カッコイイ西川(桃巨会会長)が見られるのはココだけ(誇張)
2人は桃巨会の巡回に、2人は雲雀殿率いる風紀委員会及び警察に、3人はCEDEFの日本支部構成員に。
それぞれ捕縛、尋問がされた。全勢力が送られた刺客の人数は把握しただろう。
桃巨会も風紀委員会も自分のシマが荒らされたと怒り狂っている。前者は先月送られてきた刺客を粉々にして沖にバラ撒いた時から抑えていたのだが、それは雲雀殿の預かり知らぬ事。今回で初めてだと思っている。
そしてCEDEFだが、こちらも漸く刺客の規模に気付いたところだ。しかも本国に連絡を入れる直前まできている。
ここで満を持して、並盛町の裏を制する桃巨会が声明するのだ。
"我々は他国より攻撃を受けている"、と。
「共同戦線と行こうではないか」
並盛駅前にある高級ホテル。その最上階のVIPルームにて、並盛町に存在する3つの勢力が円卓にて合間見えていた。
1人は黒髪を後ろに撫で付け皺のないスーツを着こなす、顔に傷を負った男。彼の傍には2人、護衛が立っている。
1人はまだ幼さの残るが、鋭い眼光を切れ長の目に宿す学ランの少年。彼の傍にはリーゼントの彫りの深い顔立ちの青年が立つ。
そして、2人の部下を控えさせた金髪の偉丈夫が1人。
「……ねえ、早く本題を話してくれるかい」
「まあ、待て。儂らは顔見知りじゃが、そやつの事は先生以外に知らんじゃろうが」
窘められるような口調に学ランの少年は口を噤む。
少年は殺気を帯びながらじとりとオールバックの男の隣を睨み付けた。
その視線だけではないだろう、睨み付けられたフードの男は口角を皮肉げに吊り上げる。
終始疎外される金髪の偉丈夫は遠巻きに部外者と罵られるような空気に僅かに眉間に皺を寄せた。
「疑問の声もあろうな。故に今一度自己紹介でもしようか」
オールバックの男の傍に控える黒ずくめ、肌の露出は顔半分のみの青年が不遜に笑う。
「……君、名乗るの好きなの」
「所属が分からねば話にならん。名乗らねば帰ってもらって結構」
機嫌悪く鼻を鳴らした少年は口を開く。
「ならそこの奴から名乗らせて。僕の並盛に潜伏してた理由、キッチリ話してもらわないと」
その後咬み殺すと言わんばかりに剣呑に睨み付ける。
「では、宜しいか」
「ああ……」
気を入れ替えるようにふと息を吐いた偉丈夫は名乗る。
「イタリアンマフィア門外顧問機関所属。当代門外顧問、沢田家光」
「……風紀委員会委員長、雲雀恭弥」
「構成団体十七統括、桃巨会会頭、西川智」
そして最後に、黒ずくめの男が口を開く。
「桃巨会特別外部相談役、プルトーネ」
では、各々情報の開示を行おうか。
「今回この場にて集ってもらったのは他でもない、この町が攻撃を受けている件についてだ」
「……尋問では誰かの暗殺って聞いてるよ。その標的だけはいくら嬲っても話さなかった」
どうでもいいけどね、そんな事は。雲雀は吐き捨てる。
「儂らも同じじゃて。折ろうが潰そうが口を開かんけぇ、1人潰してしもうてのぉ。裏に大層でかいモンが控えとる言う事じゃろうなぁ?」
勿体無い事をしたと冷笑する西川。
それらを受けてCEDEFの頭である沢田家光は黙する。
「合計で21の刺客が送られていると見たが、……ああ、そう言えば私の元にも身の程知らずな若造が2人程来てなぁ……撫ぜてやれば脆く壊れてしまった」
プルトーネは自分の持つ情報を開示すると共に、新たに2人仕留めたと口にしてくつくつと笑う。
「じゃあ、あと12人ってこと?潜伏場所と顔は?……君が僕を呼び寄せるんだ、全部分かってるって事でしょ」
「然り」
プルトーネの情報網に冷汗を拭う沢田家光は、フードの陰から覗くプルトーネの眼光に鋭く目を細めた。
はいおしまい。全カットして内容変えてたんだぜ!!めんどくさくなったとも言う!!この時点で雲雀さんと家光パッパ会わせちゃうとリング戦でめんどくせーと思って!!!
番外編だから短くても堪忍な
月は朧となりて書きたいけど取り敢えず本編を未来編まで書いてからかなあとかなんとか供述しており……(デデドン)
書いちゃった(にっこり)前のページに2話目入れてますので宜しければどーぞ。
実は別の世界に移動したミカさんの方もちょこちょこ書いてたり……出来次第こっちにあげます。もうちょいだから……もうちょいだから……!
タイトルは『月、漂いて海に眩む』。ぶっちゃけタイトルで次の世界がなんなのか察せるっていう。……原作持ってないんだなあこれが。いやぁ困った困った(あっけらかん)