理由としては、今まで作ってきたなかで一度も完結まで行ってないのに、連載しているお話をズルズルと引っ張るのは自分が納得できず、また続ける気力がないためこのようなことをしました。 楽しみにしていた方には申し訳なくも思いますが、これで他のことに集中できるようになるための薬のようなものです。
現段階ではこれくらいしか書けませんが、どうか最後まで御愛読をお願いします。
それでは、どうぞ。
「待ちなさい!!お母様!!」
「待ちませんわ!!」
ベールがマコトを抱えたグリーンハートを追いかけ回す。同じスピードで飛行しているように見えるが、実際は追いかける方がジリジリと詰め寄ってきている。
「フフフフフ・・・マコト君から教わった飛行魔法のお陰でこんなにも速く飛べるんです・・・ああ、待っててください、今スグニ邪魔ナ虫ヲ消シテサシアゲマスカラネ・・・!」
目のハイライトを消した状態でそんなことを言うベール。マコトはそれをみて、ある意味前に彼女とみたホラー映画の内容よりも恐ろしく感じた。
一方のグリーンハートは彼を担いだまま飛行しているせいか、疲労が顔に出ている。このままでは時間の問題か。
「絶対に生半可な覚悟で追いかける娘にこの子は渡シマセン。コノ子ハワタクシノ子デス。一生ワタクシノ息子トシテ暮ラスノデス。べーるナンテ娘ハモウイマセン。コレカラハ一緒二暮ラセルヨウニ永遠ニ守ッテアゲマスカラネ。まことクン」
・・・どうやら元々病んでいただけあって平常運転のようだ。いや、これはこれで問題なのだが。
そう考えていると、ベールが一線の光線を放つ。それをグリーンはなんとか、かわすが。無理に動いたせいか、バランスが崩れ、スピードが落ちた。
「くっ!」
「隙アリですわっ!!」
一気にくるベールがマコトに手を伸ばした。グリーンはそれに気づいてはいたが、まともに動かせない。
奪われる、そう思っていたが・・・
彼がグリーンを押して無理矢理にでも離れた。
「「!?」」
一応説明するが、マコトはグリーンに助けてくれたことに本当に感謝をしている。そして今回グリーンを押したのは、あくまでもベールの突撃にお互い避けるためものであって、決して嫌だったからではないのだ。
宙に出た彼は急いで魔法を用い、空を高速で飛ぶ・・・のではなく、まず急降下した。真下は深い森で、低空飛行ならば姿を隠しながら飛べるのではないのかと思い、そうしたのだ。
「・・・・・」
「・・・・・」
「「・・・逃ガサナイ!」」
置いていかれた二人は呆然こそしたものの、すぐに立て直して追跡を再開する。森に飛行しながら侵入し、木々を高速で避けて追いかけているその姿には、躊躇などはなく、もとからその森を熟知しているような動きだった。
無論森について専門的ではない二人なのだが、確かに感じていたのはマコトの気配だった。
高速で飛行するためには膨大な魔力を用いる。それを感じとることが出来ればあとはどれだけ離されようが諦めない限り、振り切られはしないのだ。
我先にと二人は追いかけ、そして視界にハッキリと入った姿を見つけると、更にスピードを上げて飛行する。あと少し、そう思って手伸ばして掴もうとした━━━━━
が、その直後、マコトはビデオの早送りをしたかのような不自然な速度で、一瞬にして二人の距離を突き放した。
ありえない光景を目の当たりにした二人はまた理解が処理しきれなくなる。しかしこれは彼を知る者であれば予知できたかもしれないものだった。
なぜなら彼が突き放す前に、右手が青く電気を発生させながら光を伴っていることに気づいていたら、また結果は変わっていたかもしれない・・・・・
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マコトは森のなかを飛行しながら右腕に魔力を溜めていた。強力なものを発動させようとしているが、貯まるには約10秒ほど時間を使う。
比較的短く聞こえるが、その10秒で捕まってしまうかもしれない。もし飛行だけに集中すれば突き放せるかもしれないが、目的地に着いたあとの処理が面倒になる。
だから彼はある魔法を使って、少しでも足止めしようとした。
捕まりそうになった直後、やっと魔法を発動できた。その直後彼の周りの風景が青くなり、後ろの二人がまるでビデオのスロー送りで動かしているかのように不自然な速度で飛んでいる。
マコトはそれを確認できずに飛行して突き放したのだが、周りが青くなった時点で発動に成功したのだと確信した。
その名の通り、自分以外をすべて、もっと言えば時間の流れを遅くすることができるもので、前に使った《ベンドタイム》は時を止めることができるのに対し、この魔法は溜めが必要、時間を止めれないなどと、これだけ聞けば劣化版に見えるが、SLOW WORLDはなんと発動の代償をベンドタイムと比べて必要としないのだ。
そのため魔力の節約諸々、発動のための時間は必要なものの、負担が圧倒的に軽いこれならばすぐに突き放せる。それを予測して彼は用いるのであった。
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メージス宅についたマコト。急いで部屋のなかに入った。
バァン!!
