全体的にこれからのことも含めて名前に関してはツッコミなしでお願いします。良い名前が思いつかないので
俺は十七代目楯無だった。しかし当主をやめた今の俺の名前は
「やぁ!やぁ!起きてる!」
「はぁ」
俺は半分起きていたため起き上がると入ってきた人物にため息と同情の視線を向けた。
「ん?どしたの~そ~くん!」
その女性は俺の様子に首を傾げたが次の瞬間には空気が凍った。
「ね、え、さ、ん」
そんな低い声が俺の隣から聞こえてきた。その声に入ってきた女性は首をギギギと顔を青褪めさせながら向けた。
「せ、せいちゃん!」
「私の睡眠を邪魔するとはいい度胸ですね」
「ゆ、ゆるして~!」
「ギルティです」
笑顔で死刑宣告がされた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
と端っこで震えながら謝り続けているのはISの産みの親であり俺から見れば義理の姉になる篠ノ之束である。
「全く、私が寝ているときには入ってくるなといつも言っていますよね姉さん」
今、その束を叱っているのは束の双子の妹である更篠
ついでに、苗字の更篠は俺の更識の更と星羅の篠ノ之の篠を合わせて結婚するときに苗字を作った。
ハッキング便利だよな。
「はぁ、朝から何をやっているんですか」
現れたのは俺の従者である布仏湊である。
「それより二人ともこの兎は放っておいて服を着てください」
そうなのである。昨日はナニをやっていたため俺も星羅も裸である。
「湊、この駄ウサ・・・・・・駄姉にO・HA・NA・SHIしておいてください」
「かしこまりました。それと、朝食の用意が出来ておりますので直ぐに着替えて降りてきてください」
「ええ」「ああ」
そう言うと湊は束の耳を引っ張って降りていった。「耳がちぎれる~!」「ちぎれてしまいなさい!」と言った声が聞こえてきた。
「それで、何か用があったから俺らの寝てるときに来たんじゃないのか?」
俺たちは朝食を食べ終わり束に聞いた。
「そうそう!すっかり忘れていたよ!ちーちゃんの弟がISをなんでか知らないけど動かしたんだよ!」
束がそう言うと一瞬空気が凍り。
「「はぁぁぁぁぁぁ!!!」」
俺と星羅の叫び声が家に響いた。
「はぁ、何をやったら動かすのよ」
「同感だ」
星羅と俺は愚痴る。
「だよね~」
「ですね」
束と湊は同じ気持ちのようだ。
「千冬大変そうだな」
「そうですね」
「どうする?今クーちゃんがちーちゃんの所にどうなっているのか話をしに行ってもらっているからそろそろ連絡が来ると思うんだけど」
プルルルル!プルルルル!
丁度よく電話が鳴った。
『皆様、クロエです聞こえますか』
「クロエ、蒼羅だ。朝早くから悪いな」
『いえ!これが私の仕事なので』
クロエはとある実験施設から保護した。遺伝子強化素体である。
「クーちゃん、さっそくで悪いけどちーちゃんはいる?」
『今、代わります。千冬様』
『ああ、すまんな』
「よっ!大丈夫か?」
『大丈夫に見えるか?』
千冬はかなり疲れているような状態だった。その様子に俺たちは苦笑するしかなった。
『全く、あいつは高校受験だというのに、建物が複雑で道に迷ったそうだ。』
「どんだけ複雑だったんだ?」
『私も見たがかなり複雑だった。だが、それまではいいさ。そこからが問題だ、間違えてIS学園の入試会場に入りあまつさえISがあったから触ったというんだぞ!ふざけるな!試験よりも大事だとでも言うのか!あの愚弟は!』
途中からは我慢が出来なくなったのか怒り口調になってきていた。
「大丈夫・・・・・・なわけないか」
『当たり前だ』
「それで、IS学園への入学か」
『ああ、決定事項だ。だが、誰かこちらに来てくれないか?私だけだと何かあったときに対処しきれない可能性がある』
千冬の言葉に俺たちは何となく予想はしていたが顔を見合わせた。
「はぁ、俺が行くしかないか」
束や星羅はまず論外、湊でもいいが束と星羅の二人はずぼらだから湊をIS学園に入れるわけにはいかない、クロエは普通に色々と問題が起きるからダメになる。消去法で俺になる。
「「「だね(ですね)」」」
『その方がいいな』
千冬も同意らしい。
「まぁ、いいか久しぶりにあいつらにも会いたいからな」
俺は妹たちを思い浮かべた。
「妹たちのことよろしくお願いします。主様」
「ああ」
湊がそう言ってくる。
「箒ちゃんはどうでもいいかな」
「そうね。どうもあの子は独善的ですから。関わると面倒なことになります」
束と星羅がどうでも良さそうに言う。箒とは束と星羅の妹で姉妹仲はかなり悪い。
「そうか。それじゃあそう言うことわけで。学園長にでも伝えておいてくれ」
『わかった。すまんな』
「構わないさ。クロエ、お前も戻ってきて構わない」
『了解しました』
ブツ!
そう言うと連絡を切るクロエ。
「では、とりあえずある程度の準備はしておきますか」
「「「了解!」」」
「はぁ、にしても面倒にしてくれやがって。アレ、どうする湊?」
「そう、ですね。アレはGW中にでも行いその後の仕事はこちらでスムーズに行くように部隊へと連絡をしておきませんか?」
「だな」
「蒼羅」
湊との会話が終わると星羅が話しかけてきた。
「どうした?」
「一夏にはくれぐれも私のことはバレないように」
「ああ、わかっているさ」
一夏は星羅に初めて会った時に一目惚れされ変な勘違いをしているらしい。
「あの子、私が弱いから自分が守るってしつこいのよね。付きまとってくるし」
ということらしい。俺はあったことはないが千冬と束が説得しても聞く耳をどうやら持っていないらしい。
「「はぁ」」
俺と星羅はこれからのことにため息を吐くのだった。
星羅のイメージは特に決まってないです。清楚系で黒髪ロングぐらいしか決まってないのでお好きなイメージでお願いします。
苗字の変更には普通は色々と大変なようなのでご都合主義、天災だからで片づけてください。