中国大陸にある沙河(さか)という地で両軍は2度目の対陣をした。一度後退したヴァシリエ軍であったが体勢を直ぐに建て直し、日本軍に対し反撃を行ったのだ。
この戦いは軍部にとって思わぬ事態が発生した。
一部戦線で戦線が膠着状態になったのである。
当時未確認の情報であった、〈魔導師〉という存在が戦争のなかで初めて眼前に現れたのだ。あまりにも未確認の存在であったために対応が後手に回ってしまったのが原因であった。
彼ら魔導師は、演算宝珠と術式により従来の歩兵よりも遥かに強力な攻撃を行ってきたのである 。
また、目標が小さくあまりにも広範囲に散らばっていたために一網打尽にすることができず。各個に少量ずつ潰すしかなくなっていた。
また、一部部隊には突然の爆発により負傷者が出ていた。そのため常時シールドを展開しなかなか前に進むことが出来ないでいた。
【シールド型簡易塹壕線内部】
『畜生どうなってんだ?あいつらどういう原理で人があそこまでの爆発力のある銃弾作れんだよ。』
『小隊長どの報告します。敵、魔導師を発見今より砲撃を開始するとのことです。』
『そうか。よぉーし砲撃が止みしだい一人は塹壕内部から連射固定型ブラスターで援護を残りは敵の火点を潰しに行くぞ。これは、私からの命令であるが全員生き残れ。いいな』
『はっ』(*`・ω・)ゞ
日本軍は、浸透強襲戦術と機動連隊を駆使しなんとか少しずつであるが前進を始めた。
徐々にであるが損失が出始め、戦傷者が、二千人を越えた当たりでついに死者が出始めた。
これは、武器に対して戦術の進化が遅れている日本軍の致命的な弱点であった。
銀河共和国位の歴史があればこんな戦いかたをせずに、犠牲を最小限に留めることが出来るのに対し、技術に差があるのにそれを生かす戦術がない辺りここは、遥か彼方の銀河系ではない。
地球である。
【大本営作戦司令室】
桂太郎「それは、誠か桁が一つ多いのではないのか?」
『いえ、この数字で間違いありません。我々情報通信部に聞き間違いはありません。』
桂「なんということか。あそこまで念入りに準備したというのに、これ程の犠牲が出るとは。
いささか戦争の形態が変化を始めているというのか?」
容蔵「やはり我々の予想通りになりましたな。」
桂「君たちジェダイは、解っているのに助言しないのかね?」
容蔵「我々が見えるのは可能性の一つ。忠告は既に出していました。
しかし、その忠告を生かすも殺すも現場の判断しだいです。」
渋沢英一「しかしだね、これ以上損害が増えてくるとなると経済的にも国民的にも何より、兵の帰りをまっている家族たちに申し訳が立たない。
私は、経済担当ではあるがそこは非常に心配である。」
徳川「であるならば仕方ないあなた方の力をお借りしたい。」
要蔵「元からそのつもりで前線は近くまで派遣しております。一両日中に前線に入るでしょう。」
こうして、私の初めての戦争での戦闘が幕を、開けることとなった。
次回 魔導師vsジェダイ
桂太郎
大日本帝国統合軍総司令官。天皇からの厚い信頼に加え政治・経済の方にも、知識がある。
ついた渾名は、「ニコポン宰相」ニコニコ笑って肩をポンと叩き、政治家や財界人を手懐けるのに巧みであるがゆえである。
渋沢英一
究極の大蔵大臣。もしもランクが10段階有れば10に更に上乗せしても良いくらいに財務が得意である。彼が上に立つだけで国の財政は上向きになり、より安定し、生活水準が上がるというすごい人。徳川家鷹とは、家鷹に《財政とは、経済とは》と、自ら教鞭を取った存在である。