姉に憑依したシスコンは、妹を愛で尽くす 作:百合好きなmerrick
あ、R15注意です。
──レミリア⋯⋯紅魔館、地下室にて──
「さーてと。⋯⋯次の朝まで誰も入ってこないよ。2人だけで、ゆっくりできるね?」
「⋯⋯ええ、そうね」
風呂上がり。約束通りフランの部屋へすぐに向かうと、既にベッドの上で寝る準備を終えたフランが居た。2人だけの時に見せる、甘くも恐ろしい悪魔らしい悪い笑顔。最近になって見始めた顔だけど、私はこの顔が好きだ。別にフランの顔なら何でも好きなんだけど。
「フラン。隣、いいかしら?」
「そのために来たんでしょ? いいよ。遠慮なく来て」
甘い言葉に誘われて、フランの隣に入り込み、そのまま寝転がって毛布を被る。横を見ると、フランも同じようにして私を見ていた。が、特段何かあるわけでもなく、見つめるのも恥ずかしいので、反対を向いてすぐに目を背けた。
「⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯あの、お姉ちゃん? 敢えて聞かせてもらうけど、何もしないの?」
「な、何もって⋯⋯逆に何かするの?」
私がそう聞くと、呆れた声でフランはため息をついた。何か間違えた事でも言っただろうか。そんな事を思ってると、背中に柔らかい感触を感じた。
「好きなんでしょ? 私の事。なら、何かしたいとか思わないの? 例えばー⋯⋯んー、なんだろ。と、とにかく、何か思わない?」
「⋯⋯思わないわ。フランとこうして一緒に寝るだけで、幸せだから」
「は? それだけで幸せなの? 欲求不満になって襲いかかったくせに?」
「あ、そ、それは⋯⋯」
それを言われると何も言えない。あの時の私は自制が効かないほどに欲求不満で、理性が本能に負けていた。元は人間。何百年も我慢させられたら、爆発するのも当たり前だ。だから、反省はしても後悔はしてない。
「ね? 言い訳できないでしょ? 今度は私の欲求も解消してよ。⋯⋯我慢し続けるの、辛いって知ってるでしょ? 私も他の人の前で仲良くないって見せるの大変なんだよ? 知られたら恥ずかしいし、おかしいって思われちゃうから」
「⋯⋯ちょっとくらい、見せてもいいと思うわよ。少し仲良いだけなら、普通の姉妹となんら変わらないわよ。それに、誰にもおかしいなんて思わせないわ。貴女を絶対に守り通してあげるから、心配しないで」
「ふふっ。お姉ちゃんのそういうところ、好きだよ」
後ろで静かに、そして嬉しそうに笑う声が聞こえた。声を聞いた瞬間、フランの純粋な笑う顔が見たくなって振り返るも、時すでに遅し。既にいつも通りの悪魔らしい顔に戻っていた。
「でもね、やっぱり今はまだ無理かな。人前だと恥ずかしいの。ゆっくり慣れるつもりだから、それまで待ってくれる⋯⋯?」
「⋯⋯ええ。私は貴女の姉よ。だから、昔みたいに⋯⋯待ってあげるわ。いつまでもね」
「そっか⋯⋯ありがとうね。お姉ちゃんが執拗いのは知ってるし、本当に待ってくれるんだろうなー。⋯⋯信じるよ。嘘偽りないって。だって、
その言葉に、思い出すのは昔の事。フランが幼いあの時の事。思えば、本当にこの娘は成長した。元気で、真っ直ぐとは言えなくても優しくて、誰よりも可愛い妹に。
「そう言われると嬉しいわね。さて、寝ましょうか。⋯⋯抱き締めてもいい?」
「いいよ。っていうか、いつも色んな場所触ってるくせに今更じゃない?」
「あれはスキンシップよ。仲良くなるためのね」
「ふーん? なら、私もしていいんだよね?」
有り得ない言葉が聞こえた。それを止めるよりも早く、下半身にいやらしい感触を感じた。両手を伸ばしてフランの腕を掴むも、やめる気配は全くない。
「ひゃぅっ!? ふ、フラン! どこ触って⋯⋯!」
「ん、お姉ちゃんの真似だけど? いつも自分から攻めるくせに、攻められるのは弱いんだァ」
「あぅ⋯⋯! や、ひゃめ! 本当にやめっ⋯⋯!」
