で軟禁されたもの同然だった。
自分の両親を侮辱された事により叔母のマージを膨らませた事によって家を出ざるを得なくなった。そこで彼はナイトバスを使ってここに辿り着いたのだった。
やがて訪れた魔法大臣のファッジが叔母の記憶を消したので問題ないと伝えにやってきて、シリウス・ブラックが逃亡中なので出歩かないようにと忠告した。
退屈だったハリーは窓をぼーっと眺めていたのである。すると街に見覚えのある魔法使いが現れた。どちらかと言えば見たくなかった人物である。黒いローブにねっとりとした黒髪、鷲鼻で目つきの悪い男性だ。
ホグワーツで教鞭をとるセブルス・スネイプだった。彼は人ごみを散らすように早歩きで進む、周りの人々は彼の異質な雰囲気に呑まれて自然と道を譲る。
彼との相性は最悪で自分を目の敵にしているように感じていた。彼が目を背けようとした瞬間にまた1人、知った顔がいた。
ウィルだ。
長く伸ばした黒髪、スネイプのそれとは違ってさらさらとなびいている。だが顔色は青ざめたようで、遠くから見ても体調が良くないらしい。スネイプの後ろを同じく早歩きでさっさと進んでいく。まるで2人が親子のように思われた。
ハリーは目を疑った。なぜスネイプとウィルが行動を共にしているのか。
長期休みに手紙を送ったが封がされたまま送り返された。ハーマイオニーにもその事を聞いたが、何も知らないとしか言われなかった
ウィルの手紙やハーマイオニーの態度を不審に思ったが、直接会って問いただそうと決めてこれ以上触れないようにした。
***
〜ホグワーツ大広間〜
新学期が始まった。毎年恒例の組分け帽子の儀式を終えるとダンブルドアが注意事項を伝えた後、ブラックの侵入に備えて魔法省が吸魂鬼を警備として送った事を報告した。だから汽車の中にいたのだと皆は知った。
彼が話を終えると杖を振るった。歓迎の意を示して豪華な食事が並ぶ。皆が一斉にご馳走に群がるが、ハリーは前に座っているハーマイオニーの表情を見る、普段と変わらない様子だ。そして少し離れてウィルは座っている。こちらは無表情だ、休暇前に見た時より痩せているように感じる。
彼は自分の皿に料理を素早く盛った。それを終えるとプレートを持って立ちあがる。
料理を持ったまま立ち去ろうと早歩きで大広間を後にしようとする。ハリーは勢いよく立ちあがり、小走りでウィルを追いかける。
「や、やぁウィル。」
ハリーはなぜか緊張してしまう。友人のはずなのに振り向いた彼は自分に対して敵意を見せているように感じた。
「俺に関わるな、それの方が賢明だ。」
彼は敵に向ける残忍な表情を見せてそのまま立ち去ろうとする。どうやら自分と会話をする気がないらしい。ウィルはすぐに背中を見せて歩き出す。
「ちょっと待ってよ!」
ハリーは声を荒げてウィルを制止する。
「なんだ?」
背中越しで彼は心底めんどくさそうな声を出す。ハリーは戸惑いつつ質問をぶつける
「あ、あの・・・、ハーマイオニーと何かあったの?」
有無を言わせずウィルはそれを無視すると、そのまま何処かへ消えた。ハリーは呆気にとられてその場に立ち尽くす。
彼はひとまず食事をしようと振り向くと教師陣の中に一つだけ空席があるのに気がついた。去年まで座っていたはずなのにいないのはただ1人、スネイプだ。
ハリーは勘付いた。ウィルはスネイプのところに行ったのだと・・・
まもなくしてスネイプがウィルを
彼は長期休暇の間は家に帰らずスネイプの元で過ごし、貴重な魔法薬の材料を提供又は入手を手伝う見返りに技の全てを叩き込んで貰ったとのこと。この噂に対して彼の弟のドラコはウィルとしばらく会っていなかったと発言したので、本当のようだ。
元々、闇の防衛術の教師に志願する程の実力と知識を持つものの、ダンブルドアからは採用されないという噂がある。だから彼はウィルを鍛えあげて実績を作りたいのだと、ロンは話していた。
魔法界に住む生徒たちの間では2人はダイアゴン横丁やノクターン横丁にて目撃されたので割と有名だったらしい。
***
数日後
〜大広間〜
数日経ってもハリーはウィルとの関係を相変わらず戻せずにいた。彼はずっと無表情で気難しい性格のままだ。相変わらずハーマイオニーもなにも変わらない。いや、彼女の場合は正確には意地を張っているのかもしれない。こうなった時、ハーマイオニーはテコでも動かないとハリーは知っている。
