【ジェダイ聖堂】
昇格祝いもほどほどに、そろそろ御開きとなるところに開眼からあることを聞いた。
開眼「そう言えば黒帯、お前1週間後にヴァシリエヴィチ日本大使館への派遣が決まったから。よろしく。」
「え?何でですか急すぎませんか?」
開眼「お前が昇格することは皆わかっていたから既に決まってたんだ。」
「もし私が負けていたらどうしたんですか?まさかあなたと一緒に行動せよと?」
「いや?君だけだよ。大使館での実務後に昇格させる手筈だったんだ。悪いねぇ闘わせちゃって。」
ニタニタ笑ってやがるこのおっさん。
なんてやつだこれが《暗躍の開眼》か。
「それに坂本君から高野君の精神を鍛え直して欲しいと頼まれていたんだ。だから君をパダワンから一度外さなければならなかったからね。それもあるよ。」
開眼としてはまとな答えだった。
【ヴァシリエ日本大使館】
日本大使館まではシベリア鉄道に乗り、そのままヴァシリエの首都モスコーまで直行である。
2ヶ月前まで敵国だった国に一人で向かわせるとは、
ジェダイじゃなかったら自殺行為だ。
まあ、僕はジェダイだから何とも無かった。
私闘はしないよう相手の心を操り誘導して何とか切り抜けた。
いやぁ、結構な距離である。空を飛んでいかないのは、飛行機が、まだ一般的でないこの世界には刺激が強すぎるためだ。
戦争に使っただろう?まさか戦争は非情さ。何でもやった方が勝つ。
さて、大使館について1ヶ月ほどはなにも無かった。あまりにも無さすぎた。不気味なほどに。
嵐の前の静けさとはこの事か。
1ヶ月を少し過ぎた頃妙な気配を感じるようになった。
途中極東への亡命をしようとユダ教徒の民が日本大使館に度々現れるようになった。
身辺を調べるとどうも金融関係の仕事をしているもの達らしく裕福なはずだ。
だが、裕福な人間がその生活を捨ててまで他国に亡命するのは、何かが起こる前触れである。
終戦から4ヶ月目の2月中旬ことが起こった。
大使『なんてことだ、革命が起こるなんてどうやって本国に帰れば良いんだ。』
「落ち着いてください大丈夫です私がお守りします。」
大使『そうか、頼んだよマスター黒帯』
まさかマスターになって初めての任務が大使館からの脱出なんて夢にも思うまい。
私のジェダイナイトとしての初めての任務が始まる。
まずは大使館にいる人員の確認と、動けるものたちへの必需品の確保の命令と脱出路の手配である。
必需品はこの日のために溜め込んでおいたものがあり直ぐに準備ができた。そして脱出路も抜かりなく。
亡命を、しようとしたものに協力させその対価として亡命を確約した。
護衛の衛兵たちに道を教え大使たちを先導させる。先導先にはステルス迷彩で守られた宇宙輸送艇がある。亡命者たちはきっと驚くだろう。
私にはもう1つ別の任務がある。それはこの革命によりバラバラになるであろうヴァシリエ軍の皇帝派のウラジオストク移動である。そのためには列車を確保しなければならない。
既に皆集まっているだろう。後は列車を強奪するだけだ。
あぁ、ヴァシリエ人の友達出来るかなぁ?
次回 昨日の敵は明日の友
悲報・高野は開眼の弟子になった。