更に激しくなる手の動きに比例するように、フランはいつになく悪い笑顔になっていく。止めたくても、止める事ができない。もう諦めてフランに身を委ねようとしたその時、激しさは突然失速する。
「ふふっ、ふふふ⋯⋯嗜虐心煽るよね、お姉ちゃんって。もーっとしてあげたい⋯⋯けど、ふぁ⋯⋯はぁぁぁぁ⋯⋯。そろそろ眠くなってきたし、今日はこれで終わりかな⋯⋯」
「えっ?」
「あれ、もっとしてほしかった?」
「あ、いや、そんなんじゃ⋯⋯!」
慌てた瞬間、フランの笑い声が聞こえてハッと我に返る。どうやら、またヘマをしたらしい。上手い具合に騙されたというか、誘導されたというか。ともかく、めちゃくちゃ悔しい。
「冗談だから本気にしないでいいよー? もう、お姉ちゃんってば単純だねー? そんなんじゃ、これからもずっと、2人っきりの時、私に勝てないよ?」
「ぐぬぬ⋯⋯。もうっ、絶対に後で仕返しするから!」
「できればいいね? もちろん、そんな事された日には、その倍返しで返すからね?」
「う、うー⋯⋯っ」
どんどんフランの術中に嵌っている気がする。けど、やられた私の気が収まらない。怯えていてはどうにもならない。どうにかしてフランに仕返しを──
「あ、そうだ。お姉ちゃん。こっち見て」
「え? 何──んんんっ!?」
何をされるかと思えば、突然口付けされた。それどころか、舌を無理矢理ねじ込まれ絡められる。フランの肩を押して抵抗するも、背中に回された手によって逆に近付いてしまう。フランの方が力が強いのもあって、私の抵抗も虚しく終わる。
「はっ⋯⋯! 美味しい? 私はこれ、とっても美味しいと思うの。だからさ、あとちょっとだけ⋯⋯」
「お、お願いっ。や、やめ⋯⋯んっ、んぁ⋯⋯っ!」
深く、とても深く⋯⋯フランが私を侵してくる。だがそれも、心地良い。私の中をフランがかき乱すこの感覚。このままフランにされるがまま、何もかも捧げるのも悪くない気がしてきた。どんどん意識が虚ろに、薄くなってきた。最早、自分が誰かも分からなく──
「ぷはぁ⋯⋯あー、美味しかったぁ⋯⋯!」
「ほへ⋯⋯? あっ。⋯⋯ふ、フラン。もっとぉ⋯⋯!」
「あれ、意外と簡単に堕ちちゃった? ま、それでもダメだけど。夜更かしはお肌の天敵だよ? これ以上したら、止まらなくなっちゃう。それに⋯⋯」
フランは話を続けながらも、毛布の中で私を優しく抱き締めてくれた。心地良い温もりで、眠気に襲われる。
「お姉ちゃんはこれで充分でしょ? ほら、あったかい。⋯⋯ま、それでもキスしたいならそれでいいよ? その代わり、姉妹の一線を超える覚悟はしてよ? 元の生活に戻れなくても怒らないでよ? 私にだけ⋯⋯尽くしてよ?」
「ふりゃ⋯⋯ごほんっ。わ、分かったわ。この際だから言っておくけど、私は恋愛的な意味でフランの事が好き。だから、元の生活にも、関係にも戻れなくていい。⋯⋯フランも、それでいいよね?」
「うん、いいよ。お姉ちゃん⋯⋯ずっと一緒に居ようね」
優しくて甘い誘い。それを受け、私はあまりの嬉しさに強くフランを抱き締めた。
「⋯⋯強いってば。そんなにしなくても、私はお姉ちゃんを受け入れてあげるよ? ほら、したい事しよ? 全部受け入れてあげる。⋯⋯そろそろ本当に眠いから、できれば明日がいいけど」
「あら、奇遇ね。私も眠いの。⋯⋯最後にキスだけいいかしら? 安心して眠れると思うから」
「いいよ。お姉ちゃんの自由にして」
再び、妹の舌が私のそれと絡み合う。眠気も快楽へと変わり、脳が麻痺してきた。
味わい深く、病みつきになる危険な味。それを私は一生忘れる事ができないだろう。また、これから先、フランと元の関係には戻れないだろう。これからは姉妹としてじゃなく、もっと深い──恋人のような関係として生きたい。そして⋯⋯。
その先を想像しながら、私は深い眠りについた────
今更ですが、フランちゃん、少し前まではただのツンデレだったけど、しばらくは小悪魔系ツンデレ(なお2人の時はデレデレ)です。
最終的にはどうなるのでしょうねぇ⋯⋯。