更識家の人外   作:佐藤 海

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楯無の機体の名前を変えて武器の名前は変わらずです。


第三話

蒼羅side

 「すまんな、急に呼び出して」

 「構わないさ」

 

 俺は今、千冬に呼び出されIS学園のアリーナに来ている。

 

 「それで?今日、俺を呼んだ理由は?」

 「簡単だ、実技試験をしてもらう」

 「そういうことか」

 

 俺はそう言ってそのまま出ようとするが。

 

 「機体は?」

 「やっぱりダメ?」

 

 俺は千冬に聞く。

 

 「実技だからな。本来ならダメだ、と言うところだが、相手はあいつだからここでバレるわけにもいかないだろうからな。構わないさ」

 「相手はあいつか」

 

 俺は自然と笑みが出てきた。

 

 「そうだ。自分からやると言ってきてな」

 「わかった」

 

 俺はそれだけ言うとISを纏わずに出ていく。そこで、待っていたのは

 

 「やっぱりお前か、楯無」

 「お兄ちゃん久しぶり。まさか、ISを纏わずに出てくるなんて。一応、実技試験なんだけど」

 

 楯無は元気に手を振ってきてから少し驚いていた。

 

 「動きやすいのが一つ。二つ目はまだ、俺の機体は出すべきではないと思ってね」

 

 俺はISを纏わない理由を話す。

 

 「機体を出すべきじゃないってどういうこと?私は生身のお兄ちゃんとやりたくないんだけど。主に、私の身の安全のために」

 

 楯無は小声で言っているが俺には丸聞こえである。

 

 (出してもいいがそれだと、バレるんだよなぁ。厳密に言えば俺の機体も楯無と同じ場所になるからなぁ。それをここでバラすと面白味がないし)

 

 「ところで楯無それがお前の機体か?」

 

 俺は楯無の機体を知っているが話をそらすために楯無の機体について聞いてみる。

 

 「そうだよ。私の機体 。ナチュラルディザスター・コーポレーションが開発した機体だよ。これでも、日本の国家代表だしね」

 「そうか。それにしてもすごい企業の名前だな。訳すと天災企業って」

 

 (他に名前はなかったのかよ。何度聞いてもおかしな名前だ)

 

 俺はそんなことを良いながらあの普段からハチャメチャな兎とタガが外れるとハッチャケル自分の妻の顔を思い浮かべる。

 

 「それに関しては同感。でも、私も社長に会ってみたけど優しそうな人だったし」

 「そうか。よかったじゃないか」

 

 (まぁ、社長は星羅の事だが、楯無は知らないしな。更識にある星羅の情報は顔も含めて偽物だしな)

 

 「うん」

 『二人とも準備はいいか?』

 

 話していると千冬から通信が入った。

 

 「「いいぞ(いつでも)」」

 

 俺と楯無は同時に返事をする。

 

 『それでは試合     開始!』

 

 その言葉と同時に楯無は俺に向かって蒼流旋で攻撃してきた。

 

 「甘いな」

 

 蒼流旋を片手で逸らし懐に飛び込み腹に一撃を与える。

 

 「ぐっ!まだまだ!」

 

 楯無は直ぐに体制を立て直し蛇腹剣ラスティ―・ネイルを呼び出し蒼流旋に内蔵されている四連装ガトリングで攻撃してきた。

 

 「おっと!」

 「今!」

 

 楯無はそう言うと急激に距離を詰めて蒼流旋で貫こうとしてきた。

 

 ガギンッ!

 

 「なっ!」

 

 楯無は驚いていた。俺は咄嗟に粒子化していた刀を二本出して蒼流旋の攻撃を防いでいた。

 

 「いっただろ?甘いと」

 

 俺は鞘から刀を引き抜くその刀身は黒と異質であり二本で戦う双剣となる。

 

 「双黒牙」

 「!!!」

 

 楯無は驚き体が一瞬硬直した。

 

 「何?その双剣から感じる力は」

 「これか、これは今じゃこの形だがもとは一本の刀だったんだよ。あまりにも強すぎるから二つに俺が打ち直した」

 「え、お兄ちゃんが!」

 「そうだ、にしても話過ぎたなそろそろ終わらせよう」

 

 俺は双剣の一本を振り下ろす楯無は間一髪で躱したがその威力は大地を切り裂いた。それから数撃楯無は攻撃を避けたが遂に

 

 「ま、参りました」

 

 降参した。辺りはボロボロになりバリアもひび割れている状態になっていた。

 

 『試合終了!』

 

 その合図を聞くと俺は双黒牙をしまった。

 

 「お、お兄ちゃん!いくらなんでもあんなの喰らったらISでもただじゃすまないよ!私じゃなかったら死んでるよ!というより二つに分かれたうちの一本でその威力ってもとはどれだけ強かったのよ!」

 

 ISを解除して楯無は猛抗議してくる。

 

 「アハハ、すまんな。つい」

 「ついじゃないわよ!」

 「そう怒るなって!」

 「キャッ!」

 

 抗議してくる楯無をお姫様抱っこしてピッドに戻る。この時楯無はかなり顔が赤くなっていた。

 

 「双黒牙を抜くな、バカ者が」

 

 バシ!

