ここは妖怪の賢者八雲紫の住まう屋敷
マヨヒガにあるその小屋で八雲紫とその式神、八雲藍が話をしていた
藍「紫様とうとう幻と実体の境界及び博麗大結界が崩壊してしまいました」
紫「そう・・・。じゃあ本格的に始めましょうか。この幻想郷を護るための非常策を・・・」
そしてまたここは学園都市
私宇佐見秀都は自室でゴロゴロしていた
しかしこの体は実際の体ではない
俺は七月に元笑う棺(ラフィン・コフィン)メンバーのジョニーブラックに毒を射たれアンダーワールドに降りた
中の時間で二年と半年経ち人間対亜人の戦争に参加して助太刀しに来てくれた木綿季と萃香をアンダーワールドから助けるのを引き換えに俺は夏休み中旬までアンダーワールドに居ることとなっていた
秀都「あー、寝みぃ・・・」
俺は深い眠りについた
次に起きた時知らない天井・・・いや、とても懐かしい天井があった
起きて辺りを見回すとボロボロな寺で仏の像は無い
秀都「おいおいマジか・・・」
ここは俺がまだ萃香、勇義、華仙と居た、つまりは平安時代の寝床である
秀都「うっそぉ!え?何?寝たらタイムスリップ!?あ、分かったこれ!ドッキリだろ!板何処だ!カメラは!ネタはあがってんだぞ!」
俺が叫んでいると誰かが入ってくる
勇義「なんだいうるさいねぇ。皐月がおきちまうだろ?」
秀都「わ、わりぃ・・・」
そう言えばもう皐月は居るのか
勇義「あ、それと華扇が呼んでたよ。今日も羅生門で待ってるって言ってたよ?」
秀都「マジか!」
俺は寺を飛び出して羅生門に向かった
華扇とは孤児の時から一緒で兄弟的な関係である
だから
華扇「遅い!全く零は何時も何時も・・・・」
長い説教が始まる
華扇「じゃあ行くわよ」
俺達が町を歩いて居ると妙な違和感を感じた
秀都「何かさわがしいな・・・」
華扇「最近あの噂が絶えないからね」
秀都「噂?」
華扇が頷いた
華扇「都の近くに竹林があるでしょ?」
秀都「あぁ、あの人喰いの」
確かに都の近くに人が入ると帰れないとされる竹林がある
まぁ実際はただ迷いやすいだけで道を覚えればすぐに帰れる
華扇「あそこに住んでる輝夜姫って言う子に都の貴族どもが求婚しに出向いてるって話よ?」
秀都「へぇ」
俺はまた歩を進めた
秀都(てことは今は輝夜が居る時代か)
華扇「・・・・・まさか貴方まで行かないわよね?」
秀都「あん?求婚にゃいかねぇよ。ただそんな美人なら一度見ねぇとバチが当たるってもんじゃね?」
さっきから華扇がホッとしたり不安な顔になったりと少し心配だ
華扇「もう勝手にしなさい」
てことで来た訳だが
秀都「何で萃香まで着いてくんだよ?」
萃香「見ねぇバチが当たるんだろ?」
そう言いながら萃香は酒を呑む
秀都「たく、んじゃあ入るぞ」
屋敷に入るといきなり少女がぶつかってきた
秀都「?」
???「ご、ごめんなさい!」
少女は髪が白いしかしここにいるからには貴族だろう
そしてこの顔を見たことがある
秀都「藤原妹紅・・・」
妹紅「何で私の事知ってるの?」
萃香「それは私も気になるね」
さすがに未来から来たなどとは言えないので理由を考えていると妹紅の目が赤い事に気付いた
秀都「妹紅、何で泣いてんだ?」
聞くとまた妹紅が泣き出した
妹紅「だって・・・お父様があいつに夢中で私に構ってくれないんだもん」
秀都「んで、妹紅はどうしたい?」
俺は妹紅を見据えた
妹紅「・・・・・・兎に角あいつを・・・ぶっ殺したい・・・!」
妹紅の言葉から見えた感情は殺意だった
萃香「・・・・はぁ」
萃香がため息をついた
萃香「お嬢ちゃん、君が本当にその姫様を殺したいのなら手伝ってやろうか?」
それは悪魔の囁きならぬ鬼の囁き
秀都「・・・・・・・」
萃香「私達は鬼だ。約束は守ろう」
妹紅「鬼?」
萃香「そう。鬼なぁ」
萃香が俺を見た
秀都「・・・・妹紅、俺はお前が輝夜を殺す事に協力はしない。ただその力を手に入れる手伝いならしよう」
妹紅「・・・・・」
妹紅は俺を見つめる
妹紅「分かった」
秀都「よし!じゃあ行くか」
俺は屋敷の縁側の障子を蹴飛ばした
秀都「ハァイ、すいませーん」
輝夜「あら、珍しいお客様ね」
秀都「今日は戦線布告しにきましたぁ」
おれは妹紅の首元を掴んで見せた
妹紅「ちょ!お前!」
秀都「んじゃあな姫様。どうか寝首を書かれぬようにご注意を」
輝夜「貴方がかくの?」
秀都「いや、こいつ」
妹紅「いい加減に放せ!」
妹紅が暴れて俺は手を放してしまった
秀都「んじゃあ行くぞ」
妹紅「ま、待てよ!」
輝夜「・・・・・・貴女は帰らないの?」
俺達が行った後輝夜はその場に居た萃香に声をかけた
萃香「私はただあんたと酒を呑みに来ただけさね。ただ、あいつは約束は守る鬼だ。気を付けろよ」
輝夜「私も貰っていいかしら?」
その言葉に黙って萃香は酒を猪口に注いだ
そして寝床に戻ってきた
秀都「さて、もう夜遅いし寝るか」
妹紅「ちょっと待て!」
いきなり叫ばれた
秀都「何だよ・・・皐月もいんだから静かにしろよ」
妹紅「そうじゃねぇよ!何私までお前の家につれてきてんだ!もしかしてそう言うことか!?」
秀都「妹紅」
俺は真剣に妹紅を見つめた
何故か妹紅は顔を赤くしている
秀都「これを始めるともうお前は京には戻れない。それでもいいか?」
しばらくして妹紅は頷いた
あれから一ヶ月が経ちその間に輝夜が月に帰ると言う噂が経っていた
妹紅は妖術を覚え火を使えるようになった
しかし時既に遅いし
輝夜は月に帰った後だった
妹紅「チクショォォォォォォォォ!!」
そこで目が覚めた
自分の部屋で汗がスゴい
秀都「何だったんだ・・・今の・・・」