「ってうわぁあ!?ママママコトぉ!?」
大きく慌てているが、それよりも解毒薬ができているかを確認する。
「えっあっああ!出来たぞ!!君のお陰でな!!本当は作戦もあったが、君が来てくれたからすぐに取りかかれそうだ!!」
なぜ自分のお陰なのか、いやそれはどうでもいい早く解毒してもらわねば、マコトはメージスに近づこうとする━━━━━
その後ろには刀を構えたネプテューヌが━━━━━
ガキィイン!!
金属同士が響く。マコトはメージスを庇い、青龍刀でネプテューヌの攻撃を防いだのだ。
「っ!さすがだね・・・!マコトくん・・・!」
「つつ・・・、!?、ネプテューヌ!なぜここに!?」
「なんとなく予想はしてたんだよねー、まあいわゆる主人公の勘ってヤツだよー」
「くそっ!このようになってもまだそれが効くとは!だがこれがあれば・・・・・あれ?」
「これかしら?あなたが探してるものって」
声がした方向を向く。そこにはコンパと、解毒薬をもったアイエフがいた。
「なぁ!?いつのまに!?」
「これがあったら、私はもうマコトを好きでいられなくなるんでしょ・・・?そんなこと絶対にさせないんだから・・・」
「違う!!君は異常状態に陥っているんだ!!それがないと一生まともに生活ができなくなるぞ!!」
「別に良いと思うです。だって代わりにこの媚薬爆弾を使えばみんな幸せに・・・」
「ふざけんな!やめろバカ!!」
とんでもないことを聞かされて慌てるメージス。だが彼女が無理に取り返さなくてもいいことがあった。
「ならアタシが使ってやるか!!」
シーシャが素早い動きで奪う。アイエフがそれに遅れて反応した。
「っな、あなた!」
「メージス!これをどう使えばいい!?」
「でかした!それをマコトにぶつけろぉ!!」
「えぇ!?ぶつけるのかい!?」
「安心しろ!ドッジボールでの要領で作られたものだか、強く当たっても問題ない!!」
「いや結構いたいからね!?ていうか何でそんな作りにしたの!?」
「いいから早くぶつけろぉ!!」
「くっそぉ!!」
すぐに投げようとするメージス、が━━━━━━
「くたばれクソババァァァァァ!!!!」
「お前がだクソガキャアアアアアアアア!!!!」
いまだに闘い合っていたブランとホワイトが壁をぶち破って入ってきたのだった。
「えっぬわあああああああああ!?!?」
それに巻き込まれたシーシャは解毒薬を手放してしまい、それが宙に舞う。
「薬がっ!」
「任せろ!」
とっさに動けたのはエスーシャだった。彼女はすぐに走りジャンプして捕球しようと━━━━━━━
ドコォ!!!
「マコト!!無事かしら!?!」
壁をぶち破って入ってきたブラックに衝突した。
「えっうわぁあ!?」
「いやまた!?」
「今度はあっちに!?」
「とぉーー!!!」
急いで反応したビーシャが、薬をスライディングして受けとる。そしてすぐに膝立ちして投げる構えをした。
「マコト!いくよぉ!!必さ━━━」
バゴォン!!!
「「マコト君はどこですか!!!」」
今度は壁をぶち破って入ってきたグリーン親子が現れた。
「ちょぉ!?にゃあああああ!?!?」
「いやまたかぁぁぁぁああああ!!何回目だ!いくら打ち切り回といっても導入が雑にもほどかあるだろぉおおおお!!!」
何気にメタ発言するメージスを他所に、またもや薬が宙を舞った。マコトはもうこの展開になれたのかそれを急いで取ろうとする。また、ネプテューヌやアイエフ、コンパもやらせまいと彼女たちも薬を奪おうとしたが━━━━━━
「やらせません!!」
なんとケーシャがいち早く薬をキャッチした。そして流れるように投げる構えをとり、そして━━━━
「それっ!!」
それをマコトに目掛けて投げたのだっ━━━━━━━
バリィン!!
