オリ主は想像にお任せします
「本気で言っているのか?」
「ああ、殆どの者が賛成している」
ここは更識という代々日本を守るための組織、対暗部用暗部である。その家の大広間に古参の更識の者たちが集まり話し合いをしている。
「自分で言うのもあれだが俺は更識では妹たちよりも優秀だと思うが?」
今、話した黒髪黒目の男性は更識楯無、更識家十七代目当主である。
「だが、お前は男だISは動かせないだろう?だが、刀奈の方がこれからの時代を考えるならいいと思うが」
ISとは女性にしか乗ることのできないものであり現在では最強の兵器と認識されている。そのため、今の世の中は女尊男卑となっている。
「親父、だが刀奈はまだ、高校を卒業していないし来年度から入ることにはなっているとはいえ、それなのに任せるあんたの神経を疑うんだが?」
楯無が親父と呼んだのは先代楯無で更識玄座という。
「それに」
現楯無はなおも言おうとする。
「これは決定事項だ。刀奈も受け止めている」
楯無は水色の髪をしてルビー色の瞳をしている妹を見た。
「兄さん私は楯無の仕事を全うできると自負しております」
「そう言うことだ」
刀奈が入る高校とはIS学園と言い。ざっくり言うとIS操縦者並びに技術者を増やすために設立された学園である。刀奈は日本の代表候補生である。
「そうか。湊、いるか」
「はい。楯無様」
音もなく茶色の髪をサイドテールにした女性が現れた。彼女の名前は更識の従者であり現楯無の専属従者 布仏湊である。
「そうか、それならば俺は更識家から出ていかせてもらおう」
「「「!!!」」」
そのことには更識の面々が驚いていた。
「何を驚くことがある?俺のことはよく知っていると思うが使えないならば捨てるそれが俺の主義だぞ。なぁ、湊」
「主、恐らくあなたがいなくなるとは思っていなかったのではないかと、主がいなくなれば主と私が鍛えた部隊に命令したところで言うことを聞くものは居りませんので」
湊の説明に対して
「あぁ、そういうこと・・・・・・だが、俺らには関係ない話だ」
「ですね」
更識の古参連中は慌てているが、楯無には関係のないことだった。
「部隊の連中に伝えて置け。更識家から離脱する。俺についてくるものはこちらの指示があるまで身を隠して待機しろ。二日後に連絡する」
「はっ!」
楯無が指示を出すと直ぐに動く湊。
「た、楯無。じょ、冗談だろ」
玄座は楯無がいなくなると言うと慌てている。
「こんなつまらない、冗談があるわけないでしょ」
楯無はそう言い荷物をまとめるため部屋を後にする。
「お兄ちゃん!」
「当主~!」
「当主!」
楯無が部屋を出ると次女の簪、布仏三女で簪の従者本音、布仏次女で刀奈の従者虚が追いかけてきた。
「どうした?」
「本当に家を出るのですか!」
虚が聞いてくる。
「本当だよ。まぁ、お前らには苦労掛けると思うが、どうせこのまま行ったとしてもどこかで行き詰るさ」
「ならば・・・・・・」
なおも言おうとする。
「少しの間お前達は大変だろうが我慢してくれ、特に虚。刀奈が迷惑をかけるだろうからな」
「・・・・・・ですが、古参の連中はあなたを!そして、何よりお嬢様を」
古参の連中は自分たちにとって扱いづらい現楯無を切り刀奈を使い好きにしようとしているのである。
「わかっているさ、そのことについて話すからついてこい」
楯無はそれだけ言うと歩きだす。
「簪様、本音行きましょう」
「うん」
簪と本音もついてくる。
「これから、話すことについては誰にも話すなよ。刀奈は知っているが、俺たちは更識を・・・・・・・・する」
その言葉に三人とも頷き楯無は簪の頭を撫でてその日の内に更識家を後にした。
その後、刀奈は十八代目楯無となった。
湊は『あかね色に染まる坂』から長瀬湊のイメージです