姉に憑依したシスコンは、妹を愛で尽くす   作:百合好きなmerrick

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はい、お久しぶりです。

最近Twitterにしか浮上できずにいるrickです。
大学って大変ね()

まぁ、そんな事より続きをば


15話「知識人」

 ──レミリア⋯⋯紅魔館、大図書館にて──

 

 紅魔館の中でも特に広大な部屋、図書館。多種多様で大量の書物が置かれたその部屋には、幾つか小さな部屋が繋がってる。そこにも本棚が並んでて、埃っぽく、とてもじゃないけど暮らせる部屋じゃない。

 

 が、最近、そこに暮らし始めた人が居る。

 

「貴女がパチュリーね。私がこの館の主であるレミリア・スカーレットよ。よろしくね」

「⋯⋯ええ、よろしく」

 

 その人の名前はパチュリー・ノーレッジ。俗に言う原作キャラの1人で、前世から知ってる人だ。前世の記憶通りなら私ことレミリアと親友のはずなんだけど⋯⋯読書中に横から話しかけたせいか、かなり素っ気ない。初めは誰だって顔見知りから始まるとは言え、ここまで素っ気ないと本当に親友になれるのか心配だ。

 

 もしかしたら、私が転生した影響を受けて親友じゃなくなる、なんて運命もあるかもしれない。だが、それは嫌だ。せっかくなら原作みたいに分かり合ってる友達になりたい。そして、あわよくば親友に⋯⋯。

 

「⋯⋯⋯⋯」

「⋯⋯あの、何か話さない?」

「私から話す事なんてないわよ」

 

 とか思ってた数分前の私が最早懐かしい。素っ気ないというか、よそよそしいというか。いや、それ以上にパチュリーとの距離が遠い気すらする。

 

「⋯⋯あ、そうだ。フランから聞いたわ。私の病を治してくれたのってパチュリーなのよね? ありがとうね、私を治してくれて」

「お礼なんて要らないわよ。その代わりにここに住ませてくれればそれでいいから。まぁ、貴女の妹に許可は貰ってるのだけど、一応念の為に貴女からも許可が欲しいの。じゃないと、都合が悪くなれば追い出されそうだし」

 

 ようやくまともに話してくれたかと思えば、事務的な確認。まだまだ私を信頼してくれていない、という事か。なら、何とかして仲良くなるしかない。美鈴もすぐに仲良くなれたし、信頼関係を築けた。パチュリーともきっと仲良くなれるはずだ。

 

「ええ、もちろんいいわよ。そう言えば、貴女はどうして追われていたのかしら? フランからは詳細を聞いていないから、知りたいわね」

「⋯⋯⋯⋯」

 

 あれ、まずい事言っちゃった?

 

 そう思わせるしばらくの沈黙。しかし、何か訂正するよりも先にパチュリーが口を開いた。

 

「魔女だからよ。知らない? 最近、巷で流行りの魔女狩りの事を。魔法が使える者は皆魔女として断罪される。私は安全な場所が欲しいの。だから、貴女を助けて、安全な場所を提供してもらった。だから、私に関わらなくていいわよ。私はひっそりと暮らせれば──」

「そうはいかないわね」

「⋯⋯え?」

 

 予想外の答えが返ってきたからか、パチュリーは目を丸くしてる。疑問をそのまま口に出して答えを待っていた。

 

「ここに暮らす時点で私の家族も同然。私はこの館の主として貴女を守る義務がある。貴女と関わらない、なんて要望は聞けないわね。何度も言うけど家族だもの。関わらないなんて到底無理な話じゃなくて?」

「⋯⋯妹もそうだったけど、変な吸血鬼ね。だけど妹と違って、貴女は悪魔のように強引なのに、根は悪魔じゃないみたいに寛容。姉妹でこうも正反対なのね」

 

 フランも根は天使みたいだと思うけど、何か勘違いしてるのだろうか。フランがパチュリーと出会った経緯を詳しく話さないのと何か関係があるのだろうか。もし何かあったとしても、私はフランを信じてるけど。そもそもフランは元から悪魔だし、多少のエグい行動には目を瞑るつもりだけど。可愛いし。

 

「⋯⋯思ってたよりも楽しい場所みたいだわ。改めて、パチュリー・ノーレッジよ。パチュリーでもノーレッジでも、何でも好きに呼んでいいわ」

「⋯⋯!」

 

 これは好機だ。もしこれを逃せば、奥手である私は一生チャンスを失ってしまう。それはフランの時から分かってる事だから、これを逃がしたくはない。そうしてしばらく考えた後、勇気を出して口を開く。

 

「なら、パチェでいいかしら? 仲良くなりたいしね。私も⋯⋯そうねえ。レミィ、と呼んで構わないから」

「呼び方に執着なんてないからいいわよ、レミィ」

「⋯⋯ふふっ。それじゃあ、これからよろしくね、パチェ」

「ええ、よろしく。レミィ」

 

 この日、私は初めて友達ができた。それがあまりにも嬉しく、それから私は図書館に入り浸るようになる────




これからは多分一週間投稿になりそうですねぇ⋯⋯
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