訂正、窓に投げて外に放り出した。
「はぁあああああああああああ!?!?!?どこの投げてンだぁあああああ!!!?」
「ノワールさんがそれを捨てろと言ってた気がしたので捨てました!!」
「ここにいないのに気がしたですてるなぁああああああ!!」
まさか外に出されるとは、さすがのマコトも理解が追い付けずもう駄目かと思われたのだった━━━━━━━━━━
その時、不思議なことが起った。
なんと外に出たはずの薬が戻ってきたのだ。
「「えええっ!?」」
そしてその戻ってきた薬は、
マコトに目掛けて戻ってきたのだった。
なにが起こったか全く理解が追い付けていない彼を他所に、その薬はなんも躊躇いもなく、ぶつかり、そして四散すると同時に爆発のような煙が一人の少年を覆ったのであった━━━━━
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翌日 プラネテューヌ教会 会議室
そこには六人が座っていた。パープル、ブラック、ホワイト、グリーン、イストワール、
そしてマジェコンヌ、という意外な(?)面子だ。
「・・・まずマジェコンヌさん。あなたのお陰でネプテューヌさんたちの暴走を治めることが出来ました。本当に・・・本当にありがとうございます・・・!」
「ああ、・・・なんというか・・・カオスだったな・・・」
外に投げ出された薬が戻ってきた理由、それはマジェコンヌに偶然当たりそうになったからだ。
彼女はマコトの身に嫌な予感がしたため、飛行しているところ、なんと薬が飛んできたのだ。それに反射的に慌てて跳ね返したところ、マコトに偶然当たるということがおきたのだった。
「・・・で、ほかの四人はなにをやっていた?」
マジェコンヌが四女神を睨む。グリーンを除く女神たちはつい身を引いてしまう。
「い、いや・・・あの時のいーすんが邪魔したから・・・」
「あなたが暴走するからでしょ(怒)」
「すみませんでした・・・」
「ブラックは・・・?」
「あー、その・・・娘たちにマコトのヌード写真を渡して足止めしてたから・・・」
「もっとマシな嘘をつけ、ホワイト、貴様は?」
「・・・私は、ブランを黙らそうとしてた」
「・・・結果マコトを巻き込みかけた、と・・・」
「うぅ・・・」
「で、グリーンは・・・?」
「マコトくんを養子にしようと、しただけですわ」
「誰がお前なんぞに渡すかぁ!!」
やっぱり平常運転なグリーンを叱り、そしてまた無気力な顔に戻したマジェコンヌ。今回の件で色々と疲れているようだ。
「あのあとは大変だったんだぞ・・・解毒かなんだかは知らないが、マコトから惚れ薬の効果は消えただけであって、あのガキたちの暴走が収まらなかったんだぞ?言ってる意味わかるか?」
「つまり・・・ネプテューヌさんたちの脳にまで染み渡ってしまい、効果が長引いたと・・・」
「そういうこだ・・・お陰でマコトのヤツもトラウマ気味だぞ。この責任どうとるんだ・・・」
「・・・ええ、わかっているわ。私が止められなかったのだから、責任は私にある・・・だから━━━━━━━
私がマコトのお嫁になるわ!!!」
「なんでこの流れでそうなるんだぁあああああああああ!!!」
パープルの返事に対して呆れるイストワール、が続けざまにブラックが・・・
「待ちなさい!!マコトは私のものよ!!アンタなんかに渡すもんですか!!」
「ブラック!!貴様もかぁあ!!」
「ふざけんじゃねぇ!!アイツはうちのもんだぁあ!!!」
「ホワイトおまっ!?また血涙が!?」
「いい加減になさい、マコト君はうちのものです!!!」
「だぁあああああもう!!!これあん時の流れじゃねえか!!!マジで貴様らいい加減にしろぉおおおおおおおお!!!!!」
四女神が暴走し、そして犯罪神が怒り、そしてその歴史と記録者が頭を抱える。
そんな非日常が飛び交うこの次元。しかし、それはマコトという人物がいたからこそ描けた物語。
これからまたマジェコンヌとその息子が、どのようなとんでもないことに巻き込まれるかは、わからない。
もし想像ができるのであれば、貴方はきっと豊かな想像力の持ち主でしょう。
このお話は犯罪神とその息子、そしてその子を欲しがる女神たちとその娘たちのあり得たかもしれない出来事を描いたもの。
こんなお話ですが、どうか暖かい目で見守ってあげてくださいね。
おしまい。
最後まで御愛読、ありがとうございました。
そして急に打ち切りをしてしまい、大変申し訳ありません。しかしこれで自分にとって区切りをつけることができました。
評価、感想をしてくださった皆様、長い間お話を待ってくださった方に、本当に感謝します。
改めまして、御愛読ありがとうございました。どこかでまた自分のお話を読んでくれたら幸いです。
では、またいつか会いましょう!!
それでは!!!
さて、mark2を一週間以内に起動・・・できるかな?