幼女戦記フォースとともにあらんことを   作:丸亀導師

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第12話 戦訓

【帝国大使館内】

 

大使館の中には大使と二人の軍人が向かい合っていた。

 

大使「大変でしたね。戦争が終わってまだ幾日も立っていませんがこうして大使館までお越しいただけるとは有難うございます。」

 

ゼートゥーア「いえいえ、我々にとってはここが最も近い母なる国なのですから。当然のことです。しかし、本日ここ大使館に来たのは他でもありません。観戦記を元に戦争に関する我々が感じた戦訓を本国に届けて頂きたいのです。」

 

大使「えぇ、それは聞き及んでおります。戦争は大日本帝国の圧勝となりました。世界各国も非常に動揺しているようです。それほどの戦いなのですから、さぞ多くのことを学べたのでしょう?」

 

大使としてはきっと素晴らしいことを報告出来ると考えていた。

 

ルーデルドルフ「いや、ご期待に添えるものは送れませんよ。あれは、戦争という名の虐殺だ。」

 

ゼートゥーア「それ以上は…」

 

大使「何故です?」

 

ルーデルドルフ「大使は戦場を実際に観ていないからそう思うのも致し方無いかと思いますが、この報告書を送った場合本国では笑い者ですよ。圧倒的火力・圧倒的技術あれでは戦術等役に立たない。手加減しているのが見てとれる。」

 

大使「それほど」

 

ゼートゥーア「はい、それほどの戦いでした。むしろあれで負けたら笑い者となりましょう。一応てはありますが、歩兵でのみの塹壕の攻略。機関銃座の置き方・効果的な使い方。そして機動部隊による包囲等は勉強にはなりましたな。ですので戦争の真実はここにいる我々だけの秘密となります。」

 

大使「それは困るそれでは観戦武官の意味がないではないか。」

 

ルーデルドルフ「大使それほどこの国はおかしいのです。まるで時代が1000年ほど違う。それを本国へ送るだけで意味は無いのです。」

 

大使「そんなにか。」

 

無言で頷く二人。

 

大使「そうですか。わかりました。それほどならいう必要はありませんね。あなた方の出世と私の出世に響きますし。我々だけの秘密ですよ。たぶんですが他の国でも同じようになっているのかな。」

 

この大使の言うとおり他の国の大使館でも同じことになっていた。

一部の国では全部を記載した文書を送った国もあったが作者が戦争で錯乱しているのだろうと一蹴りされ重要な文書と見なされなかった。

後々この二人は戦争で一分の戦術をこの戦を元に現代に照らし合わせて扱うことになり、擬似的な強襲部隊である航空魔導師の設立に多くの重要な書類となる。

しかし、ジェダイのことは詳しく書かれていない。

彼らが見たのは最初の塹壕攻略でありジェダイがいなかったためである。

 

【前線参謀司令部】

大山「戦が終わったと思ったら今度は領土拡張か。兵が過労死してしまう。」

 

秋山「我々だけでは無理です。元はヴァシリエの領土なのです。ヴァシリエ軍内の現地人から抽出する他無いでしょう。実際郷土愛は計り知れない力を秘めていますから。」

 

奥「君が言うと本当に説得力があるね秋山君。問題は内閣がどうでるかだな。」

 

乃木「児玉さんが今内閣と話を通しているよ。しかし、今回の戦も損害が出てしまった。陛下に申し訳がたたん。」

 

秋山「しかし、良いこともあります。我々は生き残りその戦訓を後の世に残すことが出来るのです。存分に検証し、兵たちに周知させましょう。」

 

彼らが話している内に着々とヴァシリエ帝国内部での革命が始まろうとしていた。




終結から4ヶ月。遂に始まる革命ニコラウ一家は生き残ることが出来るのか。
次回極東の属国

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