新学期が始まってからというもののウィルはクィディッチの練習に参加しなくなった。チームのメンバーははっきり言ってカンカンだったが、彼には才能も実績もある。最近の彼の姿を見て、誰も文句を言えずにいた。
キャプテンであるオリバー・ウッドでさえそうだった。彼はホグワーツにて最後の年だからどんな手段を使っても優勝したいと思っている。その為には選手として優秀なウィルを欠くことだけは避けたかったので動けない。
ウッドの対応に業を煮やしたアンジェリーナは彼に問い詰めた。だが自分より実力のない選手の忠告は聞かないと突っぱねられた。口喧嘩に発展したものの感情的な彼女に対して理性的なウィルは全て言い負かした。彼女が泣き出してしまったのを見て彼は退屈そうに一瞥するとどこかに消えたらしい。
「ウィル、少し来なさい。」
学校内でウィルを唯一と言ってもいいほど制御できる人物が彼を止める。彼の寮監であり、尊敬する対象でもあるマクゴナガルだ。
常に彼女は毅然とした態度で生徒に向き合う。そこに例外や贔屓はなかった。
「アンジェリーナを泣かせたそうですね。」
「えぇ。」
ウィルは彼女が勝手に泣いたとは口が裂けても言えなかった。だが彼は他の誰かに呼び止められたような面倒くさそうな表情はしていない。
人として尊敬すると同時にクィディッチを始めた理由が彼女でもあるからだ。
だが全力に打ち込むとは言ったが練習まで全力でするとは言ってない。
「貴方の事情は理解しているつもりです。しかし、もう少し周りを信用してはどうですか?」
マクゴナガルは自分の部屋に迎えいれてそう言った。事情というのは彼が去年と比べて性格が思い切り変化したからだ。その原因は知っている。
ウィルは自分の左手の裾を大きくめくった。黒いタトゥーが目に入る。髑髏の口から大蛇が顔が飛び出して揺れている。
“闇の印”、死喰い人である証明だ。
「これでも・・・、ですか?」
ウィルは力なく言った。あまりにも弱々しいかすれたような声だ。彼は心臓が握りしめられるような感覚を覚える。自身の家系とこのマークを誰かに見られた瞬間に何が起きるか、それを彼は知っていた。
マクゴナガルも子供のように小さく感じるウィルに深い同情と痛みを覚える。これを背負うにはあまりにも若すぎる。
「周りを信用してないわけじゃない。僕が周りを巻き込んでしまう。」
だが彼は小さく息を吐き何もない天井を見上げる。少しの沈黙と共に彼はマクゴナガルの目を見つける。まだ瞳には少し潤んでいる。
「これが最適解でしょう?では失礼。」
ウィルはそう言うと足早に部屋から出て行った。その背中を見て彼女は自分にできる事はないかと考える。そしてふと机の上の書類に目が入った。魔法省から届いた手紙だ。
***
数日後
公式戦が開始するとアンジェリーナは並々ならぬ熱意で試合に臨んだ。今日の試合のゴールは全て自分が決めると意気込んでいた。
だが天才であるウィルはそれを嘲笑うかのように彼女を上回る活躍をしてみせた。意外だったのはウィルは他のメンバーと変わらずアンジェリーナにもパスを積極的に与えていたことだ。
これは彼の私情に流されず実力を発揮してチームに貢献するという姿勢を
アンジェリーナは彼のプレーを見て選手としてだけでなく人として格が違うと見せつけられたような気がした。
だから彼を超えるべくこれまで以上に過酷な練習に打ち込むようになった。
ウィル曰く、練習は実力をつける為に行うもので既に備わっている自分には必要ないという事だ。つまりチームが他の寮のチームに敗北するか、他の誰かが自分よりプレーが上ならば練習に参加するという意味である。
アンジェリーナはその後者の座を奪うことに決めた。
そして彼女はその日から校舎ですれ違う度にウィルへ声をかけるようにした。
「ウィル、明日も練習よ。」
「そうか、断る。」
冷たく拒否するウィルにアンジェリーナは素直じゃないのねと笑って見送る。
彼女はこれまで通りウィルに練習に来るよう言い続ける。なぜなら彼女がいつまでも彼を待っていると宣言する為だ。
原作をサッと読み返したけど、よりルーナがわからなくなった。不思議ちゃんっぽくするセンスがないのかも・・・
原作に載ってるクィブラーの世界観が本当にわけわからない。さすがダンブルドアより偉大なローリング先生と感じた。
ルーナが庭小人とダンスバトルしてるくらいしか浮かばない