幼女戦記フォースとともにあらんことを   作:丸亀導師

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統一暦1905年


第10話 モスコー強襲

【モスコー上空・宇宙空間 朝2時】

 

地球の大気のある最上層、外気層よりも上空。宇宙空間に位置するそこには二隻程の宇宙船がいた。

この時代まず、宇宙に出ていけるものは紫外線や赤外線等の電磁波しかない。本来ならばそこにあるものは非常に不自然なものである。

この日本国以外では。

 

強襲揚陸艦 敷島

 

『これより敵首都に対し降下作戦を開始する。敵、首領ニコラウの捕縛が主任務である。これにより敵との戦争の終結をはかる。各員の健闘を祈る。』

 

坂田 隆興「ふん。やはり上空は何もないな。」

 

高野 幸「マスターそれは、当たり前です。敵は未だに空を飛ぶことを知らないのですから。」

 

坂田「慢心はいけないな。既に他国でも動力飛行を成功させている。さすがに我々の技術に追い付くのには早くとも300年はかかるだろう。」

 

高野「それも慢心では?」

 

坂田「いいや、技術とは一足飛びにいかないからな。我々の場合は既に正解があったからだ。艦長高度を下げる。敵地上空一万㍍で行こう。そこから空挺降下する。」

 

『了解しました。ご乗船有難う御座います。当艦は、これより敵首都上空一万㍍に降下します。減圧に伴う吐き気頭痛にご注意下さい。』

 

『よし、各員降下準備にかかれ。ジェダイさんのお世話にならないようしっかりとやっていこう。それと、本当にいいんですか?パラ無しで。』

 

坂田「問題ない。フォースを使えば減速なんてお手のものさ。」

 

ガコンと降下ハッチが開く

 

『ヨーイ。コース良し×3、用意×3、降下×3』

 

坂田「行くぞ。」

 

高野「はい。」

 

【同時刻モスコー】

 

ヴァシリエ首都モスコーは、静かな夜を迎えていた。人々は寝静まり昼間の騒動など無かったかのようである。

そこに上空で何か点滅しているのが見えた人々は極僅かである。

青天の霹靂。この言葉が似合うだろう。実際に私が、体験したわけではないのでそこまで詳しくはない。しかし、実際にそうだったのであろう。

 

【ニコラウ宮殿内】

 

ここ数ヶ月の間この宮殿の中で普段ではあり得ない数の人影が動いている。使用人たちも、寝静まり。

少数の近衛兵のみが巡回をするはずであるが、その近衛兵のアルキカタではないもっと足音が少なく俊敏である。

時折、近衛兵が何かを見つけるが見つけた瞬間意識を刈り取られている。

 

宮殿内の最奥、ニコラウの寝室だ。そこで足音が止まる。

『起きてください。』(ロシア語)

 

ニコラウ「何だねこんな夜更けに」

 

『あなたを拐かしに参りました。』

 

ニコラウ「なんだって?私をヴァシリエヴィチ皇帝ニコラウ2世と知っての無礼か!!」

 

『はい、我々はあなたの敵国、大日本帝国のものです。

 

ニコラウ「貴様ら、衛兵はどうした。」

 

『眠らせました。邪魔なので命はとっていません。後々承認になってもらいます。それではまた良い夢を』

 

ニコラウ「なんだと!!ウッ」

 

銃床で気絶させられる。そのまま、麻袋に入れられ連れ去られる。

 

坂田「全員集結したか。」

 

高野「はい、しました。近衛兵を殺さずに生かしておく意味は何ですか?」

 

坂田「ニコラウが拐かされたかことを証明する。証人として。それと我々はいつでもどこ国の首領を殺すことが出来るという脅しにもなるからね。ピクニックは帰るまでさ。」

 

高野「行きはよいよい帰りは怖いですか。」

 

 

 




さあ、戦争も終盤

坂田 隆興
ジェダイマスターの一人。先祖に黒人がいたらしく覚醒遺伝で黒人見たいな体格と姿である。モーフィアス見たいな背格好。シスに近い戦いを得意とし隠密行動が得意分野。サーベルは赤両刃。ジャーカイ・ジュヨウを納める

高野 幸
坂田のパダワン。ジェダイナイトであり主人公の一つ下の年齢。主人公のことを兄のように慕っている。マスターである坂田の影響で攻撃的なフォームで戦闘を行う。団体戦は苦手。マカシを納める

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