犯罪神の息子がほしい女神たちのお話   作:狸より狐派 ハル

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今回の元ネタは、《クワガタにチョップしたらタイムスリップした》になります。

ギャグ系の歌かな?と思いながら聴いたら意外な結末に衝撃をしました。

皆さんも是非聴いてみてください。

では始まります。


カブトムシにデコピンしたらタイムスリップした。(前編)

プラネテューヌ公園

 

 

ここは犯罪神の息子である、少年マコトがネプテューヌと運命ともいえる出会いをした場所だ。

 

普通のみどりの草原が広がり、誰もが自由にこれる空間。彼は一人でその彼女とその友人たちに妹たちを待っていた。

 

まだ時間があるなか、マコトは回りを見渡してみる。

 

するとブブブブ・・・と、虫が飛ぶような音がこちらに近づいてくる。

 

その方向へ体を向けてみると、

 

カブトムシがこちらに、飛んできていた。

 

マコトは無意識に手を、前に広げながら出してみると、そのカブトムシはまるで意図的にその手のひらに、乗ってきた。

 

頭、胸、体としっかりと昆虫の基礎である部位を持ったそれは、胸は上に小さくて先端が2方向別れた突起物が、そして頭には立派な、先端が4方向に別れた角をもったカブトムシだ。

 

しかしそれよりも気になることが、この虫にはなぜか、可愛らしいリボンがついていた。

 

誰かが飼ってたのかな?と思いながらマコトはそのカブトムシを顔に近づける。

 

この虫もこちらを、じっと見つめてきている。動かないものの、しっかりと6本の足で立っているカブトムシ。

 

そんな彼を見て、マコトはちょっと羨ましく感じた。

 

この虫はさぞのんびり過ごせているのだろうなぁ、と。

 

マコトは右手の親指を、人差し指の先をちょっと押さえ、その人差し指に少し力を入れて前につきだし、カブトムシの胸を軽めに弾いた。

 

すると・・・

 

 

グニャアリ

 

 

突如視界が歪む。しかしカブトムシと自分の体はそのままだ。

 

歪んでいるのは周りだけ。公園が前触れもなく歪み始め、そして色までもが別のものに変わっていき、最終的には原型すら解らなくなっていった。

 

なにが起きたのかがわからないマコトは、その場にカブトムシを持って立ちすくむ。

 

一体なにが起きたのか・・・

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

しばらくそのよく分からない、歪みきった空間を見つめていると、また違う色になっていく。

 

徐々に緑色になっていき、形もしっかりとわかるような、どこかの風景だとわかるようになってきた。

 

そして完全にその空間がまとまったとき、そこがどういうところかを、簡単に理解する。

 

まずここは森の中だ。それも周りを見回したら木々だけしかなかったため、深い森にいることがわかった。

 

だが実際になぜここにいるのかが、よくわからない。

 

可能性があるとすれば、このカブトムシがプラネテューヌから森へ飛ばした、と言うことだろうか。

 

しかし、そのカブトムシからは特に特別な力を感じない。

 

一体なんの仕業だったんだろうか、と考えているところに・・・

 

・・・・・・

 

・・・!

 

後ろからなにか、強い魔力を感じた。

 

こちらに来てはいないものの、確かなものがあった。しかしその魔力を感じてみると、なぜか懐かしい感じがするような。

 

マコトはカブトムシを肩に乗せ、その方向に向かった。もしかしたら、元の場所に戻れるかもしれない。そう思いながらそこに向かった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

雨が降りそうな森の中、少し開けた場所に来たマコトはある建物を見つけた。

 

小屋、と言うより一軒家に見える。そしてそこからさっき感じた魔力を感じる。

 

間違いなく、この家にいる。そう思いながら、彼はその家に遅めに近づいた。

 

ここに誰がいるのか・・・そう思っていたら。

 

 

ガチャ

 

 

ドアが内側から開いた。そしてそのドアを開けたであろう、人物が見える。

 

黒い髪に、黒い瞳をした成人男性だ。顔が整っており、普通というには少し物足りない見た目をしている。

 

・・・実はというと、その男性はマコトに非常に似ていた。

 

銀のメッシュがない。オッドアイではない。背が自分よりも高い。そういった違う点も見受けられたが、どうしても自分に会ったような感覚を感じた。

 

その男性に唖然としていると、あっ!そのカブトムシ!!、とドアの彼が言った。

 

あなたのですか?と言い返すと、男性いわく、いつの間にかカゴから出ていたらしい。

 

よくあの公園までたどり着けたなぁ、と思う。男性はこちらに近づき、カブトムシを取った。すると今度はそっちから質問をしてきた。

 

ここにどうしているのかを聞かれたマコトは、少し返答に困った。カブトムシがここに時空移動したなんて言っても信じてくれないだろうから、返答のしかたに詰まった。

 

ん?魔力が切れてる?