 

 「いたっ!」

 

 戻ってくると千冬の軽いチョップがやってきた。

 

 「つい」

 「はぁ」

 

 俺は楯無を下ろしながらそう言うが待っていたのは千冬の溜息だった。

 

 「溜息なんて傷つくじゃないか」

 「お前がその程度で傷つくなら間違いなくお前は死んでいる」

 「そうか?」

 「そうだ」

 

 俺たちが話をしていると

 

 「お兄ちゃん」

 

 楯無が入ってきた。

 

 「どうした?」

 「織斑先生と知り合いなの?」

 「ああ、小学校からの付き合いになるからな」

 「え、えぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!!」

 

 楯無の驚きの声が響き渡った。

 

 「うるさいぞ、更識」

 「す、すいません。って静かに出来るわけないじゃないですか!!!初耳ですよ!」

 「聞かれなかったから。教えてないだけだぞ?それに、更識の連中にバレたら面倒くさくなるし」

 「いや、でも、じゃあ篠ノ之博士とも」

 「ああ、知り合いだな。一緒に住んでるし」

 「うそ!あれ?でも、そう言えばナチュラルディザスター・コーポレーションって天災企業いや、まさかね、社長さんは全然知らない人だし」

 「何をブツブツ言っている、更識」

 「いえ何でもないです。じゃあもう一つ更篠って何ですか!」

 

 織斑先生に聞かれて何でもないと答える楯無。

 

 「結婚したんだよ。その時に二人の苗字を一緒に合わせてな、それでなければ色々と後から面倒なことになりかねないからな」

 「・・・・・・え、えぇぇぇぇええぇぇぇ!!!」

 

 少しの沈黙のあと再び楯無の声が響いた。

 

 「お嬢様何を叫んでいるのですか」

 

 ピッドに入ってきたのは湊の妹である虚だった。

 

 「久しぶりだな。楯無が迷惑かけてないか」

 「お久しぶりです、蒼羅様。聞いてくださいお嬢様は何度も仕事をさぼるのですよ!」

 「ほう」

 

 俺が楯無の方を見ると。

 

 「うっ!それはその・・・・・・ってそれどころじゃないのよ!虚ちゃん!お兄ちゃんが結婚していたんだよ!」

 「え」

 

 楯無が話題を逸らしてきた。虚はその報告に一瞬固まった。

 

 「本当ですか」

 「ああ」

 「誰と」

 「秘密だ」

 

 俺と虚はしばらく視線を合わせて短くやり取りした。

 

 「そう、ですか。おめでとうございます」

 

 どこかぎこちなくそう言うと楯無の頭を掴みこの場を去ろうとする。

 

 「ちょ、う、虚ちゃん!頭が割れるから!私死んじゃうから!」

 

 楯無はかなりの握力で掴まれているのかかなり痛がっている。

 

 「布仏、こいつは結婚していると言ってもあっちこっちで女に手を出しているぞ」

 

 退出しようとしていた虚は千冬の言葉で足を止めた。

 

 「はい?」

 「おい、千冬余計なことを言うなよ」

 

 俺は千冬を睨みつける。

 

 「ふっ、良いだろ?事実だ」

 「蒼羅様、本当ですか?」

 「あ、ああ」

 

 俺は虚の鋭い視線に引きながらも頷いた。

 

 「そうですか」

 

 どこか嬉しそうな顔で納得する虚。

 

 「それでは私たちは仕事があるので失礼させていただきます」

 

 足早に虚は楯無を連れて出ていこうとする。

 

 「待て、二人とも。楯無、虚あの計画だが、GWの最初にでもやろうと思うがどうだ?」

 「あの計画を?でもそうすると織斑先生の弟さんの護衛が疎かになりかねないけど?」

 

 楯無は気持ちを直ぐに切り替えて真剣な眼差しになった。

 

 「私もお嬢様と同意見ですが大丈夫なのですか?」

 

 虚も心配そうな表情で見つめてくる。

 

 「まぁ、確かに心配もあるのだろうがそこは俺の部隊の方でそのまま引き継ぐさ」

 

 楯無と虚は顔を見合わせているが決まったのかこちらに顔を向けた。

 

 「わかりました」

 「私の方もそれとなく連中を集めておきます」

 「頼むよ。楯無、虚」

 「「はい!」」

 

 俺は二人の頭を撫でてその場を後にする。

 




スペックは天災が作り上げたので原作の機体よりは強いです。
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