蒼羅side
さて、初日から二日が経った。織斑は篠ノ之からISについて教えてもらっているようだ。なぜか、剣道場に行っているのは謎だが。
そんな今は、HR中である。
「織斑お前に専用機が与えられることとなった。まぁ、主な目的がデータ取りのための物だが」
それに対してクラスの女子たちが騒ぎ始めた。
「専用機ってそんなにすごいのか?」
織斑がそんなことを言ったためクラスが凍り付いた。
「織斑、勉強はちゃんとしているんだろうな?最初のページの方だぞ」
千冬が睨みながら言うが織斑は目を逸らすだけだった。
「いい加減に勉強をせんか!」
千冬のアイアンクローがさく裂した。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!」
織斑の絶叫が響いた。
「ふぅ」
千冬は織斑を放し一息吐いた。
「あの、織斑先生、更篠さんに専用機は?」
一人の女子が千冬に聞く。
「それは」
俺は千冬とアイコンタクトを取り俺が話すと伝える。
「俺はすでに持っているよ」
「「「え、ええぇぇぇぇぇえぇ!!!」」」
女子の驚きの声が教室に響いた。
「お前達、今はHR中だ。静かにしろ!」
「「「す、すいません」」」
「まったく、これでHRを終わる」
休み時間
「まさか、専用機を与えられるとは思いませんでしたがまぁ、これでフェアですわね」
話し相手が欲しいのかオルコットは織斑の所に行き話をしている。
「蒼兄~」
「ん?本音どうした?」
「何か、お菓子持ってない?」
「はぁ、まだ朝なんだが」
「えへへ、ダメ~?」
相変わらず本音の食欲は旺盛なようだ。
「ほら、グミでいいだろ?」
「うん!ありがとう~!」
そう言って本音は戻っていった。
放課後
俺は今、ISスーツ姿でアリーナの一つに来ており人が来るのを待っていた。理由は、クラス代表決定戦の為であるが本当のことを言うならストレスの発散である。特にあいつは相当ストレスをため込んでいるからな。
主にクラスの問題児二人のせいで。
「すまん、待たせたな」
そう言って、千冬が現れた。
千冬も髪形をポニーテールにしてISスーツ姿で出てきた。
「いや大丈夫さ。こっちこそ悪いな、忙しいだろうに」
「構わん、私も少し体を動かしたかったからな。まぁ、あまり時間もかけていられないからな早く始めよう」
そう言うと千冬の体を光が纏い、光が止むとISを纏っていた。
「暮桜か」
暮桜とはISの世界大会モンドグロッソにて千冬が優勝した時の機体である。
「ああ、アレで戦うわけにはいかないだろう?」
「それもそうだな」
千冬の言うアレとは千冬本来の機体である。正直なところ暮桜でも千冬の全力の動きについてこれないのである。
そのために、作られた機体があるがその機体を使うにはこのアリーナでは簡単に壊れてしまうのである。
「それじゃあ、始めよう」
こうして俺はクラス代表決定戦まで千冬の空いている時間を使い生身で動き。また、ISで時間の許す限り戦い続けた。
それとは別にちゃんとオルコットの戦闘データを見たがつまらない試合になりそうなので速攻で片づけることに決めた。
次回 クラス代表決定戦開始です