 

男性がカブトムシを見ながらつぶやく。それがどう言うことかを聞くと、前にこの虫にある魔術式を書いたらしい。その内容は下級ランダム魔法と呼ばれるもので、小さな規模のなにかの魔法が発生するものと言われている。

 

つまり、このカブトムシはマコトに付いた際、偶然にもそれが発生してこの森に飛ばされた、と言うことだろうか。

 

だが小規模魔法で、都会から森深くに飛ばすことが出来るのだろうか。その事にも聞いてみるが、そのカブトムシで始めたばかりだから正直よく分からない。と、言われた。

 

はぁ、と抜けた声しか出ないマコト。とりあえず、カブトムシが持ち主のところに戻ってきて良かった、と思い一人と一匹を見ていると・・・

 

ポタ、

 

頭に水滴が当たる。上を見てみると、いくつもの雫が自身とその周りに落ちてきている。

 

これは雨が降るようだね。男性が答える。

 

マコトは彼にあとひとつ質問してから、プラネテューヌに帰ろうと思っていたがこのタイミングで雨が降るなんてついていない。もうこの場から離れようとすると、

 

男性がうちに入りなよ、と言ってくれた。

 

戸惑いが出てしまったが、少しずつ強く降ってくる雨を感じ、マコトは申し訳ない思いで入れてもらうことにした。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

木組みで出来た家の玄関は、一人の客が入るには調度良く、快適な雰囲気が感じる。

 

男性が靴を脱ぎ段差を上がったあと、マコトも同じ事をした。

 

こっちだよ、と言ってくれたが、マコトはつい足を止めてしまう。

 

こうも簡単に他人を家に入れていいのだろうか。彼から感じる魔力は、間近なほど異質なのが良くわかる。

 

間違いなく、この人は強い。そのように確信した少年は、いつでも事が起きてもいいように内心身構えていた。

 

すると男性はこちらを向き、どうしたの?と質問する。いきなりそう聞かれて、少し間をおいてから、なんでもありませんと答えた。

 

あまり考えしすぎたかな、と思いながら男性に彼は付いていった。

 

男性は、リビングらしきドアを開けて上半身だけを出し、外雨が降ってきたからちょっと客人を入れていい?と言った。

 

他に暮らしている人が居るのだろうか、と思う少年。

 

しかし、ある声を聞いて、マコトは動揺することになった。なぜなら・・・

 

「・・・・・構わん。迷惑にならなければな」

 

はっきりとではないが、聞いたことのある女性の声を感じた。

 

男性が、わかった。どうぞ、とこちらに言いながら部屋に入っていく。

 

マコトもあとに続こうとするが、妙に足取りが重かった。

 

まさか、と思いながらも彼はリビングらしき部屋に顔を出す。そしてそこにいたのは・・・

 

 

 

・・・・・・・・!?

 

マコトは静かに驚く。

 

しかし驚いたのは彼だけではない。

 

「・・・・・っ!?」

 

リビングには女性がいた。髪は長く薄い紫色で、肌は極めて白かった。そして彼女の目付きは、一言で言い表せば鋭かった。

 

まるでマコトの左目のよう。そして彼の、

 

母親《マジェコンヌ》のような目。

 

そしてその女性はあるものを、抱えていた。ものと表現するには、いささかおかしいが、それはまだ産まれて半年も経っていないであろう、赤ちゃんだ。

 

しかも驚くのは、その赤ちゃんはマコトの特徴に共通点がある。

 

右目は黒、左目は紫のオッドアイ。髪の右側には銀のメッシュがあった。

 

マコトにとって、まるで産まれたばかりの自分を見ているような感じだ。そしてその女性にとっては、今自分が抱えている赤ちゃんが、成長した姿を見ているような感じに見えていた。

 

彼女たちは動揺を隠せない。

 

そして男性のある一言が、マコトに人生で一番の衝撃を与えたのだった。

 

二人ともどうしたの?

 

そう言ったが彼女たちは聞こえていなかった。

 

返事をしてくれない二人を見つめたあと、今度は女性に向かってこう言った━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしたの()()()()()()

 

 

 

《マジェコンヌ》、この男性は女性にそう言った。

 

・・・え?

 

マコトは口から、ついその言葉をもらす。もう一度彼女を見る。

 

 

・・・・・・・!?

 

本当だ。髪は長いけど・・・この人は・・・母さんだ・・・!

 

驚愕が止まらない、そして抱えている赤ちゃん、さらに男性の三人をしっかりと確認する。

 

赤ちゃんは、男性にも似ていた。そして彼女にも似ていた。この三人は・・・いや、この大人二人は、本物のその赤ちゃんの両親だ。

 

それだけじゃない。マコトは、男性を始めてみたときを印象を思い出す。この男性は両目とも黒色で、メッシュがなかった。が、とても自分に似ていた。

 

そして彼女はマジェコンヌだ。自分の知るマジェコンヌは髪が短かったが、間違いなくマコトの、正真正銘の母親《マジェコンヌ》だ。

 

そして、自分のような特徴をもつ二人の子供であろう、赤ちゃん。

 

ここまで連想したマコトは、ある結論に達した。

 

いやあり得ないと考えるが、それしか考えれなかった。

 

 

 

 

 

自分は、

 

 

 

 

まだ自分が産まれたばかりの、

 

 

 

 

まだ父親が存在していたときの、

 

 

 

 

過去に、来てしまったということに━━━━━━




続くかも


あと前に紹介したモンハンのSSについてですが、気分が乗らなくなったので、御勝手ながら中止することにしました。

また気が向いたら書くつもりなので、とりあえず記憶の片隅においていてくれれば幸いです。


それでは、次回もお楽しみにネ。

ではまた!
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